2019/09/16 のログ
タマモ > 作戦失敗、どうやら、相手はなかなかのやり手のようだ。
相手の腕の中、ぐったりしながら、そんな事を考えていた。
…が、振動から意識がはっきりとしてこれば、ぎ、ぎぎぎ…と、首が相手を確かめるように、向けられる。
動きから、人である事は分かる。
が、すんっ、と嗅いだ匂いによって、人ではあれど、人間ではない事を判別した。
まぁ…少女にとって、だから何だ?と言った感じである。

「ふむ…妾の楽しみの一つ、見事に玉砕してくれたものじゃ。
残念無念…」

降ろされた地面に寝そべったまま、そんな言葉を掛ける。
と、相手の呟きと動きを見れば…

「おぉ、そろそろ飯時であったか…任せたぞ!」

ぐっ、突き出した手、親指をおっ立て、のたまった。

黒須 > (周りを見渡したが、特にこれと言ってよさげな物が見当たらなかった。
と言うのも、イノシシや熊と言った生物は食べれるとわかっているために見つけやすいが、果物や植物と言ったものは点で判断することができなかった。
そのため、どうしたものかと思っていると、声がしたのに気づいて振り返る。)

「あ?なんだ、元気そうじゃねぇかよ…。」

(何やら元気のある様子の少女に気が付いてそのまま、近づく。
2mもある体格が目の前に立てば、かなりの圧迫感を出すだろう。
そのまま、目線を合わせるようにその場にしゃがむ。)

「大丈夫かよ?急に上から落ちてくっから、暗殺だがそんなものだと思ったぞ?」

(ポーカーフェイスで少し睨む顔に近い顔をしていたが、言う事はいたって普通であり、どちらかと言えば優しい方な聞き方であった。)

タマモ > あ、静かにしてた方が、良かったかもしれない。
そう思った時は、時既に遅し。
己の言葉に反応し、相手…人でな男は、言葉を向けてくる。
その内容から、こちらに何かあったものと思っていたらしいか?
まぁ、そんな事を考えても、発してしまったものは仕方無い。
よいせ、と転がっていた身を起こす。

「うむ、まぁ、ただ落ちただけじゃからな。
とは言え、途中、引っ掴まれるとは思わなかったのじゃ。
いやはや、参った参った」

結構な身丈の男だ、しゃがみ込もうとも、上体を起こしている己よりも、まだ高い。
もっとも、己から見れば図体が高い、イコール、威圧感を感じる、なんて事はなかったりする。
言葉を返しながら、ひらひらと手を振る様子は、気楽なものと見えるだろうか?

「暗殺?いやいや、驚かs…もとい、うむ、落ちたんじゃったな。
まぁ、こうして何事もなかったのじゃ、気にしないに限るじゃろう、うむ」

そんな表情さえも、少女の様子は変わらない。
恐怖を感じないだけか、そうした相手に慣れているのか、どう感じるかは相手次第だろう。
続けて返す言葉、その一部に少し引っ掛かりそうなものはあったが、その点も気にするかどうか…
少女自身は、それで誤魔化し切ったと言った様子で、己の言葉に、うむ、と頷いているのであった。

黒須 > 「ああ、わりぃな?貧民地区暮らしのせいか、そう言うのがあると反応しちまう質なんだよ…。」

(不意打ちなどは何度もあったために、ちょっとの感覚ですぐに察して行動に移してしまうような癖が身に付いてしまっていた。
それ故に、落ちて来るものも勢いよく飛んで捕まえるなどはあの場では適応した行動であった。)

「…ま、そうかもな?
それよりもよ?こっから平民地区への帰り方知らねぇか?
道に迷っちまってよ?ま、知らねぇなら野宿するがな…。」

(はっきりと驚かそうとしていたのがわかった。
まぁ、こんな見た目の少女がやる行動だと思い、時に怒らずに収めた。
怒った方がめんどくさかったので。
その後、ここから帰還するためのルートを聞くことにした。
迷って入ってしまったために、帰り道がわからず、とりあえず可能性がありそうなものがあるなら試すに越すことは無いと思った。)

タマモ > 「ほほぅ…貧民地区か、あそこも悪くはないんじゃがのぅ。
そうした事もあるのが、難しいところじゃろうな」

確かに、あそこで暮らしていれば、色々とありそうだ。
納得したように、うんうんと頷いてみせる。
…少女からすれば、平民地区だろうと、富裕地区だろうと、色々と比べると変わらないものだ、と言ってしまいそうだが。

「………平民地区、と言うか、まずは王都ではないか?
道は分かるが、こんな時間じゃ、戻るにしても野宿確定には変わらんと思うぞ?
まぁ、飛べる事が出来れば一瞬じゃろうが、出来んじゃろう?ん?」

男の言葉に、ばれているのに、誤魔化し切ったと確信した様子。
と、続く問いに、かくん?と首を傾げながら、そう答えた。
ここは九頭龍山脈、それなりに深い場所だ。
幾ら早く移動出来るとしても、村や街は近くにない。
しかも目標は王都ならば、更に距離はある。
どう見積もっても、今日中にどうこうとかは無理、なはずだ。

「で、どうする?
ここに居ても何も無さそうじゃからな、妾も戻る。
ついでに案内してやっても良いぞ?」

と言う訳で、そんな提案をしてみよう。
話し相手が居るだけでも、帰り道、それなりに違うものなのだ。

黒須 > 「どこがだよ?
あんなクソッたれな町…もう御免だって話だ…。」

(長い事なんとなく暮らしてはいた物の、現在平民地区で暮らして見れば、本当に何もなく、あっても最悪な事ばかりの地区。
また戻るとなれば勘弁してほしい話でもあった。)

「…そんな遠くまで着ちまったのかよ?めんどくせぇな…。
ま、出来ると言えばできるが…後々にめんどくせぇことになりそうだからパスだな。」

(自分の中では国の位置やら場所やらと言ったものがわかっておらず、目的地を定めていればすぐにわかる物の、自然と立ち寄ったとなれば全く行動はできないのであった。
そして、今は魔力も十分にあり、「逆転」の魔術を使えば一瞬で街まで行けるが、今の量だと一回で終わりそうであり、何かあった時に対応できないため、残した方が良いと思った。)

「…しゃーねぇ。
野宿するのは構わねぇ。
途中まででも良いから案内してくれねぇか?」

(とりあえず、頼れるものはとにかく頼ろうとし、道の分かる少女に頼んでは、帰れるようにしたいと思った。)

タマモ > 「………そう思ってしまっては、そこで終いじゃ。
人の良し悪しを変えるのは、環境もあるが、その者の気の持ちようもあろう。
場所が変わろうと、そんな気も持ちようで居続けては、本当に変わる事は出来んぞ?」

じとり、身丈の関係からだが、じと目で見上げながら。
すべての地区で、色々とやっていたのだ、その違いは理解してない訳ではない。
ゆえにか、少女は、そのものすべてを完全否定する考え方を嫌っていた。
と、口が過ぎたと、そこまで言えば、ひらりと手を振った。

「ふむ…まぁ、戻るのは、確かに面倒じゃろうな。
そこは仕方無い、諦めるしかのぅ?」

男の力も知らないように、男も少女の力を知らない。
同じく、一瞬で戻る事が出来、それによって力の大半を失うような事もないのだが…
少女は、普通に戻る事も、また良しとしていた。
理由は違えど、それをしないと知れば、さらっと切って捨てた。

「うん?…妾も王都に戻るのじゃ、途中と言わず、王都まででも良かろう?
旅は道ずれ世は情け、素直に厚意は受け取っておくものじゃ」

ふふんっ、と自慢気に胸を張る少女。
実際は、己にとっても多少の暇潰しにはなる、との考えかたなのだから、厚意と言うか何と言うか…
気にしてはダメだ、うん。

黒須 > 「…んじゃ、前言撤回だ…。
今のクラスの方が、昔の貧民地区暮らしより断然ましなぐらいに幸せで、楽しい生活をしている。
だから…戻るのは御免だ…。これで良いだろ?」

(説教をされたことに少しめんどくさそうにしながら頭を掻いて行った。
何がどういって幸せで楽しいのかは言わないが、昔よりもより良い生活が出来ていると言うのはその言葉だけでわかるだろう。)

「あ?なんだ、お前も王都まで行くのか…ま、それならそれで構わねぇな。
んじゃ、とりあえず、行くか…。」

(途中で別れるかもしれないかと思い、そのこと前提で途中までと言ったが、少女も一緒に行くとなれば話は別になった。
そのまま、少女の案内通りに道を歩き、向かおうとした。、)

タマモ > 「うむ、よろしい。
ちゃんと言い直せる点は、認められるものじゃな」

面倒そうに、とは言え、訂正する姿勢を見せた男。
にこーっと笑みを浮かべれば、ぽんぽんっ、と肩…は届き難いので、腕を叩いた。

「言うたじゃろう?ここに居ても、何もなさそうじゃからな。
面白い事でもあれば、良かったんじゃがのぅ。
………よし、では行くとしよう」

はふん、とわざとらしく、溜息を一つ。
付いて来ると分かれば、どんと任せろ、と言わんばかりに前を歩き出す。

………結果、少し道を間違えたりするが、無事に戻る事は出来るだろう。
間違えた時、うっかり言葉を零したり、明らかに視線を彷徨わせたりと誤魔化すが…それもまた、流すかどうか。
それは、共に行く二人にしか、知り得ぬ事だ。

黒須 > 「ガキ扱いすんじゃねぇよ…。
俺も、説教されりゃ直す人間だ…。」

(腕を叩いてよしよしとされるような気分にされると、額に頭を当ててため息を一つ漏らす。
こんな少女に説教されて、めんどくせぇな…と言わんばかりだが、ま、どうでも良いのランクより上ならそれ十分だなと思えた。)

(そのまま自信満々に歩き出す少女に付いていく黒づくめの男。
道を間違えたりや明らかにわかる間違いと誤魔化し等を何度も見たが、特にこれと言って顔色を変えず、そのまま流した。
その後、二人して王都に到着するから、二人だけが知る話で合った。)

ご案内:「九頭龍山脈 山中」からタマモさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山中」から黒須さんが去りました。