2019/09/06 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にシュバルトさんが現れました。
■シュバルト > 今宵は王都から九頭竜山脈にあるといわれている霊草の群生地を目指してランタンをお供にさ迷い歩く人影一つ。
地図の購入は無く、冒険者の噂と地元の情報屋の情報を頼りに歩いているのだが、正直迷子になったとしか思えない。
以前も似たようなことをやった気がして、地図代もケチってはダメだなー何て今宵も後悔から始まるのであった。
「そんなに複雑な道ではないと聞いていたのだけども?これ迷子だよね?一歩間違えても間違えなくても、遭難に半分片足突っ込んでるよな?」
行けども行けども岩と木しか見えない。
一寸先は闇ならぬ一寸先も森……。
不安がこみ上げてくるが、こんなときこそ冷静にと棒付きの飴を白衣のポケットから取り出すとオブラートの包み紙ごと口に放り込んで舌の上で甘味を転がし、中指で眉間の皺を擦って落ち着けと自分に言い聞かせる。
しかし、どうするか進むも戻るも木、林、森。
切り札になるモノは持ち合わせてきているので、赤字覚悟なら幾らでも何とでも。
だが出来れば霊草を摘んでから帰って赤字は避けたいものだ。
■シュバルト > 素直に王都の専門店で仕入れれば良かった。
顔見知りでない店なら是を切欠に顔見知りにでもなればよかった。
後悔ばかりの人生である。
が、それは自分だけではないだろう等と小難しいことを考えてしまうくらいにピンチであった。
幸いなことにランタンの明かりは丸3日くらいは持つだけのオイルをもってきている。
食料に関しても万が一のための保存食が2日分くらい、
後は飲み物は……あまりないが、是も最終手段がある。
切り札、最終手段は嗅覚が数倍に跳ね上がる霊薬。
金貨10枚ほどの価値のあるモノで、是はとある貴族が代金代わりにくれた物だ。
嗅覚が鋭敏になれば水の匂いも人里の匂い……近くにあればだが、
その匂いも嗅ぎ取れる筈で、最悪の状態に為ったら躊躇わず使う心算であった。
あとはモンスターにさえ遭遇しなければ、結構何とかなりそうで、
足取りは重くとも一歩一歩前に進んではいるのだ。
表情はどんよりとしている、がだ。
■シュバルト > 暫くは遭難という状況を堪能する、と強がってみる。
ランタンの燃料が当分尽きることがないと言うだけで、
凹みはするがパニックに陥ることは無い、ので暫くガサガサと山の中を歩いて、どこか人里を目指して進むのであった。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からシュバルトさんが去りました。