2019/08/28 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山中」にタマモさんが現れました。
■タマモ > ここは九頭龍山脈、深くまで進んだ山中。
気に入っているのか、高い樹木の頂に少女は佇んでいた。
…が、珍しく、その側には別の影が浮かんでいる。
闇夜に紛れた黒装束、黒い翼を羽ばたかせて。
その影は、一言二言少女に言葉を。
ふむ、と少女は頷けば、その影は、次の瞬間には姿を消していた。
「………いやはや、ゆっくりやれと言ったんじゃがのぅ。
まぁ、良いか」
少女は呟き、はふん、と溜息を一つ。
とりあえず、気を取り直し、視線を周囲に向ける。
「まったく、何か無いか来ただけじゃと言うのに…
さて、再開じゃな」
そう、今日の目的も、いつもの気紛れの散策だった。
■タマモ > とん、とん、と次から次に、木々を移る。
視線は何かを探るように、右に左にと向けられて。
そうして、何本目の樹木に移った時だろうか、その足を止めた。
ちっ、と舌打ちを鳴らす。
「気にすると分かって、急ぎよったな、馬鹿鴉め」
ぽつりと漏らせば、その視線は、ある方向へと向けられる。
そこに何があるのか、それは、少女と…先程の相手のみが、知る事だろう。
ふん、と鼻を鳴らすと、ぐぐっ、と身を少し屈める。
「魂の固着する前に、誘うとしよう。
確か…そう、この距離か、余り気が乗らんのじゃが…」
むぅ、と少し険しい表情を浮かべながら唸る。
そして…少女の姿も、掻き消えた。
ご案内:「九頭龍山脈 山中」からタマモさんが去りました。