2019/07/30 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にタマモさんが現れました。
タマモ > ここは九頭龍山脈、山賊街道付近の山中。
程よい切り株があり、そこに少女が腰掛けていた。
側には、それなりに膨らんでいる、風呂敷包み。
そう、少女は、あの無名遺跡から何とか脱出出来ていたのだ。

………まぁ、かなり迷ったが。

「さて、そろそろ街道でも見えると思うのじゃが…」

と、呟きながら、一休み中。
街道さえ見付ければ、後は道沿いに行けば、まぁ、どこか着くだろう。
そんな安易な考えで、適当に歩いていたのだ。
実際には、真っ直ぐ向かえば、すぐ見付かったはずだ。
それが見付かってないのは、単に、歩く方向を間違えているから。

真っ直ぐ向かえば良いのに、適当に曲がるから、見付からず、なのだ。
言ってしまえば…うん、道沿いには歩いていた。
街道から、一定の距離を、見事に取りながら。

タマモ > 「さて、そろそろ進まねば、いつまで経っても着きもせんじゃろう」

よいせ、と切り株から立ち上がる。
ぐーっと伸びをすると、ぐるりと一度見渡して。

「………ん?」

何かに気付き、首を傾げる。
もう一度だけ、周囲を見渡してみる。

「………あー…」

どこぞを指差すようにしながら、その手を下げた。
そして、ぽつりと、こう言った。

「来た道は…どっちじゃったかのぅ?」

少女が戻れるのは、まだ先のようだ。

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からタマモさんが去りました。