2019/06/18 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道」にタマモさんが現れました。
タマモ > 九頭龍山脈、山賊街道付近。
少し外れた木々の中、幾つものくぐもった呻き声のようなものが流れる。
そして、漂うのは強い雄や雌の匂い。

そこには、地面に倒れた何人もの男女。
しかも、身形から、冒険者であろう者、一般人であろう者、果ては山賊であろう者達まで居て統一性がない。
それらの者達が、ある者は一人で、ある者は互いにと、快楽を貪り蠢いていた。
そして、それを静観する少女が一人。
知る者が、その少女をよく見るならば…その瞳の色の、僅かな変化に気付くかもしれない。

「今宵は、宴の日。
ふふ…ほれ、皆、まだ頑張れるじゃろう?
もっともっと、妾を愉しませておくれ?」

事の発端は、と言う程の事の流れでもない。
うっかり今夜が満月なのを忘れ、この場所を彷徨っていた。
そして、偶然にも、目の前で起こる、山賊達に襲われる荷馬車を見てしまった。

そう、別に己が一方的に襲ったと言うものではない。
それ以前に、そうした出来事が起こっていたのだ。
だから…いっその事と、全員を包むように力を流した。
皆、色に狂えと。

まぁ、このまま朝まで遊ばせておけば、争う元気も無くなるだろう。
口煩い式も、これならば特に文句も何も言うまい。

タマモ > 本来ならば、誰かしらに手を出したいところではあるが…
まぁ、あれだ、食指が動く程の相手が見られなかった、と言った感じだ。
それでも、こうして遊ばせてやれば、見ていて愉しめる。
溢れ出る淫気やら何やら、一応は餌ともなるので一石二鳥だ。
出した力の分はそれで取り戻せるし、損はなし。

この異変に更に誘われ、やって来る者まで居れば、一石三鳥だが…そこまでは、別に期待はしていない。

さてはて、全員が体力尽きて潰れるのは、どれくらいか。
それを予想する、そんな愉しみも悪くは無い。

ちなみに、走らせていた荷馬車はどうしたのか?
街道から外れた場所に、停まっている。
そうそう簡単に、見付かるものでもないだろう。

タマモ > ともあれ、今宵の遊び相手は、これ以上増える事はなさそうだ。
それならば、元々の予定のまま、今居る者達に頑張って貰おうか。

少女は、ここに居る全員が意識を完全に失うまで、こうしてのんびりと眺め続けていた。
その後、彼等がどうなったのかは…分からない。

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道」からタマモさんが去りました。