2019/03/27 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にタマモさんが現れました。
■タマモ > ここは九頭龍山脈、街道寄りの山中付近。
自然に囲まれた静かな場所に、湧き出る泉。
大小様々な動物が、入れ替わり喉を潤わせる為にやってくる。
今もまた、小動物がやって来て、泉の水を飲もうとしていた。
ひゅるるるるる…
そんな場所に向かい、上空からの、そんな落下音。
次の瞬間。
どごおおおおおおおおぉんっ!
その泉のすぐ側で、衝撃と共に轟音が響き渡った。
水を飲もうとした小動物どころか、周囲の動物達が驚き逃げ惑う。
「………お…おの、れ…なず、な…め…」
轟音を響かせた場所、そこには、ぽっかりと穴が開いていた。
にゅっ、とそこから手が現れ、はしっ、と地面に。
そんな声と共に、ずるりと穴から抜け出してきたのは、一人の少女だった。
■タマモ > 「むぅ…なぜ勝てんのじゃ…」
よいせ、と完全に穴から出てこれば、ぐるりと周囲を見渡す。
明らかに不機嫌そうな表情で、とりあえず、場所の確認。
「………あー…ここは…九頭龍山脈のどこかかのぅ…?」
吹っ飛ばされた方角から考え、予想を立てる。
ぽんぽんと汚れを叩き、ふぅ、と息を吐く。
まぁ、何でこんな事になってんの?と問われれば、式に勝負を挑み、また負けた…とは答えないだろう。
派手な轟音を響かせ、地面に穴を開けた割りには、少女には大きな怪我の一つもない。
一先ず、適当な場所に腰を下ろした、一休憩である。
■タマモ > 「むむむ…勝てれば、母様も越えた事となるのじゃが…
どうやっても、勝てる気がせん。
本当に、何なんじゃろうかのぅ…?」
げし、げし、げし、と地面を蹴って八つ当たり。
その不機嫌さは、もぞもぞと不規則に動く尻尾にも現れている。
真っ向勝負は当然ながら、色々考えて挑んでも負けばかり。
期間を置いた封印解除でさえ、あっさり跳ね除けられる始末。
そこまでやってるなら、諦めろよ、と言われそうだが…諦めの悪い少女なのだ。
「ふむ…よし、気晴らしにどこか行くか。
適当に暴れるも良し、適当に遊ぶも良し。適当に戯れるも良しじゃ」
うむ、と自分の言葉に一つ頷けば、すっくと立ち上がる。
ぽんっ、と手元に唐傘を出せば、とん、と地面に立てた。
■タマモ > 唐傘からぱっ、と手を離せば、ゆらゆらと揺れ…ぱたん、地面に倒れる。
「ふむ…奥に向かって何があるか知らんが、行くしかなかろう」
倒れた唐傘、それは山中の更に奥へと向いていた。
軽く思案するも、倒れた唐傘を拾い上げれば、そう決める。
まぁ、要するに倒れた方向に向かう、と言うものなのだ。
この奥では、何かあるのか、何もないのか。
それは、向かってみれば分かる事である。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からタマモさんが去りました。