2018/11/07 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山中」にタマモさんが現れました。
■タマモ > 九頭龍山脈、そのどこか。
もはや、山中を歩いている少女は完全に方向感覚が無い。
また更に深くに入っているのか、それとも戻る事が出来ているのか。
…まぁ、うん、そろそろどうでもいい。
とりあえず、いい加減にお腹が空いた。
そんな訳で、山菜や木の実を集め、火を熾す。
この付近、何度も巡っているのだ、その程度を揃える事は容易い。
直接焼いたり、燃え難い木の葉を器代わりに、適当に何品かを作り上げた。
「ふふんっ、妾に掛かればこの程度、造作もない事じゃ」
えっへん、と無い胸を張って自慢気に。
誰に自慢をしているのかは、この際おいておこう。
■タマモ > 「腹が減っては戦は出来ぬ、まぁ…今の妾は逃げるがのぅ」
ふっ、とどこか遠い目をしながら呟く少女。
程よく熱の通ったものから、手を伸ばし食べ始めた。
ちなみに、熱くても猫舌で食べれない、冷めてても気に入らない。
その辺り、慣れてるだけあって上手い事いっている。
他人に作らせたら…まぁ、多分、文句の一つも出る事だろう。
拘りと言うよりも、体質やら何やらなので仕方無い。
少女は小食だ。
元々は大した量を作っていないのもあるか、そう掛からずに食べ終えられる。
ご案内:「九頭龍山脈 山中」にラファルさんが現れました。
■ラファル > 山の中に少女がいる、その少女は……野生の某である。
人の形をとってはいるものの、人ではないそれは、山の中に美味しそうな匂いを嗅ぎとった。
美味しそうな匂いにつられたのかフラフラとそちらの方へと近づいていく。
そして、見つけたのは……山の中で焚き火をしている人ぶ……人?
なんか、もふもふっとしたしっぽとか、ピコピコ動く耳。
すごく。 すごく …… お い し そ う。
食欲的な意味で。
それはともかく、近くで焼いているらしい果物とか木の実とかで作っているらしきたべもの。
そちらにも興味が湧いている。
「おいしそーだね!」
好奇心という三文字に抗う術のないお子様は、ワクワクしている。
目をキラキラ輝かせながら、ガサゴソ、と獣道から抜け出て、料理をしている狐姿の誰かに声をかける。
声の方をみれば、半裸、といっていいだろう格好。
短パンに、胸はベルトで隠しただけ、腰には東洋の刀と西洋のナイフを身につけた子供がいるのだ。
声をかけつつも視線は焚き火……料理に向いているのだ。
■タマモ > さて、残りは後々の為にとっておこう。
そんな考えで、別に用意した包む為の木の葉を手にしたところで…ぴくん、耳が揺れた。
縮んだとは言え、感覚はそのまま…うん、そのままのはずだ。
当然、近付いてくる相手に気付く事は出来る。
さて、まず何を言ったものか…と、考えたところで、先手を打たれた。
「うん?…あー…あぁ、そう言う事か。
ふふんっ、自然と共に生きる事に慣れておれば、こんなものじゃ」
が、その言葉を耳にすれば、再びこう、現れた相手に自慢気にする訳である。
が、そこで、やっと相手をちゃんと見る。
子供みたいだ、なのだが、今は自分も縮んでいるのだから似たようなもの。
よく見れば、相手の視線は…残した料理に向けられていた。
「………して、ただ褒めた訳ではないな?お主?」
あれだ、明らかに狙ってるっぽい。
はふん、と溜息を吐きつつも、そう問うてみた。
■ラファル > 到着した時には、食事は終わっていて、彼女はご飯をしまい込み始めている。
どうやらあれだ、保存食とやらにするつもりなのだろう。
こちらも、気配を隠して近づくという事の無礼は弁えているので、今回はあえて気配も隠さずにいるのだ。
「そっかー。ボクも料理出来たほうがいいのかな。」
自然とともに生きていればできることらしい、できないのでうーん、と少女は目を瞬いて首を傾ぐ。
少女は、そのまま。そこから動くことなく料理から彼女に視線を動かして全身を眺める。
見た目は自分よりも小さい。でも、もう片方の母のような……見た目と年齢が乖離しているような印象を受ける。
こちらの方を見ている、ご飯を取られないか警戒しているようにも思える。
「うん!交換して欲しいなって。」
ごそ、と後ろを振り返る。
そして、取り出すのは猪である、仕留めたばかりなのであろう、まだ新鮮な猪が丸々一頭。
こともなげに取り出す少女の筋力は、見た目通りのそれではないのだと。
牙を掴んで持ち上げ、彼女の近くに置いた。
「これと交換して?
さっきご飯にしようと思って獲ったんだけど。」
じー。
見たことのない料理に興味があるから、これと交換して、と。
キラキラとした目で見つめて話すのは、こう子供同士のトレードみたいな、そんな雰囲気もあるだろう。
■タマモ > 残念!この少女には、保存食にするまでの技術はなかった!
と言う訳で、そのまま持って行こうとしていたのだった。
まぁ、知る由も無し、な事実ではあるのだが。
「ふむ…出来る事は多い、それに越した事はないじゃろう。
女子であるならば、出来た方が色々と良いやもしれんぞ?」
自然の中であれ、日常の中であれ、料理が作れるのは間違いなく出来て損はない。
自信を持って、こう、胸を張ってみせた。
何度も何度も失敗を繰り返した成果だが、あえてそこは言わない。
相手の視線に対し、こちらも相手の上から下まで見詰めているのだから、その点はおあいこである。
それはともあれ、交換の言葉と共に、前に置かれた猪。
それを見て、相手を見て、またそれを見て、相手を見る。
「………待て、ちょっと待て。
妾がこんな重いもの、持てる訳がなかろうに!?」
見ろ、己はこんなちまいんだぞ!?と言わんばかりに、自分を示すジェスチャー。
実際の話、身丈で考えるだけならば、目の前の相手もそこまで大層に変わらないが、それは言わない。
「むむむ…しかし、この猪も調理すれば…
いや、そもそも道具が足りん…うぅむ…
ならばあれか、お主に何かして貰うのも…はっ、それか!?」
別に、食べ切れなかった分なので、交換でなくても良かった。
なのだが、やっぱりただあげるのでは、損した気分だ。
あれやこれや、少女は悩む。
と、そんな事をしていれば、その考えはあらぬ方向に向いてゆくのであった。
うん、縮んだとは言え平常稼動だ。
■ラファル > もっと残念なことに、この野生児、保存食という技術以前に概念がなかった。
だって、いつでもその場取得その場消費、残すのはもったいないエコロジィ。
「いろいろ……できるのは、残さず食べたり、動物狩ったり。
いたずらしたり、罠作ったり、あとセックス。」
出来ることを指折り数えていくのだけれども、女子力というものがかけております。
胸を張る相手に対し、おぉぉぉ、と拍手。
料理できるのは素直にすごいと思うのです。
「え。持てないの?
うーん、じゃあ、小さくする?
半分にする?もっと小さくする?
あとは、皮だけ、とか」
そう言って、少女は腰からナイフを引き抜きます。
黒いナイフは艶どころか光を吸ってしまうかのような黒で、反射もしないぐらいのもの。
そういえば、革は剥いで鞣せば敷物とかにもなるだろう、器用に少女は皮を剥いでいく。
その次に大きさに驚愕しているので、あ、まずは血抜きだけでもしておくか、と手際よく腹をかっ捌いて、内蔵を取り出します。
抜いた内蔵、食べる?と聞くあたり、動物レベルの野生を持っている娘でした。
「これあげるから、そのご飯ちょうだい?」
ええ。
目的は、彼女の手にある残り物。
全部が無理なら、一部でもいいから、と。
物々交換というのは、本人の欲しいものの度合いで変わるものなのです。
■タマモ > 全部食べられる胃袋があれば、きっと少女は同類だった。
故に、基本的には食べれる分だけ取る、の心掛け。
今回余らせたのは、まだ戻れないと言う現状だからである。
「いやいや、出来る事があっても、それを使う状況も無ければ意味はない。
今お主が並べたのは、どれも使う状況があるものばかりじゃ。
ならば、今のところはそれで良い。
急に増やそうとして、半端な技術を増やしても微妙じゃろう?
と言うか、最後のは…何か違う気がするのじゃが…
まぁ、妾としては、その最後のを細かく聞きたいところじゃのぅ」
と、少女の言葉に、素直な感想を述べてみる。
…最後に何かオチを付けたが。
だがしかし、相手の拍手に対しては、こう…もっと褒めても良いのよ!?みたいな表情をした。
「細切れにしても、質量は変わらんじゃろう?
とは言え、小さく出来るならば、ここでの調理も可能やもしれんな。
………って、何じゃと!?」
ナイフを取り出した、それは、言葉の通りに小さくする為だと分かる。
だが、そのナイフ捌きで猪だったものが、皮やら食材に変化したのには、さすがに驚いた。
いやいや、出来る事もっとあるじゃないか、な感じで。
「ふむふむ、そうじゃのぅ…そんなに持てんし、持てる程度の肉と内臓、それを包める大きさの皮で良い。
それで、この料理を半分はくれてやろう。
全部欲しいと言うならば…そうじゃのぅ…条件次第じゃな」
正直に言えば、割に合わない、相手から見たら。
その辺り、拘らないのだろう事は…雰囲気で分かるのだが。
なのだが、ちょっとばかり気紛れに意地悪をしたくなった。
乗ったら乗ったで面白い、別に乗らなくても、この相手自身が面白そうだとも感じているからだ。
■ラファル > ちなみにいうと、彼女の胃袋は……でってぃうとかいう恐竜並の無限胃袋です。
食事の分量が体積と合わないと、よく言われる系の子でした。
「ん??房中術ってのを、習ったの。
エッチして気持ちよくして、精力いただきまーすって。
ご飯食べれない時とかもあるかもだし?
こう、男の人相手用とか、女の人相手用から、ふたなりさんでも。
ベッドの上から、野外でのセックス、大人に子供に。
たっぷり、この体に精液でも愛液でも注いでいいように、って。」
詳しくというので、詳しく語る少女。
人差し指を男のあれに見立てて、紅い舌でぺろりと舐めてジェスチャァしてみせる。
ちゅぷ、ぺろ、ちゅぅ、と音を立てて自分の指を舐めてフェラチオのようにしてみせ、少し目を細めてニンマリと笑う。
ふふ、と甘く笑っても見せようか。
「もって行けない分は、僕が食べるつもりだったけど?
……?
血抜きとかしないと、料理用のお肉にはしづらいでしょ?」
自分には必要のない作業ではあるが。
おみやげに持っていくときとか、師匠と食事をするときにはよく血抜きなどを行う。
それを覚えていただけで、出来ること、とか、作業といういともあまりなかったりした。
ボタン肉となった肉と、内蔵は、流石に生臭いだろうし、香草を混ぜたほうがいいかなと、臭い消しの香草を、近くに生えているのを摘んで入れて、先ほど剥いだ皮に包んではい、と。
「うーん、条件って?」
全部くれるには条件があるらしい。
その条件に関して興味がわいた、無理なら無理でもいいけれど。
できることなら、それをやって食べたいと思う。
食欲張っている少女は、彼女を見てワクワクしながら問いかける。
■タマモ > うん、その辺りがきっと、少女との差だ。
お陰様で、身丈成人となってからも小食のままである。
「房中術…あー…あれか…
………うん?あれで腹は満たせたっけかのぅ…?」
詳しい説明を聞き、はて?と少女は首を捻る。
とは言え、ここと己の世界は違う、きっとそう言うのもあるのかもしれない。
ちなみに、少女が知る房中術は主に健康法の一つと、力の与奪等のものであった。
そんな説明の言葉に、意味深な動作も加えて見せられる。
あぁ、この女子もその手の事は…うん、無駄に妄想が膨らんだ。
きっとあれだ、変に期待を含む表情を見せたかもしれない。
「お主の、その技術もまた出来る事の一つではないか。
調理は出来ようと、材料として出来上がったものしか使えぬ者も、結構多いのじゃぞ?
それが出来るならば、本当に一から料理が作れるようになれるじゃろう。
その手の材料を使った調理、それを教わればな?
………と言うか、もしや…お主、その猪、そのまま食べるつもりじゃったのか?」
料理は出来ない、だが食べるつもりだった。
そこから繋がる回答に…何とも言えぬ表情。
その包むまでの手際さえも、ふむ、と感心したように見詰める。
意外と、己が思っている以上に出来る事が多そうだ、と。
「いずれ、元に戻った時に、房中術とは違う気持ち良くなっておる姿を見せてくれれば良い。
今のこの姿、妾の本来の姿ではないからのぅ。
まぁ、もしその時が来たらであり、それが無ければそれでも構わん…どうじゃ?ん?」
ぴっ、と指を立てながら、そんな事をのたまう少女。
そう、本来の己であったならば、そんな約束をしなくとも、この場で可能であった。
が、今の己では…あれだ、むしろ、やられてしまう方。
少しでも優位に、優位に…そんな様子が見え見えかもしれない。
■ラファル > 「精力とか魔力でも、お腹は膨れるよ?美味しくないけど。
でも気持ちいいからいいの。」
首を傾ぐ相手、おそらく彼女の知るそれとは違うのだろう。
そもそも、房中術と言っても、本来のそれではなく、少女のスキルに、見合うようにエッチの技術を覚えさせられただけというのもあるのだろう。
少女は、物理的にも、精神的にも、捕食するタイプなのである。
したいならいいのよ、的に、流し目一つ。
「うん?あ、これも技術なんだ。
なるほどなー。じゃあ、これで料理に一歩近づくんだね。
あと……そだよ?
何時も、猪とかは捕まえてそのまま食べるんだ、ボク。
料理する時間お腹がすくし、そのまま食べたほうが早いもん。」
彼女の推測は正しいのでした。
彼女が目の前の少女が何者かを知れば、納得も行くであろうけれど、今はその話に至ってはいない。
見た目で言えば、猪を生のまま貪るおこちゃまという猟奇的なものが出てくるのであろう。
「あ、セックスしたいの?いーよ。
別に元の姿に戻らなくても、今のままでもいいのに。
じゃあ、連絡先、教えないとだね。
ボク、ラファル。ラファル・トゥルネソルだよ!」
彼女の懸念を知らず、少女は屈託なく名乗る。
知っている人は知っている、知らない人は知らないだろう。
マグメールの富裕層と平民地区の境目の大通りにある、大きな商店。
ダイラスに本店を持ち、マグ・メール、奴隷都市バフート、さらにヤルダバオートに支店を持つ商会。
トゥルネソル商会という商人……そこの娘。
おじょうさまは、やせいじでした。
■タマモ > 「ふむ…精力は分かるが、魔力はいまいち分からんのじゃ。
しかし、腹を膨らませるならば、美味しい方が良いじゃろう?
いや、気持ち良いのも、悪くはないのか…むむむ…」
理解出来る部分と、理解出来ない部分がある。
その点は、世界や種族や環境の違い、仕方無いだろう。
率直な感想を口にしながら…向けられる視線に、こう、つい視線を逸らして悩むふり。
だってほら、今は弱者だもの。
「もちろんじゃ、料理を作るには、その技術と材料がいる。
材料を作るには…今のお主のような技術は必要じゃ。
おっと、後は何が食べられるか、どこが食べられるか、のような知識もじゃな。
その点も、大丈夫そうじゃろう、お主ならば」
うんうんと頷くのは、少女の言葉前半に対する反応、そして…
「ま、まぁ…食べられるならば、それでも良かろう。
じゃが、食べるならば、美味しい方が良いのもあるもの。
それまでに待てる余裕があれば、覚え、作ってみるのも一興じゃ」
あ、やっぱり…と思ったのは、少女の言葉後半を聞いてだ。
気持ちは分かる、分かるが…その光景を想像すると、ちょっと…うん、あれだ、あれ。
「うん?せっくすとは、また違うものじゃぞ?
そして、それは元に戻らんと出来んのじゃ。
今のままでは、したい以前に好き放題にされて………こほん。
…ふむ、ラファルか、覚え易くて助かったのぅ。
名乗られたならば、返すべきか。
妾の名はタマモじゃ、王都内であれば…お互い、連絡手段もあろうて」
どうやら、立場云々は気にしない相手のようだった。
名前も含め、二重の意味で胸を撫で下ろしつつも、相手の名前を聞いてこちらも返す。
ちなみに、残念ながら有名であるはずの商人達の名を聞いても、ぴんとこなかった。
でも、とりあえず、約束をしたのだから覚えておこう。
後々の話だが、こんな出会いがあった、と式に伝え…怒られる少女の姿があるとかないとか。
■ラファル > 「魔力は、魔法を使う力だよ?
ボクも詳しくわからないけど、そう言うのがあるって、なんとなくわかるんだ。
そだね、美味しい方がいいと思うよ!本当に。」
魔力というものがわからないという相手、でも自分もうまく説明できるわけではなくて。
感覚に頼って使っているので、ええ、説明はあやふやに。
魔力に関して悩んでいるのだろう視線を逸らしている相手にそんなふうに考える。
「食べられるものと食べられないものは、良くわかるよ!
剥いたりするときは注意するんだ。
えへへ。」
うなづいて大丈夫だと言ってくれるのは、きっと褒められてるのであろう。
そんなふうに思ったから、嬉しそうに少女は笑う。
屈託のない、子どもの笑顔がそこにあった。
「んー。わかった。今度お料理してみる。」
食べるなら美味しい方がいいという言葉、とてもとても同意できる。
美味しく楽しく食べるのが最高だし、彼女の言うことは正しいと思った。
だから今度、お料理を試してみよう、そう言う気分になるのだ。
「セックスと違うの?それできもちいい?
なんだろなんだろ。楽しみ!
タマモだね!覚えたよ!
山の中で美味しそうな匂いしてればすぐに行くよー。
ボク、そういうのは得意だから。」
立場=子供という感覚の少女。
そもそも、野生児のような彼女が立場とか気にするわけもなく。
ただただ、友達が増えたというような感覚だ。
約束をして、満足をして。
今日は、別れるのだろう。
ちゃんと、約束の彼女の手作りの食べ物は食べてからの話ではあるが――――。
ご案内:「九頭龍山脈 山中」からタマモさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山中」からラファルさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 温泉宿」にノアさんが現れました。