2018/09/12 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にミュゼさんが現れました。
ミュゼ > 人里離れた山の中、月が辺りを照らす頃合い。
獣の鳴き声が響く山中の森を、少女は静かに進んでいた。
採取を依頼された薬草をどうにか集め終わったのが夕刻、流石に今から下山は危うい。
それ故野営をすべく、開けた場所を探しながら、獣に巡り合わぬ様、慎重に進んでいた。

やがて息つく場所は、木々がぐるりと周囲を取り囲みながらも頭上は開けた野原だった。
中心には薪の燃えくず――他の冒険者か旅人辺りが野営に使用した名残だろう。
ならば比較的安全か――ここに来るまでに集めておいた薪を簡単に組み、火をつける。
少し経てば、ぱちぱちと爆ぜる焚火が辺りをぼんやりと照らす。
初秋の冷えに、炎の暖かさは何とも心地よかった。