2018/07/08 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山中」にブレイドさんが現れました。
ブレイド > 山賊退治。
普通なら中堅冒険者が数人連れ立って行うものである。
だが、今回は勝手が違った。何度か同じ山賊団に煮え湯を飲まされた商人が

『経費は全部こちらで出すので奴らを始末してほしい』

との依頼が出ていたのだ。
まぁ、それでも数人でいくのが無難であり正攻法であるのは確実。
だが、経費が降りるならと少年は一人でいった。
昏睡の香、眠りの雲のスクロール、睡眠薬入りの食料いくつか。
燃料油に火薬樽を多数。それに重量軽減のスクロールもふくめて。
魔導具屋やら雑貨屋やらを駆け回って手に入れてきた。

手段を選ばないなら一人も多数も関係ない。
眠らせて、燃やして、爆破する。あわくって出てきたやつは影から奇襲して斬り殺す。
それがまんまとうまく行ったというところだ。

得るものはないが報酬さえ貰えればそれでいい。

ブレイド > 火の手が収まることを見計らって中へ。
煙たいし油と人の焼けた臭いで中はひどいもんだ。
煤だらけで何があったのかもよくわからない。

「我ながら、殺りも殺ったりだな…」

人の形をした炭クズに視線を送ってため息一つ。
奥に進んで見れば、まぁ、簡単に全滅したことがわかる。
そもそも唯一の出入り口を炎で塞いだのだから当然。
耐えかねて出てきたやつだって混乱してて斬るのは難しくなかった。

「流石に…ここで一泊といやだな」

それにしても外まで出てきてくれたやつがいてよかった。
そうでなければ『証明』の確保が大変だっただろう。

ブレイド > 「来世があったらまっとうに生きろよ?」

この世がまっとうならばの話だが。
このまま放置視するのもあれなんで
とりあえず死体は外へと運び出し、明日にでも適当に埋めることにする。
今回の道具を運んできた荷車があるし。
あとはなにかあるか適当に…まぁ、あったとしても煤まみれかただの燃えカス。
期待なんてまるでしていない。

ブレイド > 死体を集めれば、結構な数の山賊だったことが伺い知れる。
中には欠損してたり原型をとどめてないのもいるが
これは爆発のせいだろう。

「恨んでくれんなよ?弱っちーやつにゃ弱っちーなりの戦い方ってのがあるんでよ」

この人数とまともにやったら、それこそコチラがバラバラにされていただろう。
依頼人の金である程度好きにできたからこそ勝てたようなもんだ。
報酬も結構なもんだし、期待が持てる。
もちろん先に、経費として使った金があとから報酬から引かれないようにと念をおしたし。

ブレイド > しかしながら、こっちも煤まみれの返り血まみれ。
手は脂でべたべただし火薬の匂いも染み付いている。
温泉宿って近くにあったかなと思ったが、流石にこの状況でいけば
こちらが山賊扱いされかねない。
前に見つけた秘湯は遠いし…
明日にでもコイツラを埋めがてら向かうとしよう。
今日一日は…余分に買った水と布でごまかす。
湯を沸かすために焚き火は必要だが…

「結局今日はここで野宿だな…」

流石に異臭立ち込める洞窟内で一晩過ごす気にはならない。

ブレイド > 「戦争なんざアホくせーとおもってたけど、こっちも大差ねぇな」

一人つぶやきながら、野営の準備をする。
手早く火をおこし、鍋と水野準備。
それが湧くまでに二人用のテントを立てて…
まぁ、簡易的な野営ならこんなもんだ。
湯の張った鍋を火からおろして少し覚めるのを待つ。

数枚の手ぬぐいを用意しておくとして…
ひとまず手の脂だ。
何をするにも邪魔だし。

ブレイド > 湯に浸した手ぬぐいで手を拭い、顔を拭う。
そういえば服もほとんど使い物にならない。
着替えなければならないだろう。
そのついでに体も拭くとする。
煤汚れはなかったにしても長い道のりで汚れてはいるし。

「ふへー…」

下着姿になって、とりあえず上半身下半身と
綺麗にしていく。結局手ぬぐい三枚ほどがだめになった。

「っと、わすれてた」

結界石を周囲に配置する。これも経費で落としたものだ。
安いものではあるが、節約できるものはさせてもらう。

ブレイド > 見回りで出払ってたやつもいないことは知っている。
ここに来るようなやつはもういないだろう。
最近は暑いし…服は、寝るときに着ておけばいいか。
座り込んで保存食をいただくことにする。

「流石に、そう何度も誰かが来るわけでもねぇだろ…」

そういえば、以前にヴァレリアと出会ったのも盗賊退治だったような。
かと言って、あれはレアケース。
あんなレアケース、いちいち気にはしていられない。
飯を食ったらちゃっちゃと眠って明日に備えるとしよう。

ご案内:「九頭龍山脈 山中」からブレイドさんが去りました。