2018/06/10 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にラファルさんが現れました。
ラファル > 九頭龍山脈……龍の文字があるからか、ドラゴンとしては親近感がつよい。
 なので、ピクニックがてら遊びに来る少女。
 山賊や、魔獣、野生生物がたくさんいて危険地帯だ、ということは聞いている。
 だから?と少女は首をかしげる。そもそも、ドラゴンである少女には山賊も、魔獣も、野生生物も危険にはなりえない。
 のんびりぽてぽて歩いていたところ、熊に遭遇。

 あるーひ、山の中ー。くまさんに、でああったー。

 コマンド

 →たべる  ようすをみる
  いかく  あんさつ
  まほう  どうぐ(そのへんのきのぼう)
  にげる  ちょうきょう。

 戦うというコマンドはない。
 そもそも、戦うというレベルにすらないのである。
 むしろくまさん、警戒とかそういうレベルでなくて今にも逃げ出しそうにしてます。
 じぃぃぃぃぃぃぃぃ、とくまさんの目を見ます。
 だからでしょう、逃げられずに固まってるくまさんがそこにいるのです。

 ちょっと、おなかもすいてきたなー。
  

ラファル > にらみ合いというか、傍観と、硬直は続く。
 少女はどうしようかなーと、ワクワクしながら思考を回しながらクマを見ている。
 クマは、どうやって逃げようか、隙を伺っているかのようにも見える。
 ただ単に、どうしようもなくて、動いていないかもしれない。
 野生の動物なだけあって、何を考えているかは一切分からない。

「………。」

 ウズウズし始める。
 もともと、長時間じっとしていられない性格でもある。
 どうしようかなーが、たべようかなー。に変化している。

 じゅるり。

 少女が舌なめずりしたら、くまさんビクッとしている。

ラファル > 「大丈夫だよ、ちゃんと、ボクが、おいしく食べてあげるから。」

 くまさんは、悟ったようだ、逃げられないということに。
 目が血走り、大きな声を上げてその右手を挙げる。その爪で、その力で殴り飛ばし、自分を倒そうというのだろう。
 捕食者と、非捕食者の立場を、入れ替えようとするのだろう。

 ―――でも、遅いのだ。

 少女は踏み込み、加速する、クマの動きは水の中にいるかのように遅く、のろのろと見える。
 クマの腕を左手で受け止めて、握り締める。
 痛みを感じさせる必要はない、可哀想だから、せめて、と少女はそのまま左手を引いてクマを引き倒し後頭部を露出させる。
 手刀を作り、クマの首に振り下ろす……音速を超えた手は真空波を作り上げ、綺麗な断面と共に首を落とす。

 ―――そのあとくまさんは、跡形もなく少女のお腹の中へ。

「ごちそーさまでした。」

 けぷ。
 満足そうにお腹をさすり、血肉になってくれたくまさんに感謝のお礼。
 食物連鎖ゆえに、これは仕方のないことなのである。

ラファル > 「さて、どうしようかなぁ。」

 くまさんまるまる食べてある程度お腹は膨れたので、なにか腹ごなししたいところである。
 つまり遊びたい、誰かとじゃれたい。
 今現在地というと……九頭龍山脈の山の中、さらに言えば木々の多い森。
 普通にじゃれるような人が来るか―――?
 いるのは盗賊とか野盗とか、そんな系の人とか、冒険者とか。
 そんなのっぴきならない人たちばかりであろう。

 楽しく遊ぶような人って、あまり来ないんじゃないだろうか。
 少女はうーん?と首を傾ぐ。

ラファル > 「かーえろ。」

 流石に、ここにいても仕方があるまい。
 人が多いのは街だ、街に行ったほうが楽しい人とか面白い人とか。
 遊ぶのに良いだろう。ご飯も美味しいし。

 そう決めてしまえば帰ろう。
 翼を広げて人竜モード……にはならず、今日は走って帰ろう。
 走ったらどれだけかかるかなーと、風を身に纏う。
 ふい、っと音もなく加速し、そのまま流れるように山を飛び降りて、走り去っていく。

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からラファルさんが去りました。