2018/05/18 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 穢れ残りし山中」に紅月/コウゲツさんが現れました。
紅月/コウゲツ > ーーーから、ころ、から…どよ、どよ……

嗚呼…耳が痛い、頭痛い、空気が重い。
いつものほほんと笑みを浮かべ、あちらこちらをフラフラと楽しげに散策している紅の娘は…何だかやっぱり気だるげに、むしろ若干顔色悪くさえあるようで。

「うぅ、2度目とは言えやっぱりしんど……っ、はぁ…だる……」

そう、何故そんな状態でまた山歩きなぞしているのかと言えば…前回ギルドにて奇妙な依頼書を見付け、原因を取り除く事には成功したからで。

ざっと見て回ったところによると…土が穢れ、その瘴気がこの辺りの獣を狂わせ、水毒により病を起こした者もいて。
更にはその水を吸った植物が毒を濃縮させてヤバイ事に。

とりあえずギルドには『引き続き改善に努める』と報告してあるし、あまりこの山に立ち寄らないようお達しも出して貰ってるから…誰か居たとしてもギルド関係者か、何も知らない旅人か何かだろう。

「…とりあえずは……やっぱりあの泉からかな。
あそこが中心だった訳だし」

発生源から下山して…下流へ下流へと見逃しを探すのがよさそうか、な。
水によって悪いものを押し流すみたいに。

紅月/コウゲツ > 暫し歩けば水音…歩み寄ればそれは、以前悲惨な程に穢れていた小河だった。
…河が、凄く綺麗になっている。

「はー…ここまで変われば遣り甲斐あるってモンだねぇ。
おーおーお魚さん達も泳いじゃってまぁ」

前回は気付かなかったが、底の水草が見える程美しく澄んだ清流。
まだ其処此処に穢れが残っている今口にするのは憚られるが、きっと美味しいに違いない。

そんな河沿いに進んで…辿り着いたのは、源泉。
おそらく水源なのだろう…澱みきったヘドロ沼ようだった其処は綺麗サッパリ。
すっかり美しい普通の泉に戻っている。

「…ん、何だアレ?」

ほとりから手をのばして拾う…牛乳の、瓶。
…何でこんな所に、しかも何でこんなにどよどよと穢れきって?

その物騒な牛乳瓶はマグメールで普通によく見るもので、自分も飲んだ事がある。
勿論、それはこんなにばっちぃ感じではなかったが。

首を傾げる。

紅月/コウゲツ > 「一応ギルドに提出してみよっかな…
つってもまぁ、こんなんからわかる事なんてあるのかどうか微妙だけど」

とりあえず、といった感じで謎の牛乳瓶を仕舞う。

…さてさて、此処からが本題なのだ。
癒しの加護をこの泉に一時的に付加して、土の穢れを塗り替えねば。
はらはら、と着物を脱ぎ落とし始める。
今回は足袋も脱いじゃって大丈夫だろう、髪飾りやら余計なものは全部ポイポイと外してゆく。

そうして身に纏うのは、純白の長襦袢のみ。
髪も下ろして飾り気ゼロである。

どうせ覗く人など居ないだろうし、隠していた角なども出してしまおう…嗚呼、やはり自然体が一番である。

ぱしゃ、ぱしゃ…泉の中へ足を踏み入れる。
…本当に、随分綺麗になったものだ。

そうして中央まで行けば、以前そうしたように…けれど、違う種類のものを舞う。
鉄扇を2柄、濡れるのも構わずに。

紅月/コウゲツ > 癒しの舞を終えれば、次は大地…豊穣の舞。
ケアにケアを重ねておけば、多少は早くマシになってくれるはず。
これで、植物に蓄えられてしまった毒気も改善されればいいんだけど。

…まぁ、アレよな。
きっと時が解決してくれる、という事で。
たまに様子見つつ散歩でもすればいい。

「……、…あー…やりきったぁ……」
すべきを終えて、伸び一つ。

ぱしゃ、ぱしゃ…ざぱぁ。
少しほとりに近付くと、浅目の所に寝転ぶ…丁度耳に水が入らず顔が出て、若干胸が浮く程度。
仕事が終わればゴロゴロタイムだ。

遥か上には晴天と木洩れ日…実に美しい、よい。

眼を、閉じてみる…

紅月/コウゲツ > …はた、と、目を覚ます。
いかんいかん、眠ってしまっていたらしい。
どうも自然に囲まれた場所に来るとうとうとしてしまっていけない。

ざばぁ…と、起き上がる。
ぱしゃぱしゃと顔に水をかけて、目覚まし。

そうして上がろうと岸を振り返れば…

「…おおぅ、もふもふパラダイス。
なぁにーどしたー?怪我でもしたのー?」

岸に、動物が集まっていた。
どうやら毒の実を食べた子たちらしい。

「嗚呼、まだ仕事は終わりそうにないなぁ…」

仕方ないな、と、苦笑して。
岸まで歩き、動物達を一匹ずつそっと癒していくだろう。

その後は動物達に連れられて、穢れの残滓も全て取り除き…きっと、ヘトヘトになって帰るのだろうなぁ。

ご案内:「九頭龍山脈 穢れ残りし山中」から紅月/コウゲツさんが去りました。