2018/04/06 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にカイルさんが現れました。
カイル >  夜の闇夜に光る月は満月。その満月の光が木々を照らし出して、その輪郭を際立たせていた。
 ただ山は静けさをたたえておらず、夜行性の動物の鳴き声や飛翔する音が時折耳をかすめる。

 山中を歩く男は十分に目が効くらしい。わかりずらいわずかな獣道を見つけ出しては、それを辿るように進んでいく。

 しばらく歩けば僅かなせせらぎの音。視界は開け、月明かりが降り注ぐ。そこは向こう岸まで数メートルほどの浅い川。
 男は川に近寄れば、その水を掬い顔へと水を這わせ小さく息をついた。

 「くーっ、冷てえ。でも気持ちいいな」

濡れた手で髪を後ろへとやれば、空に浮かぶ月へと視線をやり。

カイル > 「そういやあ、数日、風呂もろくにはいってねェな。」

男はそうつぶやくと顎を撫でるようにした。ざらついた感触を手に感じる。髭も大分のびちまったな。そう考えながら、水を手にすくっては手の中の水を喉に流し込んで。

生水は身体に悪いというが、その程度で身体を壊すような体質はしていない。