2018/02/04 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にヴァルファルニフルさんが現れました。
■ヴァルファルニフル > 薄暗い山中で、後ろの馬車を確認しながら周りの気配に気を配る。山賊街道と有名な場所であるが、近ごろはそれほど山賊がでてくることはないそうだ。伯爵の単なる私的な旅行であるが、あたしが護衛を命じられた。団長よりの命令は絶対だ。拒否権はないが、今の鎧にはすこし文句がある。王都をでて、山賊街道に差し掛かる町に入った時から、騎士団の鎧は目立つから止めてほしいと伯爵からの要求があった。
私的な旅行であるならば、なるほどと思ったが、支給された皮の鎧は黒い胸当てと少し短めのスカートになかにはレギンスをつけていいとは言っても破廉恥な姿で、あたしは怒りの目を伯爵に向けた。ここからはそれほど目につくことはないから恥ずかしがる必要はないといいながらにやけていたのには剣で切り刻んでやりたいと思ったけれど、騎士団の仕事で来ている以上従うしかない。
馬車を中央において、伯爵の私兵の男たちが四人、馬車を取り囲んでいる。その前で先頭をあたしがゆっくりと進む。山中の中ほどで日が傾き始めている。今夜は野営になるのだろう。あたしは構わないが伯爵は野営などできるのか。心配ではあるが、なんの音沙汰もない。馬車の中でなにをしているのやら。私兵で雇われている屈強な男たちは地味ではあるが、きちんと鎧を着こんでいる。なぜあたしだけと思い、ひとりひとりの顔を見ていくが、目を合わせるものもいない。前を向いて馬を進めていく。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からヴァルファルニフルさんが去りました。