2017/10/12 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にディーナさんが現れました。
ディーナ > 山賊街道、その名の通り山賊がよく出没する道だ。
そんな場所になかなか大掛かりな討伐に動かない騎士団に痺れを切らし、一人様子を見に来た女が一人。
純白の馬に跨り、純白の鎧を着たその姿はいかにもな騎士。
自分が一人ででも見回りをすることで、少しでも相手が警戒して被害が減ればという狙いもあった。

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にマクシミリアンさんが現れました。
マクシミリアン > 連日の襲撃でついに騎士団も本腰を上げ始めたのか商人や旅人の数も僅かに減ったように感じられる山道。
少しは大人しくする前の最後の仕事と大物の獲物を待ち伏せる。

少数の手下を引き連れ山道の一つで張っていれば場違いな白い馬に純白の鎧。
遠目ですら目立つ姿で馬一騎で進む騎士を見つける。

まさか単騎でと言う事はないはず、そう警戒し手下に一つ命令を出す。
上手くいけば戦利品、行かなければ引くだけ。
騎士の頭に礫を放てと命じ、道脇の草むらから騎士目掛け石礫が放たれる。

ディーナ > 「…もっと往来があってもいいはずなのに…。
 なぜ早急に動こうとしないのでしょうか」

警戒しながらも、暫く何もなければ僅かな油断も生まれようか。
あるいは、馬に乗っていて視野が遠くに行き過ぎていたのも良くなかったのかもしれない。

「……っ!?」

今まさに通り過ぎた草むらが、がさりと小さな音を立てた。
それに振り向いた瞬間にはもう石礫は目の前。
ごつ、と鈍い音がして側頭部に石が当たればぐらりと上体が揺れた。

マクシミリアン > 油断しているのか余裕だと見ているのか。
見た目には油断しているような騎士の姿。

手下が放った礫が騎士の側頭部に当たり体勢が崩れたのを見る。
それを見れば残りの手下に別の命令を下し。
周囲の草むらや木の影から放たれるのは投げ縄。
一気に騎士の捕縛へと手をかける。

ディーナ > 「な、に……?」

何とか手綱を握りしめ、落馬だけは避けた。
相手を確認しようとするも、その前に周囲から縄が投げられて。

「く……!
 貴方は、行きなさい…!」

縄が幾重にも絡んでくれば、満足に戦うことも出来ない状態になって。
せめて、と自ら馬から滑り落ち。
何とか動く肘から下で、手にしていた槍の柄を馬の尻へ打ち付けた。
馬は落ちた主人を見ていたが、尻を打たれれば王都の方へと走り出していく。

マクシミリアン > 「よくやった、お前ら」

騎士に縄が幾重にも絡みつき動きを封じれたと見れば隠れていた木の上から飛び降り。
男が姿を見せれば縄を手にしたミレー族の若者や妖魔が姿を見せる。
手下が縄を引き馬から引き落としたと最初は思い笑みを見せるが、
次の瞬間に騎士が馬の尻を叩き逃がすのを見れば態とかと舌を打つ。

「主のない馬が戻れば何かあったと騒ぐか。考えたなお前」

騎士の機転の良さに舌を打ち、もう見えなくなった馬が走り去った方向へ視線をむけ。

「そいつだけでももってくぞ。縛りあげろ」

騎士の持つ槍を乱雑に蹴り手から離そうとし、
手下にこれ以上動けないようにしろと縛る事を命じる。

ディーナ > 「お前たちが…この街道を荒らしているという賊ですね…?」

地面に転がりながらも、何とか相手を睨みつけ。
槍を向けようとするも石礫で出来た傷からの失血が、意識を霞める。
こんな時に、兄がそばに居てくれればなどと思いはするがいないものに頼ることなど出来ない。

「…あの子は賢い子です。
 必ず王都に戻って…騎士団を、ここに…連れてきて、くれます…!
 …っ…汚い手で触るな…無礼者…っ!」

かららん、と金属の転がる音が小さく街道に響き。
抵抗らしい抵抗も出来ないままに、縛り上げられる。

マクシミリアン > 「正確には荒らしている賊の一つだ。いくつのグループがあるかまでは知らねえよ」

睨んでくる騎士を見下ろし意地の悪い笑みを見せて見下ろし。
この山にいくつの山賊団があるのか知ってるかと視線で問う様にして。
騎士が万全の状態ならば危険は大きいだろうが最初の頭への一撃が聞いているおかげで危険には感じれず。

「真っすぐに王都に向かってったんだ、見りゃ判る。
なら戻る前にここを離れればいいだけだ、俺たちのアジトはこの辺りじゃないんでな」

転がる槍を手下の一人が拾い上げて確保し、
女の生意気な言葉を気にも留めずに手下たちは縛りあげていく。
そうして騎士の抵抗があれば数人で抱え上げ、なければ引きずって山中のアジトへと拉致をしていこうとする…。

ディーナ > 「…そんなに……!?」

完全に自分の認識が甘かったとしか言いようがない。
勝手に相手は1グループだと思いこんでいた。
痛みはそれほどでもないが、傷から流れ出ようと集まってくる血の熱が出血していることを自覚させる。

「……どこに、連れて行こうというのです…!
 離して…っ、離しなさい…!」

せめてもの抵抗と、体をばたつかせてみるも大した効果はなさそうだった。
終いには担ぎ上げられ、道もない山中へと連れ去られて行く…

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からマクシミリアンさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からディーナさんが去りました。