2017/09/03 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にパルフェさんが現れました。
■パルフェ > 九頭龍山脈の深き森の中、山道付近で爆発のような轟音が響き渡った。
その音源を辿れば、一台の大きな荷馬車と周りに倒れた護衛らしき者達が倒れているのが見えるだろう。
意識がありそうに見えるのは、馬車を手繰っていたのだろう怯えた男が一人だ。
そして、少し離れた場所でそれをドヤ顔で見詰める少女が一人。
「あーっはっはっはっはっ!このわたしの目に付いたのがお前たちの運の尽き!
さぁ、お前たちが大事そうに運んでいるその荷物を頂こうか!」
声高らかに、ずかずかと馬車に歩み寄り、残った御者の前でそう宣言する。
勿論、そんな御者程度が護衛を倒した少女を相手なんて出来る訳はないだろう。
そのまま少女は荷物を確認しようと荷台の扉を開け放つ。
■パルフェ > 「こんな場所をこそこそと隠れて移動してるんだ、よっぽど大事な商品でも運んでいるんだろう?
わたしが有効活用をしてやろう、安心するのだ」
そんな事をのたまいながら、何があるのかと中を見る。
だがそこで少女の動きは固まってしまった。
荷台の中に詰め込まれたものとは、数人のミレー族の少女達だったのだ。
隠れ里から離れ山菜摘みやら狩りやらしていたのだろう、それは服装から予想が出来た。
「おい、お前。これは一体どういう事なのだ?」
扉を閉じ、少女は御者へと詰め寄った。
ぐいっと襟首を引っ掴み、引き寄せ、睨みを利かせる。
そうして聞き出した内容はありがちなものだった。
奴隷商の一行であるのは違いない、だが今回の獲物は偶々見付けて捕らえたのだと言う。
今は商品を引き渡した帰りだったのだ。
それを聞き、少女は御者の襟首を掴む手を放す。
大きな溜息を吐き、改めて荷台を見る、こんな荷物は予想外だったのだ。
■パルフェ > 奴隷をはべらせる趣味はないし、このまま放置をするような事も出来ない。
ちゃっかりと荷台の脇に置いてあった売上金は頂きつつも、これをどうしようかと思案する。
あんまりのんびりとし過ぎれば、倒れてる連中が目を覚ますだろう。
倒すのは簡単だが、何度も無駄に力を使うのは疲れるだけだ。
目を覚まさないくらいに打ちのめしてしまえば良いと言われそうだが、少女にはそこまでの事が実は出来ない…というか、したくない。
「よし、お前。馬車を戻すのだ。あのミレー族達を詰め込んだ場所くらい覚えているだろう?
文句がないなら、さっさと馬車を出すのだ」
馬車から降りると、戻る邪魔になりそうな者達を道の端に転がし、積み上げる。
戸惑う御者にぱんぱんと手を打って急かせば、慌てて御者は馬車を手繰り馬車を今来た道へと向き直させた。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にウィルバーさんが現れました。
■パルフェ > 「どうせ向かう先は同じだったのだし、置いて戻ればわたしに追い付けるだろう?
もし追い付いた時に、まだ中身がそのままだったら…分かってるよな?
ほら、さっさと行くのだ!」
しっしっと手を追い払うように振れば、御者は慌てて馬車を走らせだした。
それが遠くなり見えなくなるまで見送れば、王都へ一端戻ろうとお金の詰まった袋を手に振り返る。
金額的にはかなり大きい、これだけでも得られたものは十分だろう。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からウィルバーさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からパルフェさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にヴィーラさんが現れました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からヴィーラさんが去りました。