2017/06/04 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にラフェルさんが現れました。
ラフェル > 九頭龍山脈、麓付近で森林に囲まれるように存在する小空間。
そこが少女のお気に入りの場所だった。
翼を広げても少し余裕のある広さ、中央の辺りに転がる座るには丁度良い岩。
集落は側にあるも、喧騒は感じられぬ静かな空間、身体を休めるには良い場所だった。

今日も様々な場所で祈りを捧げ、この場所へと翼を休めに舞い降りて来た。
岩に腰を下ろし、翼をたたむ。
目を閉じ、周りの音に耳を傾ける。

ラフェル > 祈っても、祈っても、声無き声は治まらない。
それが、まだ運命とも言える災いの成り行きであれば、それは仕方ないのだと思える。
なのだけど…その声の多くは、そうでは無いのが現状だった。

魔族の手によって、時には人間同士によって、その声は響き渡る。
少女にとっては、それが何より悲しく、祈るしか出来ない自分に心苦しく感じていた。

それでも祈るしかない。
それだけしか出来ない。
自分に出来る事はそれだけなのだ。
なぜか深く介入する事は、禁じられている。
どうしてそうなのか、疑問を抱く事もあるが…それは許されない事。
そう、自分はそんな存在なのだから。

ラフェル > 胸元に手を添え、深く深呼吸。
今はゆっくりと身体を休めようとしているだけ。
深く考え過ぎて、無駄に心を苛む事は避けた方が良い。

胸元から手を下ろし、膝元に両手を重ねて添える。
ゆっくりと心を落ち着かせようと、静かに、静かに佇み続ける。

ラフェル > 慣れたくはないけど、慣れるしかない。
何度か深呼吸を繰り返せば、心は何とか落ち着きを取り戻す。

閉じていた目を開き、すっと立ち上がる。
たたんでいた翼を広げれば、上空へと舞い上がった。

「私はただ祈り続けましょう。
求める方々が居る限り、救える方々を救う為に」

両手を祈るように胸の前に組み、次なる声を聞く為にその場を後にする。
延々と続くであろう道、されども、自分は進み続けるのみ。

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からラフェルさんが去りました。