2017/06/01 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中 川辺」にレオノーレさんが現れました。
レオノーレ > 「んー!きっもちいー!」

日差し降り注ぐ真っ昼間、穏やかな川で水遊びする精霊は
ぬめる岩も気にせず走り回るので、何度も転んだ様子で
服を着たままのわりに全身ずぶ濡れ。
透けるような生地ではないものの袖やスカートのふんわり感はなくなり、
少女の華奢な体ラインに沿って素肌にくっついている。
髪の毛も水気で固まり靡くことはない。
後々処理が大変そうなことが窺える様相であったが、今が楽しければ
構わない楽観主義なのでまだまだ遊び惚ける心積もり。
上流で温泉が混じっているようで、川の温度も冷たすぎず、快適。

ぺたんと座れば水嵩は臍の下くらいまで。
その状態で、両腕をくるくる回す。
拳程度の水が丸く浮き上がるが、ふるふると表面が緊張を帯びて
すぐバシャッと弾けてしまった。

「あー…難しい。眠る前は水が一番扱いやすかった気がするんだけど。」

悔しそうに唇尖らせて、川底を撫でたり石を拾っては投げたり、自然と戯れ続ける。

レオノーレ > しばらく涼みついでに戯れていたが、そろそろかと立ち上がれば
服がすっかり水を含んでしまい、重かった。
実際にスカートの裾を両手で搾ってみると、大量の水が滴る。

「乾かす…魔法…乾かす……――――。」

どうやるんだっけ、としかめっ面しながら考え込むこと数十秒。
―――挙句、思い出せなかった。

まだ太陽は高く、この暑さも続きそうだ。
それなら着ているうちに乾くだろうという希望的観測で、
精霊はずぶ濡れのまま川を上がり、ぺたぺたと石の上を歩く。
サンダルは手に持ち、しばらく川伝いに歩いていずれ道に戻る心算で。
マイペースに移動を続ける少女は今日も休み休み、世界を巡る。

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中 川辺」からレオノーレさんが去りました。