2017/01/16 のログ
ご案内:「豪雨の九頭龍山脈 山中の小屋」にエクシオさんが現れました。
エクシオ > 山の天気は変わりやすい。 地上と同じ感覚で過ごしていてはあっという間に体調は崩れ、気が付けば迷っているなんて事はよくある自然の危険地帯だ。

自身はと言えば、そこそこ自然には慣れ親しんだつもりでいた。多少の暑さ寒さなんて、気にするところではなかったが、生憎今は目の前もロクに見通せず、注意してても足を滑らせ、面白いように転んでしまう程の酷い雨である。

熊とも喧嘩できそうなたくましさの、この男もまた流石の豪雨には参ったようで、逃げ込むようにして小屋へ飛び入ってきたのだった。

「ぎえぇっ!!!土砂降りかよ!!!洒落になってねぇぜコイツは!!いくら気まぐれと言ってもここまで荒れるもんかよ!」

ずぶぬれになった男は、ひとまず小屋の中で無造作に腰掛ける。あっという間に周辺は己が浴びた雨水やらで湿ってしまい、元々の小汚さも手伝って床に面した部分がひどく汚れてしまった。

「うへぇ……。…ま、あのままずぶ濡れになるより何倍もマシか」

すっかり参った様子で、担いでいた剣を置き、道具袋やらも全ておいてくつろげる状態になる。

誰の小屋かは知らないが、かつての持ち主には感謝しても足りないくらいだ。

「こんなの、いくら丈夫な野郎でも一晩中雨風に曝されれば無事ではいられねえぞ……。悪運強いねオレも」

エクシオ > ずぶ濡れのまま、室内を見渡せば、誰かが生活をしていたのだろう。
一人か二人程度で使うのがやっとな机、小さな食器棚がホコリをかぶっており、使われていないっぽいベッドに暖炉まである。

「汚ぇの我慢すれば十分過ごせるよな。……あぁ、でも風呂は流石にねぇもんな」

この辺りはある程度頑張って移動すれば秘湯がいくらでも見つかるのだ。恐らくここになくたって困らなかったのかもしれない。

「……あんまし、人の住居ガサガサするもんじゃねーけど、何か残ってたりしねえかな。へへへ」

そういうと、食器棚のすぐ傍にある、蓋をされたツボの中やキャビネットの中など、とある地方の勇者たちも習慣的に行っていたらしい物色に耽る。

大したものは、特に見つからなかった。既に空となった酒瓶や調味料が入っていたであろう袋などばかり。

「ちぇ、何にもなかったな」