2016/12/21 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にアラミルさんが現れました。
アラミル > 協力者に精気を渡し…黒い薔薇の花嵐に身を包まれ目をつぶり…、次に目を開けた時には景色は一変していた
周りの地理には詳しくないが…どうやらバフートの付近に無事辿りつけたらしい

「………これ、た………」

ふぅ、と息を吐く。後は…騒がしいほうに行けば都市にも入れるだろう
命題、というわけでもないが…初めてできた小さな目的は徐々に達成に近づいているだろうか

「……でも、ちょっとだけ、おなかすいた…な…」

自分の保有している精気をそこそこに協力者に渡してしまったため…街道の真ん中でくぅ、と小さくなくお腹を抑えて。もう夜も更けているためこんなところに人がいる可能性は低いだろうが…ついきょろきょろと辺りを見回してしまって

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にグスタフさんが現れました。
グスタフ > ほの灯り。目深にフードを被って踵を鳴らす影。
夜の寒さに酒を煽って暖をとりながら、しっかりとした足取りで……。

「ん? 誰かいるのか」

手提げランタンの灯りを掲げた。
照らす灯りは強くはないが、闇を払って顔を覗かせる。無骨な男の顔を。

アラミル > 辺りを見渡していると仄かな明かりが目に入った。思わずそちらをじぃっとみてしまい

「……っ。」

その灯りに照らされて出てきた男の顔にびく、と驚く
戦士などはあちらでも見てきたが…男の顔は今まで見た中でもかなり厳つい部類に入るだろうか。そのため反射的に怖がってしまって
灯りに照らされて男の目に映るのは、光を反射する絹糸のような銀髪、薄い青の瞳…どちらかというと可愛らしい顔立ちの少女…。このあたりにいるには違和感のある、どこかの令嬢のようなフリルが付いたドレス…といったところだろうか?

グスタフ > 「……遭難者、いや家出の類か」

じろじろと遠慮なく視線で嘗め回しながら近づくと手を伸ばした。
怯えてる少女の様子にも遠慮せずに。

「さすがに見過ごすわけにもいかん、何者だ。
 妖魔か何かか……ふむ、娼婦の類なら、丁度よかったのだがな」

あからさまなことまでを言ってのける。
がはは、と豪快に笑って。全身を光に招く。

アラミル > (どっちでも、ないんだけど…)

何度か深呼吸してからどうするか考える
なにせ自分からこの周辺に来たのだ。服が豪奢なだけであって貴族の生まれでもなんでもない
だが相手がだまされてくれるのなら利用しない手はない

(ちょうど、小腹…減ってるし、ね…)

心中で暗く笑ってから…

「……娼婦を、探してるの…?…私は、アラミルって、いうの…」

光の中に招かれつつ、問いかける。外見とは違う、誘うような小悪魔的な笑みを浮かべて

グスタフ > 「グスタフという。騎士の端くれだ。ここでは……外様だがね」

言葉を口の中で転がすように呟いてから、照れるように笑い。
酒を煽った。熱い息を吐く。下卑た笑みを浮かべる。

「そうさ、夜伽相手をお嬢ちゃんがしてくれるのか。いくらだ? 何が得意だ?」

指を立てて額を示す。

アラミル > 「グスタフ……このあたりに、詳しいの…?」

相手の名前を繰り返して覚えつつ
どうやらお酒を好きらしいということも頭の隅に一緒に覚えて

「……話が、早い、ね…。いいよ…、え、と…」

じゃら、といくらかの硬貨を取り出して。大体町での食事2回分くらいだろうか?

「……これより、多く出してくれるなら、いいよ…。なんでも、最高なこと、してあげる…」

呼び方も額もわからないため、基準を示してこれより多く出せるならいい、と…自分の価値を上げるためアピールも欠かさない
そう交渉しつつも頭の中ではいつ自分の最大唯一の武器を放とうかと機を伺っていて

グスタフ > 「ん? そうだな……歩き回ったことはないが地形は頭に入っている」

見えないものを見るように闇をぐるりと見渡して、そう答えた。
男は酒を切らさないようにチビリチビリと舐めるように煽っている。
目が爛々と光る様に見えるのは興奮しているからだろう。
目の前の少女をどう犯すか舌なめずりしている。

「ほう、なるほど。では成果報酬としておこうか。
 君次第だが、安く買いたたくことはせんよ」

笑う。腰にはジャラリと重い音が。よく見れば。
その音だけで盗賊に襲われそうなものを腰にぶら下げていた。

アラミル > 「……じゃあ、追加で、バフートの方向、だけ…教えて…それで成果報酬…?でいい…」

少し考えてから、そう答える。本当なら自分の毒の性質上先にもらって行為が終わったら逃げるのが一番いいのだが…
ご丁寧にお金のありかを教えてくれた。これなら先に毒を吸わせれば奪えるだろう

「………それで、いいなら……はじめよっか……」

男が少女が出した条件に是と言うならそっと…恋人にそうするように体を寄せる
しかしそれは偽装。よりよく毒を吸わせるために近づいたに過ぎない
そして…奉仕が始まるのか、と待っていれば…幼い見た目の少女から殺気のようなものが突然膨れ上がるのがわかるだろうか
次の瞬間、ぼふ、と薄桃色の煙が立ち上り…男を包もうとするだろう
それは二呼吸ほど吸い込めば強烈な催淫と麻痺の効果を与えるものだが…
妖魔の類かと疑っていたり、カンがよければ十分に身をかわすだけの時間はあるだろうか

グスタフ > 「話が早くて助かるよ、っと……っ」

殺気に反応したのは頭ではなく体だった。
劇薬はとっくに身体中に回っていた。男の飲んでいた酒の劇薬が。
服薬暗殺者の側面をもつ男は、寿命をいくらか捧げながら
人の限界を超えた動きで、少女を突き飛ばしてから状況を把握した。

煙。息を止める。肌に触ったそれが灼けるような感覚を覚えるが
クスリが聞いている間は問題ない。煙が霧散するまで離れてから息を吐いた。

「……まったく、こんな女ばかりだから、疑い深くなるんじゃねぇか」

言い捨てて懐から別の袋を取り出した。
薬物の類は彼の専売特許ともいえる、女を狂わす薬品も一つや二つは。
彼女の首元に力づくでぶすりと獣の爪で作った注射針を打ち込んだ。

「お嬢ちゃん、今のは高くつくぞ」

アラミル > 「…っ」

男の姿がかすむ。毒を放った瞬間には既に突き飛ばされ薄桃色の煙がむなしく夜空に消えていく
いくらか届いた煙も、どうやら効果をなしていないようで

「………ま、た……、…っ」

がくん、と少女の体から力が抜ける。地面にへたり込み、明らかに怪しい…針すらも獣のもので作られた注射針を近づけられても、もうなにもできない

「………く、ぅ……」

女を狂わせる薬品が体に回り…ぐら、と視線が揺れる。男の声が反響し、意識がぼやける。ただ、体だけがやけに鮮明に…煮詰められているように熱くなってきて
…立ち上がれない体でびく、びく、と打ち上げられた魚のように体を震わせている…

グスタフ > 「たっぷり可愛がってやる」

少女の頭を掴んで、ずるずると闇の中に引きずり込んでいく。
男の目は獣のように爛々と赤く燃えていた。

アラミル > 抵抗などできるはずもなく…獣のような目をした男に、深黒の闇に引きずられていった…
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からアラミルさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からグスタフさんが去りました。