2016/11/16 のログ
■ノア > いくら観察してみても、いくら思い出そうとしてみても、無駄。一向に解決策なんて出ず、急な寒気が背筋を走る。こんな所で座っていてものたれ死ぬだけだと唇引き結び、勢いよく立ち上がった。
─── 背後から忍び寄る、触手蠢く魔物の気配に気付かぬまま ─
「 よし、行 .........っ、にゃ" ?! 」
立ち上がると同時、元気いっぱいダガーを突き上げ.. 何かを思いっきり突き刺した感触が腕に伝わる。其の刃はたまたま魔物の核を串刺しにし、術者が絶命した無限迷路の罠は消滅。一瞬の出来事を理解出来る訳もなく、情けない悲鳴を上げてフリーズ。
── 数秒後、目の前の光景は狭い一本道に変わっていた。恐る恐る頭上のダガーへ視線移せば.. 其処には、謎のドロドロ。
「 .....ぃや"、何これキモっ.. !! てゆーか場所変わった ?! .........ぇ、何.. え ?
.....で.. 出口ぃぃぃ !! 」
情報が少なく、変化は大きく、パニックでいつも以上にペラペラ喋る。360度きょろきょろ辺りを見渡せば、微かな月明かりが漏れる出口が見え.. 途中コケながらも駆け足で脱出。繋いでいた馬に跨がると、一息つく余裕もなく近くの宿まで逃げ帰るのだった。
ご案内:「九頭龍山脈 /洞窟」からノアさんが去りました。