2016/09/19 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にミリーディアさんが現れました。
ミリーディア > しとしとと雨降る山中、ゆったりとした足取りである場所を目指して進む。
街道に馬車は待機をさせ、一人でやって来ていた。
何でも、この辺りで非常に高い魔力を感じられたとか、その調査をついでに頼まれているからだ。
ちなみに、本来の目的はこの山脈の麓にある集落の視察である。
位置的に、どちらも付かずだった為に、まずはこちらに決めた。

「あぁ、面倒だ…本当に面倒だ…あの2人はまた遠征か?
人使いの荒い教え子だよ、まったく…」

視察だけだったら、他の者達に任せても良かった。
だが、ついでの調査が魔法の関係である為に第二師団から選定された。
上の2人は例によって遠征、自然と自分に決まってしまったのだ。
ぶつくさと呟く文句は続く、面倒な上に天候は雨、それを被らぬように辺りに空気の膜を張ったりもしなければいけない。

ミリーディア > 歩みは続く、ただ、目的の場所に近付くにつれて雰囲気に変化が起こっていた。
高い魔力、確かにその通りだ。残り香…みたいな感じに、残った魔力を感じ取る。
ただ、問題はその魔力の質。明らかにこの場所で感じるにはおかしい魔力だった。

「こんな場所に魔族…いや、違う。これは…魔王か?
それとは別に、また違う魔力もあるが、こちらは小さいな」

ある場所でぴたりと足を止める。一番魔力を感じる位置、何かがあったのはこの場所だろう。
だが、何事も無かったかのように、ただ木々が広がっている。
ぽつりと呟けば、ぐるりと辺りを見渡していく。
意識を集中し、その魔力の動きを探っていく…再び感知に反応するのは、似たような魔力。

「こんな場所に何があるのか…時期はそう離れてないな。
何かを企んで、この場所に…か?
大罪の者達ならば、気紛れだろうから気にするだけ損だが…違うとなると、少し考えねばならない…あぁ、面倒だ…」

この場所に来た事を少々後悔はするも、自分が来ていて正解ではあったかもしれない。
魔王級が相手となれば、そうそう自分以外の団員では相手にもならない。
…だが、やはり面倒には変わらない。はぁ…と溜息を付き、取り出した紙にすらすらとペンを走らせる。
一応、何があったのかは残しておかないといけない。