2016/08/11 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にソル・グラディウスさんが現れました。
ソル・グラディウス > 「さてと…ここら辺か?」
手に持った依頼書を見て、周囲を見渡す。
つい数時間前、ギルドから依頼を受けて山賊の隠れ家が多く点在するこの街道へと赴いた。
依頼内容はシンプルなもの、一つの山賊グループを滅ぼせというもの。

(今更山賊の数を少し減らしたところで、治安などに大差は存在するとは思えないが…
まぁ、いい。そこは俺の考えるところじゃない…か。

問題は対象の山賊がどこにいるか…だな。適当に山賊を斬り殺してもダメなんだろ)

紙を折りたたみポケットにしまうと、そのまま街道を進む。

ソル・グラディウス > 「……っと」

目当ての山賊グループがいる地帯へ向け、山の中に入っていく。
山賊グループのメンバーは、全員赤い羽根のエンブレムを服のどこかに縫い合わせてると聞く。
分かりやすい目印だが…どれほどの規模なのだろうか。
実際、依頼内容には敵の規模は明示されておらず、それ故に依頼を断念する冒険者も多くいた。

「……そうだな。関係ねぇか」

何かに返答するかのようにそう言うと、地面に複数の足跡を見つけ、それらをしゃがんで調査する。

ソル・グラディウス > 足跡は複数あり、どれも一方向へ足先が向いていた。
恐らくこの先に隠れ家があるのだろう。
そのまま歩き続け、山賊の隠れ家を目指す。

しばらく歩くと山賊の隠れ家の小さな入り口とその門番を見つける。
入り口の近くにはボロボロの木片を貼り合わせて作られた看板に赤い羽根が雑多にペンキで塗られていた。

敵の門番がこちらに気づいた様子で、怒号のような声でこちらの名前を問いただす。

青年は何も言わず、背中の剣を抜き、
その金色に輝く瞳の光を強くする。

ソル・グラディウス > こちらが正体を答える気が無いのを察したのか、
門番が手に持ってた槍をこちらに向け、突き刺すつもりでこちらに突進してくる。

「っ…!」

槍を回避しつつ、すれ違い様に門番の腹を両断し、上半身と下半身を分断すると剣についた血を払って入り口からアジトの中で入っていく。

ソル・グラディウス > 数時間後――――――

山賊のアジト内は静かになり、その中に金色の眼をした黒づくめの男が立ってた。
足元には死体山、周りには血で濡れた木製の椅子や机があり、それが乱雑に散らかっている。
ばらばらになった机や傷ついた壁が内部であった出来事の壮絶さを語っているだろう。

「やけに時間がかかっちまったな。有象無象共が…」

剣に付いた血を払うと背に剣を収め、金色の瞳から発光がなくなり普通の眼に代わる。
依頼用紙には、潰した証拠として赤い羽根のエンブレムを10ほど持ってこい。という内容も書かれてたような気がする。
めんどくさそうに死体を漁りながらエンブレムを回収していく。

ソル・グラディウス > エンブレムを回収し、一つ伸びをするとアジトの出入り口へ向け歩く。
自身の衣服の匂いを嗅ぎ、血の匂いがついてないか確認する。

(問題なし…服も汚れてねぇし、大丈夫か?)

「お前の権能で服の汚れどうにかなんねぇのか?」

誰かに話すようにそう聞くと、数拍おいて「そうか」と返す。
誰がいるのか、何処にいるのか、それはソルにしかわからないがともかく「何か」がいるのは確かだ。

目標を達成して、街へ向かう。
楽な仕事だ。どこに行っても似たような仕事だ。
今度は無名遺跡で探検でもするか、など当然のことのように考え。

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からソル・グラディウスさんが去りました。