2016/07/26 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 ダンジョン内」にタマモさんが現れました。
■タマモ > 本当に、冒険者というのは便利なものだ、そう思う。
今、その姿は普段の九尾の少女という姿でなく、いかにも商人な姿をしていた。
これで、ダンジョン内にあるお宝探しの依頼を持ち込んだのだ、冒険者ギルドに。
もちろん、お宝なんて嘘だ、手にしていた地図もらしく見繕ったものである。
まぁ、この程度の仕込みでも名乗りをあげる冒険者を得た。
現在はそれなりに進んだ場所、ダンジョン自体は大層なものではなく、とんとん拍子で進行している。
さて、後は適当な場所を考えて…後ろをついていきながら、そんな考えを巡らせていた。
ご案内:「九頭龍山脈 ダンジョン内」にアリス・アメジストさんが現れました。
■アリス・アメジスト > はぁ....、お腹空いた....、もう何日食べてなかったっけ...
(空腹と戦いながらボロ雑巾のような服を纏ってこんな所へ足を踏み入れる元魔王。何故こんなところに足を運んだのかと聞かれれば、貧民地区で怪しげな占い師にこのダンジョンで手に入る水晶を手に入れて来れれば食べ物を恵んでやると言われたからだ。ちなみに、もう20日近く、何も食してはいない)
あぁ...やっぱり、ごみ箱漁ってればよかったかな...
(こんな野良猫みたいな生活を続けて早半年。空腹にも寒さにも暑さにも慣れてしまったが、数百年前の恵まれた生活と比べてしまうとやはり辛いものはあった。行く宛もなく、そして帰る場所もない元魔王には少しの食料でもかなり貴重なのだ)
だいぶ奥まで来たけど...あれって、人かな....?
(前方にそれなりの人数で歩く冒険者たち。しかも男ばかりだ。嫌な記憶が頭をよぎる。それは性奴隷として支えされた時の記憶だ。全く嫌なものを思い出したと頭を振り、見つからないようにこっそりと、近くの言わばへ身をひそめる)
■タマモ > まぁ、こんな依頼だ、集まった面子には文句は言わない。
先を進むのを冒険者に任せていた中、ふと、以外の気配を感じれば自然とそちらへと視線を向ける。
それが、そう気にする事もないものだったら無視を決め込むつもりだった。
しかし、それはどう探っても、前を歩く者達よりも…食指が動くものを感じさせられる。
冒険者達は…そんなものだろう、その気配に感じる事もなく通り過ぎてしまう。
自分はもちろん、その岩場を通り過ぎる事なく、ぴたりと足を止めた。
急に依頼主が足を止めたのに、不思議そうに冒険者達は歩みを止めて振り返る。
「………哀れ、宝を目指す冒険者一行様は、全滅をしてしましたとさ?
そんなものじゃろう」
相手が隠れたのに何の意味があるのかは分からない。
感じるのは身に秘めた力だけで、よもやそれが封じられ使えぬ事までは感知出来ておらず、だ。
人数が多いから警戒しているのか、そもそも戦闘を得意としていないのか、はたまたは別の理由か。
狙いが逸れてしまった今、餌とする予定だった目の前の者達は要らない。
そう相手へと向かい言葉を紡ぐ。
いきなりの言葉と、変わった口調に反応が遅れた冒険者達。
それらは、次の瞬間には地面に倒れていった。
■アリス・アメジスト > はわわっ.....
(冒険者の中に一人交じる商人がこちらを見つめていた。絶対に気づかれてしまったそうに違いない、取って食われてしまう、そう思ったのだが、商人が何かを口にすると共に倒れてしまう冒険者達。それによく聞くとその承認の声は男性のものではなく、可愛い女の子のものだった)
......?
(急に静かになってしまったことに、疑問符を浮かべながら岩場から顔を出す。倒れている冒険者の中に一人佇む商人。それが女の人だとわかれば、少しの警戒も解けたのか岩場から身を出した)
え、えっと...その......
(身を出して気づいたのが、もし、この目の前の女の子商人が実は悪い人で自分を捕まえて何かいろいろさせられるのでは、なんて想像が頭をよぎってしまう。しかし、それは時既に遅しだ。言葉をつまらせながら、瞳に涙を溜め、ごめんなさいと小さい声で誤ってしまう)