2016/06/13 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にアルバトロスさんが現れました。
アルバトロス > (九頭龍山脈の何処かで男は目を覚ました。鎧を着たままが故に、見える視界は広くはない。此処は何処だったかと緩やかに思いだそうとする前に、身体に感じる冷たさと液体の感触。丁度、頭だけを出した状態で、身体全体が川に沈んでいる状態だった。)

「………そうだったな。」

(山の中の遺跡を探している最中に、戦闘をして傷を負った。戦闘をしたのが夜だったこともあり、血を流したままで動くよりは一か所で大人しくしている方が良いと判断したのだった。川に身体を沈めているのは、虫が傷口に寄りつかないようにするなどの目的があった。)

「…動けはする、か。」

(既に傷口は塞がっているようで、動かすことに問題は無い。緩やかに身体を起こせば、辺りを見回す。)

アルバトロス > (長時間、冷水に身体を浸けていたせいか如何にも身体の動きが鈍い。水の滴る鎧を纏ったままの肉体が、普段通りに戻るまでは、少し時間がかかりそうだと男は考えていた。軽く首を回しながら、追手が迫ってないかと周りの気配を探る。)

「………全て仕留めておかなかったのは失敗だったか。」

(木々の向こうから感じる何かの気配。一つではなく複数のそれが、丁度男を囲おうと動いているのを感じ取る。仕留め損ねたのが、仲間を呼びに行ったのだろうと判断するのに、それほど時間はかからなかった。)

「…今度は逃がさん。」

(男に逃げるという選択肢は元から無い。牙を剥くのならば、どんな相手であろうとも須く仕留める。剣を抜き、男は近づいてくる気配に自分からゆっくりと向かっていく。)

アルバトロス > (男が森の中へ姿を消してから、直ぐに響き始める金属同士がぶつかり合う音と、何かの叫び声。それは暫くの間続き、やがてしんと静まり返る。その後で僅かに響くのは鎧の装甲が互いにぶつかり合う音のみ)

「………。」

(背後に無数の屍を生み出した男は、返り血もそのままに何処かへと歩いていくのだった。)

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からアルバトロスさんが去りました。