2016/05/24 のログ
アマンダ > 「えっと、そうなんだ。」
全く感情の入らない返答をする。
女性の言っている意味が一つたりとも理解できていない様子。
だが、命の恩人の言葉なのでそれ以上は何も聞かなかった。

「ありがとう。 じゃあ今度僕が何かごちそうするね。」
にこっと嬉しそうに笑みを浮かべると、唯一の持ち金である金貨を財布にしまう。

「じゃあ、色々聞いてみてもいいかな? さっきあなたが口にしていたのも、魔法なの?」
好奇心の塊は目を輝かせ、質問を開始する。
まずは山賊たちを一斉に無力化させて特殊能力について。
次に聞くことも既に決まっている。 後ろで動いている尻尾である。

タマモ > 「うむ、そうなのじゃ」

よし、誤魔化し切った…!力強く頷き、答える。
見逃して貰った感が強いが、乗り切ったのだ、気にしない。

「うむ、ご馳走はお主でも良いが、そうしてくれると助かるのじゃ」

向けられる笑みに、もう1度頷いておいた。
これで、調理する手間が一回だけ無くなる。
そう思えば、これはこれで良いと思えた。

「あー…あれは秘密じゃ。余りおいそれと、己の力の正体を明かしてしまったら色々と拙いじゃろう?
そういうものなのだ、程度で思っておいてくれると助かるのぅ」

聞いてくれて答えれないのは悪いが、実際にそういうものだ。
どういったものか分かれば、対策されてしまう可能性が出てしまう、そんな力も存在するのだから。
まぁ…理解はしてくれるだろう、と思う。
うん、そんな考え事を多々していると、耳や尻尾がぴこぴこゆらゆらしているのはよく見えるだろう。

アマンダ > 「よくわかんないけど、凄い気迫だね。」
力強い返答に押され気味。 目を丸くさせながら釣られて頷く。

「お主でもってのは…えっと、人を食べる種族の方なのかい?」
尻尾に視線を向けながら首を傾げる。
何せ見たことのない種族だ。 何を食べても不思議ではない。
とはいえ、本当に食べるのならこれ位は差し出そうかと己の左手を眺めている。

「余計なことを聴いてしまったね。 僕は珍しいものを見るのが大好きでね。 
初めてみたものにはどうしても聴いてみたくなるのさ。」
今度はちょこちょこ動いている耳と尻尾に目が行く。

触るのは流石に失礼だろうと思うので手は出さないが、視線は尻尾を追いかけている。

タマモ > 「何事でも、達成感とは良いものじゃ…そうじゃろう?」

無駄な達成感と知れば言われそうだが、言わなければ知られない。
これで良いのだ。

「あぁ…安心せい、性的にじゃ」

うん、なんか変な方向に受け取られたらしい…まぁ、食べる事も出来る種族だが。
だから、きっぱりはっきり言い切ってやった。
…安心出来るのか?という疑問は受け付けない。

「うむ、お主をご馳走とするならば、説明は出来ないがたっぷりと体験は出来る事じゃろう。
好奇心旺盛なのは良い事じゃ…色んな意味でのぅ」

色々と伝えて疑問な発言の連発である。そろそろやめとけ?
相手を見ていれば、その視線が揺れている。
触れる様子もないのだし、見るくらいならば好きにさせているだろう。

アマンダ > 「そうだね、僕もあなたのおかげで無事に依頼主を送ることが出来た。 だから、今とても幸せだよ。」
心臓のあたりを両手で押さえ目を細める。 助けてくれたことに感謝。

「ああ、そういうこと。 それならあまり痛い思いをしなくていいのかな?」
何度か同様の経験があるのだろう。 得心の言った表情を見せると、少し安堵の表情を浮かべる。

「えっと、助けてもらったことだし。 僕の身体で良かったら召し上がってくれてもいいんだけど。 勿論、あなたの望む方法で。」
相手の言葉の意味することは分かるが、差し出すことで喜んでもらえてお礼にもなるのならと少女は相手の顔をじっと見つめる。
ただ、己の身体には色々曰くがある。 それを見た相手がどういう反応を示すか。 それが少し怖い。

タマモ > 「あー………うむ、それは良かったのぅ?」

感謝されるのは苦手な為か、こう、どうしても歯切れが悪くなる。
無事で良かった、うん、それで終了。が自分にとっては一番気楽で良いのだ。
別にそれを理解してくれとは言わないが。

「そう、そういう事じゃな…って、それで良いのか!?」

体を食べられるとか本気で考えてたっぽい様子に、それは駄目だろう、的にひらりひらりと手を振る仕草。
そうやって食べるのは、なるべくならしたくないのが本音なのだ。
種族的には間違っている気はするものの、人から見れば永遠に近い今までの生がそうさせていた。

「………冗談のつもりだったんじゃが…
いや、まぁ、それでも良いならば頂くがのぅ?」
うん、こう簡単に受けるって事は、そういった経験も多いって事なのだろうか?
それなら安心して頂ける訳だが。…いや、何か違う気がする。
ともあれ、本人の了解が得られているならば、そうしようとは思うのだろう。
…の前に、場所はここで良いのだろうか?とか、そんな疑問もちらほらと浮かんできた。

アマンダ > あまり言及しない方がいいのだろう。
相手の様子から察したので、それ以上は話を続けず。

「僕も人間じゃないからね。 僕が提供できるもので喜んでもらえるなら僕も嬉しい。」
命を失うことはないと、暗に告げて。
とはいえ、食べられるのはあまり経験がない為、どうなるのかと少し不安。

「ふふ、冗談で言っていいようなことじゃないよ。 食べられるよりはこっちの方が痛くないし、
それであなたのことをもっと知れるのなら。 別に痛くされてもいいけどね。」
冗談と言われると、口元を抑えながら軽く笑う。
今までも何度か求められ、差し出してきた少女にとっては普通のこと。 何食わぬ顔で承諾する。


「人の目が気になるのなら、場所を変える? どこでもいいよ。 今の僕はあなたのものなのだから。」
相手の顔を覗き込んでから、尋ねる。

タマモ > そうしてくれると非常に助かる。
苦手な感謝が終わり、安堵する場でもないが安堵する。

「じゃろうな?少し覚えのある匂いが混じっておるし、人間の匂いがせん。
…しかし、食べられても平気というのは知らんかったのじゃ」

覚えのある匂い、別に何かしたからという訳でなく、出会った相手は大体顔と匂いだけは覚えているのだ。
まぁ、匂いというか、感覚というか…言葉にするには難しい。
そこ、獣っぽいとか言わない、大本は獣なんだから。
後の疑問は、少女のどちらがそういったものなのか、だ。
父側か、母側か、まぁ、便利ではあるかもしれない。

「本当に食べよと言われれば、食べれるから仕方ないじゃろう?
じゃが、今回はそちらにしておこうか…さて」

別に人目なんて気にする性質ではない。
むしろ、他の護衛達が集うど真ん中で遊んでやる事になろうと気にしないだろう。
…少女はどうだか知らないが。

「それでは始めるとしようかのぅ?」

こうしてみると、よく分かる。
覗き込む少女は、身丈の関係で少し屈む形になるだろう。
つまり、相手の方が身長が高い。…ちくしょう。
ともあれ、尋ねる少女に手を伸ばしていくのであった。

アマンダ > 「凄いね、臭いでわかるんだ。 僕の両親に会ったことがあるのかな?
…平気でもないけど、一応再生できるんだよこの体は。 微生物とかと同じだね。」
匂いと言われ、少女も自らの鼻を使ってみる。
フワフワの良い匂いが伝わってくるのみでそれ以上の情報は得られなかった。

「出来たら、優しくしてね。」
屈んでいる己に伸びてくる手へ、そっと触れるだけの口づけをする。
その後のことは相手の望むままになるだろう。

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からタマモさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からアマンダさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈」にイニフィさんが現れました。
イニフィ > いつもならば、ハイキング客や登山客でにぎわうであろう九頭竜山脈の遊歩道。
だけど、今はイニフィしかその姿はなかった。

そろそろ暑くなって来る昨今。そろそろ、半袖になっても問題はなかった。
むしろ木陰がいい感じに日差しを遮ってくれて、とても気持ちがいい。

「……なんか、役得ねぇ…。」

この木陰と、物静かな空気を独り占めしているのだから、優越感にも浸る。
軽く伸びをしながら、風に揺れる木々の音を聴きながらゆったりと歩いていた。

イニフィ > 今はまだいい、風が少し冷たいくらいで気持ちがいい。
此れがもう少し後の季節になってくると、そうもいっていられないだろう。

何でも、今年は熱い夏になるという話だ。
そうなると、さすがにアウトドア派のイニフィといえど外に出たくなくなる。

「……避暑地とか、その辺も考えとかなきゃいけないわねぇ。」

北のほう、シェンヤンなら涼しいのだろうかと少し考えてしまう。
あのあたりは行くために何かしらコネのようなものが必要らしい。

シェンヤン方面の知り合いなんていないので、行くことができないと言うのはあるが。

イニフィ > でも、できるならば一度いってみたくはある。
こことはまったく違う文化らしいし、食べ物もいろいろと代わっているものが多い。
話でしか聴いたことがないので、ぜひともいってみたいのだが―――。

「……うーん。」

どうやっていったものか。
遊歩道を歩きながら、腕を組み思案顔。
出来れば、だれかシェンヤンにくわし――――いや。

「…………あ。」

いた、詳しいのが2人。

イニフィ > まあ、さすがにそんな都合よく会えるとは思わない。
よしんば会えたとしても片方はかなり怯えられ、片方には警戒されている。
容易に、シェンヤンへ行きたいから招待状を書いてくれとは言えないだろう。

「……ん~、まあ、会えた時に考えましょ。」

そのうち会えるかもしれないし、そのときに考えてみよう。
しばし、熱くなる前のひと時を過ごしていくのだった。

ご案内:「九頭龍山脈」からイニフィさんが去りました。