2016/05/15 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山中」にタマモさんが現れました。
■タマモ > 「ふむ…ここはどの辺りじゃろうな?」
九頭龍山脈の奥深く、山脈から出るには方角が違う方向へと歩みを続けていた。
その背には、大きな風呂敷包みが背負われている。
…別に大層な目的があった訳ではない。
ただなんとなく、こう思ったのだ。
今日は山の幸を食べたい。
まぁ、食べれるもの、食べれないもの、なんとなくで判断が付く。
なので、適当にそこらの食べれそうな物を摘んでは、風呂敷に詰めていった。
その結果がこれである。
そこまで重いって訳でもないが、持ち辛い、そのせいで飛べない。
転移は最終手段、そんな感じだ。
ご案内:「九頭龍山脈 山中」にカレリアさんが現れました。
■カレリア > 山賊の割にきちんと小屋を建てて森の奥深くに住み着いた彼等の住処
酒に酔う声もなく奪ってきた品々に囲まれて騒ぐ音もせず今は周囲に血の香りが薄く広がるのみ
「くっ…また、またダメですわ…」
地面に転がり既にショックと痛みで気絶した山賊の男を見下ろし頭を掻く
手を切り取られたその姿を見て奥に転がる山賊達が恐怖に襲われるが猿轡のおかげで静かな物
「どうして指は上手くいくのに…魔術に問題がありますの?」
男で試している魔術は治癒魔術
とてもそうは見えない凄惨な現場だが、実験体が居なければ試しようがないので態々制圧しに来た
腕所か身体全てを癒すほどの魔術…それが必要なのに小さすぎる成功ばかりでイライラが募っていく
■タマモ > 帰り道とは反対方向を歩きながら、ふと、嗅ぎ覚えのある匂いが鼻を付く。
血の臭い、はて?こんな場所に誰かいたっけか?
そんな事を考えながら、スルーを決め込もうとしたが…
「………閃いた…!誰ぞ居るならば、調理出来る場所もきっとあるじゃろう。
うむ、そこを奪っ…もとい、拝借して山の幸を味わうとするかのぅ」
そんな臭いがする場所なんて、大体の予想は付く。
それならば、と足をそちらへと向けて歩き出した。
まぁ、その場所にはそう経たずに辿り着くだろう。
なんか小屋が立っている、うん、期待は出来そうだ。
臭いが更にきつくなってきているが、気にしない。
扉の前に立てば、ノブに無造作に手をかける。
「ちと失礼するぞ?悪いが、ここの調理場を好きに使わせて貰うのじゃ」
すぱーんっといつものように豪快に開け広げ、しゅたっと片手を上げて、室内へと声を向ける。
中の連中はどんな反応をするだろう?それも楽しみの一つ。
さて、といった感じで、場違いな雰囲気のその場所へと視線を向けた。
■カレリア > 「ああぁぁ、なんで上手くいきませんの!」
イライラが頂点に達したのか気絶した男の腹に蹴りを一撃
死んでしまっては意味がないのでま力強化のない普通の女の蹴りなので反応もない
一先ず落ち着こうと持ってきたポーションを飲んで椅子に座る
こういう時は落ち着かなければ何もうまくいかない、深呼吸……
「すぅ……はぁ………は?」
いつもなら気がついてもいいものを扉が開くまで気が付かなかった
増援、そんな言葉が脳裏をよぎるがいざ扉を開けて聞こえた声は明るい女性の物
そちらを見れば煌く髪に、赤味を帯びた金色の瞳、そして九つの尻尾!
「……調理場は現在改装中ですわ♪」
何でこんな場所で彼女が?と頭の中に大量の疑問符が浮かぶがそれはそれ
顔を引きつらせながらも笑顔で対応…今は、今だけは因縁を忘れ丁寧に応対する
折角の実験体に何かあっては困る
■タマモ > 中では、場違いな来客に一瞬の間を…そんなおかしな光景を想像していたのに、想像と違う光景が広がっていた。
そして、思ったよりも強い血の臭いに首を傾げた。
普通なら驚くなりするだろうが、そんな気配はない。
そして、視界の中にある人物が映れば…その表情が相手と同じように引き攣った。
真っ先に浮かんだのは、なんでこの者が居る?だ。
「お、おぉ…そうか、それは残念じゃのぅ。
改装中というか、使う者がただ居らぬようになっただけに見えるのじゃが…」
ちらりと、視線は床に向けられる。
鼻に付く血の臭いの原因となっている者達、多分、ここを住処にしている山賊やらだろう。
とっくに死体となっているかと思うその者達は、どうやらまだ生きているようだ。
いや、むしろ…ただ生かされているだけ、そう感じれた。
「冒険者というものは、さっさと仕事を終えて報酬なりを受け取るものと思っておったが…そうでもないんじゃのぅ?
それとも、これはお主の趣味か?…カレリア」
別にそれを責めるつもりはないが、こうしている理由が浮かばない。
嬲って殺す趣味でもあっただろうか?とも考えたが…確か、雰囲気的にそんな感じはなかったはずだ。
まぁ、単に気になった、というのもある。
答えなんて期待はしてないが、一応は問うてみた。
■カレリア > 「とても残念ですが改装中ですの、使う方も今はいませんが♪」
落ち着いて話を続ける
感情的にはならない事、それにいざこざはあっても彼女に感謝する節が色々とあるのでそれを思い出していく
「…依頼でも趣味でもないですわ人を異常者みたいに言わないでくださいませ。」
はたから見ればどう見ても異常者なのだがそれは置いておく
話すべきかどうか…感情だけで言えば絶対に話したくないが
考えてしまった時点で話しているのと同義なのは今更の事
「読んだのかは知りませんが一応言っておくと治癒魔術の練習をしていますの。
相手が居なければ練習のしようもありませんので。」
■タマモ > 「ふむ、残念じゃ。山の幸はもうしばらくお預けじゃのぅ…」
はふん、溜息をついて肩を落とす。本当に残念そうだ。
「おや、そうなのか?じゃが、どうとも納得が…
ほほぅ、治癒魔術とな?なるほどのぅ」
依頼でも趣味でもない、異常者という訳でもないという主張。
しかし、こうする理由が特に見付からないのだ、他の理由を考えようとしたところで…続く言葉。
あぁ、なるほど、ぽんっと手を叩く。
2人の会話を聞いてると、なんとも雰囲気違いなものだが、やはり気にしない。
「ちなみに、今は別に読んではおらぬぞ?
それにしても、魔法とやらというものは本当に便利じゃのぅ?
…いやはや、魔法がさっぱり分からぬ妾には羨ましい話じゃ」
表層心理を読み取る力は使ってないという事は伝えておく。
そういえば、あの貧民地区の少女でさえ、小さいながらも使えていた。
この世界の者ならば、誰でも使えるのだろうか?
そう思えば、言葉の通りに羨ましく思えるもので、つい呟いてしまう。
■カレリア > 「山の幸…キノコでも食べますの?」
狐が山でキノコを食べる光景を想像する
しかし調理場が必要と言うあたり生はダメなのだろう
平気そう…と思った時点でばれているので呟いておく
「信用なりませんわ♪
…本当に便利ならこうして練習など必要ないですわよ。」
便利というなら心を読む力はどれだけ便利なんだと思うが読んでないらしいので口には出さない
実際魔術よりタマモが使う力の方が便利で万能に思えるのだが…
「…貴女は知りませんの?
欠損も何もかもを癒す力、知っているのなら情報量ぐらいは差し上げますわよ?」
そう尋ねる
実際に具体的な答えが返ってくるかは不明
しかしこうして山賊相手に治癒を繰り返すよりは現実的だろうと判断しての事
■タマモ > 「うん?茸も竹の子も野苺も、大体のものは食べるぞ?」
当然のように答える。
まぁ、中には調理が必要としないものもあるが、やはり手を加えて食べたいというものがあるのだ。
別にその想像に応えるつもりはないのだが、風呂敷包みから取り出した野苺一粒を、はむっと食べた。
「なんじゃ、心配そうにしておるから答えてやったのに酷いのぅ。
…うん?便利な力というものは修練あってこそ、上手く使いこなせるものじゃろう?
何もせずに得られる力に、大層なものなんぞないのじゃ」
少女とは違う主張、便利なものだからこそ、それを使う為には練習が必要ではないのだろうか?
それを使いたいからこそ、練習をするものだと。
ちなみに自分の力はどちらかといえば才能の面が強い、誰もが使う訳ではない為、独学で使いこなすのに実に長い年月をかけていた。
それもあるからいえる言葉だ。
「…そんな便利な力があれば、妾とて欲しいものじゃ。
妾が出来たとして、せいぜい持っておる治癒能力を高める程度じゃぞ?
もっとも…条件付ならば、出来ない事もないがのぅ?」
まぁ、別に損得がある訳でもなし、問いには答えておく。
少女の望む答えは持っていない、どころか、少女が出来る指を戻す事も出来ないものしかなかった。
ただし、例外はある。
問えば答えるだろう、間違いなく扱う事はない力だと考えているからだが。
■カレリア > 「あら、可愛い物を食べますのね?」
クマを仕留めるイメージもあったので素直に驚く
野苺を集めるイメージがなかった…
「私はさっさと使える力の方が好きですわ、鍛錬なんてしている時間も惜しいので。」
さっさと力が欲しい
できる事なら今すぐにでも…他の物では時間をかけてというのもいいが
事これに関しては早いほうが良い
「…条件とは?」
ただそれだけ問い返す
飾る言葉は不要、得る事ができるならばその手段を知りたい
ただそれだけを思ってタマモを見つめる
■タマモ > 「当然じゃ、妾は美味しいものは好きじゃぞ?
あー…でもあれじゃ、熱いものとか、辛いものとか、酸っぱいものは勘弁じゃ」
もぐもぐ、ごくん。食べた野苺を飲み下し、自慢気に答える。
いや、自慢気にする理由が分からないが、気にしない方が良い。
と、食べれるのを問われたので、食べれないものも答えておいた。
奢って貰ったりする時に、外れを引かなくなるからだ。
…そんな事をして貰える時が来るのかは疑問だが。
「………やれやれ、これだから若い者はせっかちでいかんのじゃ。
昔の妾を思い出すようじゃのぅ…
まぁ、力を求める気持ちは分かるが、焦らぬ事じゃな。
焦りは間違った力を生み出すだけじゃ」
相手の気持ちは分からないが、力を求めているのだけは分かる。
こんな言葉をかけて、宥められる相手ではないだろうが…一応は、だ。
「………簡単な話じゃ、欠損した部分、他人の物を奪えば良い。
そんな事を、癒される相手が望むかは別じゃがな?
すまんな、これに関しては、妾とてどうにもならぬ事じゃ」
話の流れ、なんとなくやりたい事も想像出来たのだろう。
目を閉じ、間を置いて答える。
確かに癒したい相手は癒せるが、その為に、その場所を失う者が出る、そんな力だ。
少女が癒したい相手は多分、あの子だろう。
だからこそ、自分も出来るがやらなかったのだと、謝罪を混ぜた。
自分だって、癒せる手段があったらとっくに使っている。
■カレリア > 「可愛しい所もありますのね、大発見ですわ。」
笑顔で野苺を食べる姿を見れば本当の事なのだとわかる
そう言えば空腹だった気もするがこんな所で食欲が湧く筈もない
食べたら血の味がしそうだ
「間違ってようが何だろうが力は力ですわ、生憎…どこかの御婆様と違って余裕にしていられるほど暇な時間もありませんので♪」
至極当然のことを言われたので皮肉で返す
頭で理解できても納得はまた別物
そう割り切れる話なら彼等も今頃元気に走り回っていただろう
「論外ですわね、そんな方法……」
論外と断定するが…思案する
代わりの者で代用、その着眼点は悪くないかもしれない
「…仮に奪う相手が居れば、それは可能ですの?」
薄く笑みを浮かべる
倫理的でもないうえに可能性も低いが…悪魔のような算段が浮かぶ
■タマモ > 「失礼な、妾は誰にでも可愛らしいと言われておるのじゃぞ?
…しかし、美しいとかは余り言われんのじゃ、不思議じゃのぅ」
少女の言葉に肩を竦めてみせる。
まぁ、見た目の年齢が年齢なのだ、どちらかといえばそうなってしまうのは仕方が無い。
が、自分としては納得がいってないらしい。
「そうか、それは仕方ないじゃろう。
まぁ、せいぜい道を見誤らぬ事じゃ。誰かさんを悲しませたくないならのぅ?」
力を得る事に文句はないが、それだけはして欲しく無いものだ。
そう思えば、自然とそれを伝える。
そうなって悲しむのは、あの子なのだから。
さて、問われた事は答えたが、思った通りの反応を表す。
その反応に、少し安堵はするもので。
「………化け物が人に化けるのに一番簡単な手段じゃ。
当然、奪える相手が居れば、何でも可能じゃぞ?」
人を喰らい、その者に化ける。妖がよくやる方法だ。
もちろん、それは自分も使う事が出来る。
まぁ…それが必要なくなった今は、自分を変えるだけならば奪う相手は必要ない。
それが、他人となると…どうしても必要になってしまう。
使いようによっては、あの子の体を綺麗にする事も可能だろうと、容易に想像は出来る。
■カレリア > 「もう少し落ち着きと高貴さ、後は身長でもあれば完璧かと思いますわ♪」
恐らく身長が一番足りないのだろう
どう見ても可愛らしいと言った方が勝ってしまう見た目なのだからしかたない
「もとより正道なんて歩いていませんわ。
そんな事分かっていますでしょう?」
言いたいことは分かる、けれども今更引き返せるような所に立ってはいない
なら、ただどこまでも進む…その過程で得る力を使って
「錬金術師の間にホムンクルス…人が作る人の技術が有るらしいですわ。
元が自分の身体ならば違和感もない筈です、そうでしょう?」