2016/03/02 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 遺跡内」にタマモさんが現れました。
タマモ > 今、少女の姿は九頭龍山脈にある遺跡の一つ、その深い位置にあった。

今日の調子は程々のようだ。
程々に魔物が現れ、程々に罠が仕掛けられていた。
なんというか…こう、偏りの無い場所なんてのは久しぶりな気がした。
そんな事を考えていた矢先、かちり、と足元から何か音がする。
耳を澄ませば、足元から何かが噛み合うような、小さな音が聞こえる。

「ふふんっ、このパターンは…こうじゃろう?」

自信満々な様子で胸を張れば、とん、と地面を軽く蹴って…ふわりと宙に浮いた。
それに合わせるように、ぱかりと足元の地面が割れる。
開いた地面の底を見れば、何本もの槍が上向きに立てられていた。
あぁ、なるほど、落ちればあれに串刺しか。

「いやはや、怖い怖い、まったくもって怖いのぅ?」

そのまま、ふわりと開いてない部分へと着地をする。
ぱたりと閉じる地面、後は何事もなかったかのように普通の通路へと戻る。

タマモ > 魔物はともかく、罠はほとんどが機械仕掛けのような物ばかりだった。
こういう場合、結構期待の出来るパターンだ。
…最後の部屋があんまり鬱陶しくなければ良いのだけど…

さて、といった感じに歩みを再開する。
それにしても、これだけ罠があるのに魔物も居るというのはどういう事なのだろう?
そんな風にふと思った。
魔物も生きているのだ、ならば、食事を摂らねばならない。
だが、周りには罠が敷き詰められた色んな通路や部屋である。
どうやって食事にありついているのだろう…?

まぁ、そんな事は自分の心配する事でもないか。
結局のところは答えに辿り着かず、こんな感じで収まった。

進みはいつも通りに順調だ、そうやってしばらくしていれば、これだといわんばかりの物々しい扉が見えるのだろう。

ご案内:「九頭龍山脈 遺跡内」にアッシェさんが現れました。
アッシェ > ≪ボン  ブシャァァァァ ジュウウウウ≫

そんな音がとある遺跡のいずこかで発生した音だった。
詳細に申せば 罠とは違う炎熱の炎が噴射され それが何かに当って燃え盛り、
その何かが燃えて焦げて燃えカスの様になるに至る音だったりする。
その噴出した当の何かは、尻尾の先をゆらゆらと揺らして、のしのしと罠を直感で避けて進むと言うー

罠は避けられようが 其れとは違い出てくる魔物は―先程から吐き出す炎熱の炎で燃やして温めて焦がしてー突き進むのみ。

その何かが進むたびに 燃える等特有の焦げたすえた匂いが漂う。

タマモ > 「うん…?」

ぴくん、耳が揺れる。
遺跡にあって、遺跡では聞かれぬ音だ。
罠とこれば、今度は魔物だろうか?
そう考えながら、その扉を開こうと…ふと手が止まった。

いやまて、この音、自分の来た方角とは違う。
そして、自分の後ろから聞こえている訳でもなさそうか?
この遺跡はもしかして、入り口はいくつもあって、この音の主は違う方向から来た同じ目的の者だろうか?
とはいえ、二足歩行とも捉えられぬ足音だが…

まぁよい、と、すぱーんっといつもの調子で扉を開け放った。
何が来ようと、その時に考えれば良い。
いつもと変わらぬ刹那主義だった。

アッシェ > 四本足でのしのしとあるく尻尾の先が燃えている蜥蜴モドキ それがサラマンダーという名の精霊。

罠は避ける、遅い掛かってくる魔物は燃やす、消し済みになったらそれを後ろ足で ケシケシっと蹴っ飛ばして進むと言う
ある意味 精霊と言うよりそこら辺の魔物と間違えられそうな状態。
しかも この状態では声帯が人の状態ではないので喋られそうにない。
喋ったとしてもそれは シャーシャーという鳴き声だ。

頭が擡げた、これから進む方にはとある気配が感じられる。
正確には久方ぶり過ぎてど忘れされているかも知れないが、大事な気配だ。
のしのしから しゃしゃしゃっと小走り状態に短い脚を動かして扉がある方へと懸命に 走る 走る 走っ…ずべしゃっとこけた。

…何事もなかったかの様に むくっとその蜥蜴モドキは起き上がると、
低い頭から見えるのは―少し離れた所にある タマモがいる扉が開け放たれた瞬間だった。

…近づいてみたいが 問題は只今 見た目 魔物にも見える蜥蜴モドキだったーが。果たして。

タマモ > 何はともあれ開かれた扉、さっそくお宝拝見とばかりに足を踏み入れ…ようとしたところで、ぐるりと顔が後ろに向いた。
足音さえも敏感に聞き取る耳だ、走るだの転ぶだのすれば、当たり前のようにその様子に気付く。
いや、何というか…何をしているのだろう?的な事を考えながら。

「………」

相手がこちらの姿が見えるならば、こちらも相手の姿が見えるだろう。
見える相手の姿は…この辺り、適当に出会った魔物とはちょっと違う雰囲気だ。
少なくとも、この場所を住処にしていそうな…そんな雰囲気をした、蜥蜴のような生物。
沈黙、そして首を捻った。
おかしい、見覚えが全くないのに身に覚えのある気配だ。
そんな感じがしないならば、あっさりと叩き伏せていたのだろうが…その感じが、少女の手を止めている。

さて、見詰め合う見た目は一人と一匹…相手によっては二匹、どう動こう?

アッシェ > すっごく見つめた、見つめている蜥蜴モドキ。ある一定の位置で足が留まて動いていないともいう。
そしてそれだけ近づけば気付かれるのも無理もなく、振り向いた狐耳と狐尻尾を持つ姿は まさしく 御前。

…少し間が空いたが、一歩、と蜥蜴モドキが動いた―が。
その一歩が、足が カチッと罠を踏んだようで、その蜥蜴モドキを逆に消し済みにしてやるぜ 的な熱量で
地面から炎が吹き上がりー蜥蜴モドキはその炎に包まれて見えなくなってしまったー

遂に蜥蜴モドキも罠にかかってしまったかと言う様な。
が、吹き上がった炎が徐々に治まってくると同時に出て来たのは、
蜥蜴モドキではなく若干目には痛い色合いの少女だった。

「…やれやれ。  …お久し振りです 主。」

右手を左胸に宛がって深々と頭を下げて挨拶をしてみたり。

タマモ > 足を留めたまま、お互いに動かない。
それも、すぐに蜥蜴のような生物が動き出した事で均衡は崩れた。

どうする?手を出すべきか、動きをもう少し待つべきか…

「………あ」

と、そこで少女の声。
どうすべきかと考えていた目の前で、なんか蜥蜴のような生物が燃え上がった。

………蜥蜴の姿焼き。
以前、どこかでうっかり買ってしまい、色々とあった後、見えぬ所で始末されたものを思い出した。
うん、相手が知らないとはいえなんとも失礼な話である。

燃え上がる炎が収まれば、そこには真っ黒に焦げた蜥蜴の姿焼きが…
ではなく、見た覚えさえもある、少女の姿。
その姿を見てやっと、思い出したとぽんっと手を叩いた。

「いやはや、一体どんな生物なのかと思えば…お主じゃったか。
うむ、久しぶりじゃのぅ?
元気にしておった…というか、元気なようじゃな」

そんな堅苦しくせんでも良い、と言わんばかりにひらひら手を振って返す。
悪くは無いのだが、いざこういう事をされると…どうともくすぐったく感じてしまったりする。

アッシェ > 蜥蜴の姿焼き …あれは蜥蜴であって、この身は列記とした精霊の…。
精霊に大凡見えない大きさと見た目が何とも小物感を出して仕方がなかった。
大きさが何とも舐められる小ささだったので、此処に至るまでに よく『オマエ クッテヤル』的に襲われ続けてた。
が殆ど返り討ちにしていたが。

炎の中でー火傷どころか黒焦げになってもおかしくない状態で
変化を解き姿を人型に変えて さも普通に出て来たそれは
何処からともなく 一振りの武器を取り出して腰に差して見たと。

「あれは…   サラマンダー時の姿。  念話も微妙。
一寸精霊界に戻って。  いて。  …是は癖、治らない」

堅苦しい? いや これ 素です、最早 それを崩すには …
色々と少女は考える様に 頭を擡げたが 難しかったようで 間が空いた喋りでもって 難しいと零そう。

タマモ > そういえば、精霊がどうとか聞いた記憶は何となくあった。
なるほど、今のがその時の姿なのかと思えば…うん、あんまり気にする事もないかと思う。

「そうそう、サラマンダーじゃ、サラマンダー。
あれがそうなのか?いやはや、どうしたものかと考えてしもうたのぅ。
ふむ…精霊会とな?そんな何かの集まりみたいなものがあったのじゃな、それでは仕方なかろう。
それはもう終わって戻ってきた感じか?
むむむ…まぁ、こう、妾が会う他の者達みたいに、ふれんどりーな感じで良いのじゃぞ?」

言葉を聞いて思い出した風に、またぽんっと手を叩いた。
そして、続く言葉に…うん、界と会を間違えてる。
何か勘違いした感じに受け取っているが、まぁ、離れていて戻っていた的には間違ってない。
そして、この堅苦しい感じが癖で治らないのだと伝えられれば、少し考える。
こんな感じで接すれば良いのだ、という感じに、無造作に手を伸ばせばその体を抱き寄せた。

いつもの反応を楽しむ行動でもある、相手にとってはいい迷惑かもしれない。

アッシェ > 精霊だと思いたいが 見た目がもう魔族的な色あいだ。
炎熱系だったらイケる。冬は流石に勘弁して、だった。
毛先がぽっと炎がついた―がそれを難なく火傷する事もなく 毛先を指で払って消す素振りを。

「サラマンダーの姿は 成長すると どっしりとした トラかその位の大きさになる。
私はまだ 小物の姿 にしか なれないので、まだサラマンダーとしては若輩モノ。
集まりではなく 別世界というか 次元をちょっとずらした?空間で
進まぬ会議 進展のない集まり 仕舞には…やめよう。
…主は主なので ふれんどりー? は問題があるような ないような。」

何とも退屈な精霊界だった。サラマンダーは見た目的に好戦的とか獰猛とかに見られがちだ。
見た目で損して居たのか彼女と離れていた間はともかく退屈だった。
早く終われと思った位に。…て体が引き寄せられた。
抱き寄せられている…え? ちょ 妙な抵抗の虚しく―逃げられなかった。

「あの  ちょ  その」

ここ 遺跡の奥ですよね? 何かがいてもおかしくないです。
抱き寄せられて居ながらも 一応は 周りを見る素振り位はしたい。

タマモ > そもそも精霊と魔物の区別は気配の違い程度でしかない。
何がどうとか、そんな細かい事を気にする少女ではなかった。

「ほほぅ…精霊の場合は成長すると大きくなるのじゃな?
お主が小物の大きさで、大物だと虎程の大きさのぅ…?
その姿も、やはり大きくなる…のか?
あー…そういえば、お主も別の世界の者じゃったな。
………お主、何をしにそこに戻ったのじゃ?
妾が問題無いと言うておるのじゃ、問題なかろう?
それとも、もっと先に進んでみるか?ん?」

首を傾げながら、考える。
今さっき前にいたあの大きさが、虎みたいな大きさに。
…あれ?それって目の前のこの少女の姿も大きくなるって事か?
そんなちょっと怖い想像が頭を過ぎったので、つい問うた。
なるほど、つまらない集まりだったか。…というか、ならなんで集まったのだろう?
うん、なんだか次々と疑問が浮かぶ。
そして、主従関係の触れ合いにはあっさりと不問とした。
にこーっとなにやら笑みを浮かべ、続ける言葉…は、なんか嫌な予感がするかもしれない。

「どうかしたか?」

大人しいのを良い事に、その抱き寄せる体は解放しない。
どうせ扉を抜けなければ、何か出る訳でもないだろう。
そう思っているらしい、こちらはなんら警戒はしていない。

アッシェ > 彼女がどのように区別しているのかは知らない。
此方は魂か何かに刻まれた縁によって見分けると言うか感じ取るだけだ。
これでいけば恐らく姿が例え違ったとしてもー見た事は無いが恐らく主にも真の姿があるだろうが 見分けはつく筈。
然し その姿は未だ見た事は無い。

「精霊も 神格?が上がると 大きく立派になる。
私はまだ 神格が普通? だから 小物。小物でも炎熱は強い。
精霊王に呼ばれたので 戻った。  で、 集会?して解放されたので帰って来た。

…先。…いや、まだいい。」

人型と蜥蜴姿は別と考えた方が良い。
人型は固定している上に仮初姿ともいう。本性は蜥蜴姿が主体。
成長というか見た目がどんどん大きくなったり禍々しくなるとしたら蜥蜴姿なのだ。
その位の大きさになれば 燃えない鞍でも載せれば恐らく騎乗も出来るだろう。
呼ばれたのは 精霊王というのがいて、それの命なり招集が合って呼ばれたので行った事を伝え。
然し その集い自体は詰らなかったのは言うまでもない。
その後の嫌な予感は 直感に則って断りたい。

「…主は 所で こんな所で何を?」

妙な扉は開け放たれている、先程彼女が開けたのは見ている。
開け放たれた扉を跨いで仕舞えば 何かが出たりするのは予想しないでもない。
捕獲されたままだが 身動ぎ位はしたい。…然し逃げられそうにない。
…何か視界の隅で 動いたものが見えた様な気が―

タマモ > まぁ、区別がどうされているのか、少女自身も説明は困難かもしれない。
それが普通であり、無意識に行っていたものだから。

「ふむ、更に大きく立派になるのか…なるほどのぅ…?
つまりは、位が上がればこの姿ももっと大きくか…羨ましい話じゃな?
精霊王?…よく分からんが、そやつが会を開く訳か。
むむむ…そうか、それは残念じゃ」

少女の想像では、今この抱き寄せている姿も、合わせて大きくなるのだと…そんな感じになっていた。
ここから更に大きく立派に…うん、本当にそうなるのなら、羨ましく思うのかもしれないが…ちょっと違う。
そして、精霊王の存在は、会を開く主催者的な…少女の中ではそうなった。
最後の言葉に断りが入れば、こう…なんとも本当に残念そうに呟いた。

「ん?…おぉ、そうじゃった、妾は宝探しの最中だったのじゃ。
お主の場合は…そんな感じではないようじゃが?」

そうそう、そんな言葉をかけられて、思い出すように言葉を返す。
相手にも同じ問いを問い返すようにしつつ…抱き寄せる手は離れない。
うん、離す気は無いようだ。むしろ、進める気満々だ、止めておけ?
ただ、ぴくり、と耳や尻尾は反応しているのか揺れていた。

アッシェ > 「が、成長するのは? 大きくなるのは蜥蜴モドキなので 人姿は変わらない。
この姿 仮初。これ以上成長もない、余り背が高いと面倒。
精霊王 偉大。その周りはウザいけど。
…同性で…致すのは慣れていない だけで。」

いやだから 人の姿は固定だ。見た目はこれ以上成長できない。
幼くするのはどうだっただろうか、一、二歳位後退させるのは出来た様な。
立派に神格上げて成長できるのは蜥蜴モドキの時だけ。
徐々にだが 言葉遣いにボロが出てきた気が、崩れて来た様な言葉遣いを口から発し、
最後は本音がポロリと出たと言う。

「 この胡散臭い遺跡で 宝荒らし? 私は、あー…戻って来たのを言いに来ただけで
そろそろ引っ込むので 離してくれたら …えい

私 帰るので また。」

周りを見渡した、此処は何か胡散臭い気がする。
と、そろそろ疲れがピークになりそうだ、申し訳ないが引っ込もう。
捕獲されたままだったが どの様な技量を持って動いたのか するりとその捕獲の手から逃れられたようだ。
あっさりとこの場を辞する事を伝えると 
そそくさーっと残像残して消えてしまったー 

ご案内:「九頭龍山脈 遺跡内」からアッシェさんが去りました。
タマモ > 「お、おぉ…そうか…うむ、そうじゃな?
………ふむ、高いには高いの不便さがあるものか。
あー…なるほどのぅ、それはなんとなく分かるのじゃ。
そうかそうか…ふむふむ」

はっきり言われ、やっとそれを理解した。ちょっと遅い。
そして、身長に関しては…うん、なんとも羨ましい悩みである。
…幼くする、それを本当に提案すれば、あっさり認められるだろう。
主に、身長的な事で。
偉そうな連中というのは、大体はそんなものである。理解はするが、自覚はなかった。
最後の言葉には、なにやらにんまりと笑みを浮かべたとかどうとか。

「胡散臭い?ふむ…そうかのぅ…?
おっと、なんじゃ、自分でも離れられるではないか?
では、またのぅ?」

その辺りはどうも分からない。言われても、首を傾げるだけだった。
そして、手元からすり抜けた少女。
ちょっと残念そうではあるが、そこまで大して気にしてはない様子。
消えていく姿をひらひらと手を振って見送った。

…さて、少女がこの事を言っていたのかは分からない。
期待して入った部屋には、これといったものがなかったそうな。

また、きっと誰かがこれでの八つ当たりを受けるのかもしれないが、それは後日。

ご案内:「九頭龍山脈 遺跡内」からタマモさんが去りました。