2016/02/23 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道」にアンリさんが現れました。
アンリ > くかー、すぴー

山賊街道と呼ばれる危険地帯の途中、木の上で堂々と横になっている魔法使いの姿があった。
全く怖いものなどない超弩級の魔法使いは、気の向くままに山中にある遺跡を訪ね、気の向くままに徒歩で近場の街まで帰る途中であった。

途中で疲れたので。

さすがに道端に寝るのも不用心かと思い。

木の上で寝ました。



だらん、と垂れ下がる豪勢な赤いマントには気が付かなかったらしい。

アンリ > 「ふぁっ!?」

はっ、と気がつけば、日はすっかり傾き始めた頃。
まだ紅に染まるほどではないものの、昼はとうの昔に過ぎていて。

「…あ、っちゃあ、寝すぎたかな………」

くあぁ、と欠伸をする女は、樹の枝の上で足をぶらつかせる。
さてはて、ここから街まで、夜までにつけるだろうか、と算段をしながら、もう一度ふぁあ、と欠伸。

別に疲れきったわけでもないけれど、どうしても一人で探索していると睡眠時間が減るものだ。

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道」にロイナさんが現れました。
ロイナ > ぶつぶつと、愚痴を吐きながら山道を歩く一人の女の姿があった。

「……ったく。なんで私がこんなところまで来なくちゃ……」

とある私用を済ませて、さて王都に帰ろうとしていた中途。
未だ明るいから良いものの、このままでは帰還がいつになるかもわからない。

憤懣やるかたない思いを独り言にして呟きながら、やがて魔法使いのいる樹の下を通りがかった。

「……お?」
何やら赤いマントが視界の端に移る。立ち止まって、上を見上げる。

アンリ > 「………まー、いっか。 暗くなっても別に気になるってもんじゃないし。」

暗けりゃ暗いでまっすぐ進めばいいのだ。
幸い晴れているし、月明かり程度ならあるだろう。
持ち前のスーパー楽観的思考を発揮して、足をプランプランと揺らす。

「……お?」

自分が歩いていないのに足音がする。
それに気がついて、ひょい、と下を見て。

「………旅の人? ここは危ないらしいから、気をつけて行かなきゃダメだってさ。」

そんなことを言いながらふわりと木から飛び降りて目の前に着地する青髪の女。
自分はどうなんだ、と言われることを想定していないくらいに自信のありそうな瞳と所作で、片手を上げてご挨拶。

ロイナ > 樹の上にいたのは、何やら年齢も近そうな女性。勿論こっちは魔族だから、厳密には違うのだが。
目の前に降り立つ、その青い髪を見る。

「……へぇ。忠告ありがとね。そういうアンタはここで何してたの?」

初対面ながら遠慮の無い口ぶり。此方も片手をあげて挨拶を返した後。
随分と自信ありげな所作、表情を見てピクッ、と眉が上がった。興味深そうに見つめている。

アンリ > 「遺跡探索かな? まー、いいものはなかったけどね。」

両手を広げて手を開き、何にもなかった、を表現しながら、髪の毛の上から頭をぽりぽりとかいて、ふわぁ、と欠伸。
それでも肩をくるくる回して杖を軽く回せば、さくりと地面を突いて。

「ま、盗賊街道だなんて言われちゃいるけど、平和そのものに見えるんだけどね、今んとこ。
 初めて来たんだけど、もっとうじゃうじゃいるのかと思ったわ。」

初めて来たにもかかわらずのこの堂々とした態度。
更にアドバイス。 多分天然なのだろう。 悪意そのものは然程感じられぬ素直な表情。

ロイナ > 「ふーん。なら無駄足に終わったわけね。お疲れ様」

随分とめまぐるしく動く子だな、とは何気ない感想。
その格好やら、持っている杖やらで魔法を扱う者だということは何となく察せた。

「まぁ確かに。どうせどっかに潜んでるんだろうけどね、盗賊なんてさ」

そこでふと気づいたように。
「そうそう、私はロイナ。一応魔族だよ、これでもね。アンタは?」

アンリ > 「そういうこと。 今度はいいものあると思ったんだけどねー。」

はぁー、っと肩を落として首を横に振る。
いちいちリアクションは大きいけれど、あえて大きくしているというより、子供のようにせわしなく見えるかもしれない。

「そういうものかな? ま、そうだとしても気にはならないけどね。」

堂々と言い放つ。 相手の自己紹介にふんふん、と頷き……一瞬硬直する。
魔族、魔族か………堂々と言っちゃうんだ。
そんなことを考える。自分も口にすべきか迷うけれども、聡明な従者に口止めされているため、すんでのところで言うのは止める。

「ロイナね。 珍しいね、魔族ってはっきり言うのは。 私は………」

正対していたので、少しだけ半身の体勢になって。
ばさっ、とマントを翻しながらもう一度正対。こだわりの自己紹介ポーズ。

「アンリ………魔法使いとして、一人で遺跡探索をしているわ。」

ロイナ > 「ま、その辺は運ね。結局は」

ちっちっ、と指を左右に振る。慢心は禁物。
どこか子どもっぽい…幼いイメージとでも言おうか。

「適当に探せばアジトとかあるんじゃないの?興味ないけどね」

初対面だし、彼女が何者かなんて知らない。だから自己紹介もあっさり信じた。

「隠すこと無いからよ、別に。……アンリね。遺跡好きなの?」

こだわりのポーズに笑って、ぱちぱち、と軽い拍手送った。

アンリ > 「そうねー、どうせ山賊だし。襲われたら火の粉は払うけどさ」

相手の言葉にうんうん、っと頷きながら、
隠すこと無い、という言葉におぉ、と感心する。
身分を隠して動いている自分がちっちゃく思えるが、従者との約束なので良い子に守ることにする。

「遺跡? あー、まあね。
強いマジックアイテムというか、転送魔法……魔法陣とかについて調べてるのもあって。

そういう関連のものが見つからないかなーって探してるとこ。」

拍手を浴びれば、えへへ、と素直に笑って、ドヤ顔になっていく。

ロイナ > 「襲われたらきっちりやり返すよ、勿論。襲ってくる方が悪いのよ」

肩竦めて、何でもないって顔する。
そして彼女の感心するような素振り見て「まぁ、普通の魔族ってわけでもないしね」と小さく呟いた。

「転送魔法……どっか行きたいの?私はそういうの、詳しくないけど」

ドヤ顔を見て、じわっと悪戯心が湧いた。
両手を伸ばす。避けられなければむにっ、と頬を引っ張ってみたい。

アンリ > 「そうそう。きっちりやり返すしね。」

同じく同調。基本的に下手な賊であれば、本当に前蹴り一発でカタがつく。
うんうんと頷きながら、転移魔法の下りには少しだけ考える素振り。

「そう、ねー。 遠くから飛ばされてきちゃったから、戻れたらいいなーってだけ。
戻れないならそれはそれでいいんだけどさ。
だからまあ、分かったらいいな、くらい?」

なんてドヤ顔をしていれば、頬をむにゅ、と掴まれる。
敵意が無い上に、ゆるりと手を伸ばされれば素直に頬をつままれ。

「ふぉ……ぁにすんおおーぅ」

何すんのよーぅ、と不満気に言いながらジト目で見やり、ぺちぺちとその手首を叩く。

ロイナ > 目の前の彼女ほどじゃないが、此方も身体能力は高い。
山賊程度は一捻りだろう。

「……ふぅん。苦労してるんだね。まぁここで知り合ったのも何かの縁でしょ。手ぇ貸して欲しい時はいつでも連絡してよ」

私は大抵王都にいるからさ、なんて言いながら頬をむにっ。

「ふふ、摘みたくなる顔してたからーぁ。可愛いねぇアンリ」

手首叩かれても意に介さず。存分につまんでからパッ、と手を離す。

アンリ > 「あはは、苦労ってほどじゃないって。だってほら、私自身が財産、って奴?」

自分の胸に手をおいてドヤ顔。 まあそんなことしてたら頬をつままれたんだけど。

「ふぉー! ひゃめー!」

やめなさいよ、と言いかけた所で手を離され、不満気にぶぅー、っと頬を膨らませてジト目で睨むも。

「……可愛い? まあ、可愛いのは当然なんだけどさ。
仕方ないな―、肌に触れたくなる気持も分かるから許してあげるけどー。」

褒めたらテンションが上って、調子と図に乗った。
へへへ、と頬を抑えてくるり、っと回って。

ロイナ > 「あっはは、大それたことを言ってんじゃん」

ジト目からのテンションアップの様子を見ている。
どうやら調子に乗りやすい……というより、性格が単純明快なのか。

「そうそう。見た感じスタイルも良いみたいだしねー。まぁ私には負けるけど!」

言ってぐっ、とその豊満な胸を突き出すようにして誇る。此方もドヤ顔だ。

アンリ > 「ふっふっふ、見た目もスタイルだって良いし、尚且つ強いんだから、そりゃ財産って言っても………」

くるくると回りながらポーズを決めかけて、相手の質量にうお、っと思わず足を止めてしまう。
こ、これは………強い。

「す、スタイルはその、まだこれから………………うう、それもないか。」

負けず嫌いが出て口にしかけるも、やっぱり無いな、と判断してがっくりと肩を落とす。
くそう、はっきりと負けを認めるのは久々だ。 相手のドヤ顔に、こっちも手を伸ばして頬をひっぱらんとしてみる。

ロイナ > どうやら、比べるまでもなく彼女は負けを認めたらしい。
ますますドヤ顔が輝いた。……そんなことをしていれば頬を引っ張られた。

「ふふ、私に勝てる子なんてそうそういやしな……い、ひゃい、ひゃい」

気のせいか結構強めにつままれている気がする。
自分がされたみたいに、手首ぺしぺしっと叩いて訴えた。

アンリ > 「本当にでっかいんだから、そりゃまあ、確かに負けるけどさ……」

負けるのに慣れていない負けず嫌いは、ぷーっとむくれたまま頬を引っ張って。
そうしていれば、少し力が入ってしまったらしい。手首をぽんぽんと叩かれてぱ、っと手を離して。

「まあその………トータルでは引き分けってところね!
 仕方ないわねー。」

ふっふん、と胸を張ってこちらは堂々と引き分け宣言をする。
特に勝ってないけど、負けたことをなかったコトにしていく。

ロイナ > 「そりゃまぁ、これを武器にしてるわけだしねー」
「でもそっちだって中々のものじゃん?」

ぱっ、と手を離されれば頬を擦りつつも、彼女の胸辺りを眺める。

「ちぇー、引き分けか。ま、そういうことにしといてあげる」

宣言されれば、覆そうという気にもならない。
やれやれと呆れるような所作。わざと大げさにしている。

アンリ > 「……ま、まーね。 そりゃあ、一人前のレディってやつだし。」

えっへん、と胸を張ればちゃんと揺れる。 堂々たる所作のせいか、性的な気配はあまり感じないものの、はっきりと女性らしい身体のライン。

「……むぐぐ、……い、いつか大きさでも勝つんだから!」

方法は知らん! でも勝つのだ! 無根拠な自信で宣言して。

ロイナ > 「……ほほぉ。なるほど、アンリみたいな子のことを一人前のレディと。いうワケだね」

ちゃんと揺れる胸、女性らしい身体つき。
それらは中々に興味を持てる。淫魔なもので尚更。

「その時を楽しみにしとくわ。……でも、やっぱ比べてみたいね」

どれ、と両手を伸ばす。
彼女を抱きしめることが叶えば、むにっ、と自分の胸を彼女の胸に押し付けてみようと。

アンリ > 「そりゃそうよ、こんなレディ、早々いないでしょう?」

ふっふん、と偉そうに威張るその姿。相手が両手を伸ばせばきょとん、とするも、逃げることはなく。
むにゅん、と胸がくっついたところで、は、っと理解する。

「ちょ、ちょっと、その、当たってるんだけど。」

頬を少しだけ赤くしながら、不満気に。
大騒ぎはしないけれども、それはそれでちょっと恥ずかしい……といったところ。

ロイナ > 「ふむ。……やっぱ、私の方がおっきいね。あまり変わらないような気もするけど」

確認終了。間近の彼女の顔が赤くなっているのを見れば…。

「あは、ごめん。でも気持ちいいでしょ?結構」

文句を言われても離れない。むしろむに、むにゅ、と更に胸を押し付けたりもする。何とも迷惑な行為。

アンリ > 「む、むむむ、おっきい、かな。 気持ちいいかって言われたら、その、………恥ずかしいってばっ!」

こらー! と恥ずかしさに顔を赤くしながら、お外で二人密着して胸を重ねあう。

………やっぱり恥ずかしくなってきたのか、ぱ、っと離れて手で胸を隠して。

ロイナ > 「ふふ。いいじゃん?私たち以外にどうせ誰もいないんだしさー」

離れればがばっと両手広げて、開き直る。
淫魔ゆえ、羞恥も何もなかった。

「気持ちよかったんでしょ?素直になっちゃいなよ」

アンリ > 「そ、そこらへんの草むらにわさわさ山賊が湧いて出るってさっき言ってたじゃない!」

両手を広げて呼び込まれても、恥ずかしさからか視線を逸らしてうぐぐ、と唸る。
全くの余裕がなくなってしまって、堂々たる仕草は顔を引っ込める。

いや、全く何も知らないわけでもないわけなのだけれど。

「気持ちよかったっていっても、柔らかい的な意味だってば!」

素直になってばしっと言い放つ。顔は赤いが堂々と。

ロイナ > 「うーん。でも今は気配感じないし……大丈夫よ」

呼び込まれても来ない。広げた両手をパタッと落とした。
堂々たる仕草が引っ込むのに対して、此方はむしろ湧いて出てきている。

「柔らかかったのね。そっか。じゃあ試しに……こっちの柔らかさも味見してみる?」

ニヤっと妖しげな笑みと共に、指差すのは自身の唇。

アンリ > ずい、ずずい、と迫られているような感覚。
完全に押し負けている。

「こ、こっちって………いや、ええと、いやいやいやいや!?
こんな道端ではしないでしょ!?」

顔を真赤にして、両手を顔の前でばたばたと振って首をぶんぶんと同じく振る。
正に乙女だった。反応だけは乙女。

ロイナ > 正体隠していても所詮は淫魔。
押し負けているようであれば一気に攻めていく。あくまで欲に忠実だ。

「いいの。どうせ私たちしかいないんだから、道端も屋内もおんなじでしょ」

乙女な反応を見ながら近づいていく。
避けられなければ、彼女の首に腕を回して距離を詰める。

アンリ > 「……ま、まーった!!」

二人の間にどん、と杖を置いて必死にガード。
いいように流されることはなかった、流石の魔王。

「……こ、このままだと街に付く前に真っ暗になるわ。
とりあえず、………とりあえずその先の話は街についてからってことで、どうかしら。」

問題を先送りにした。流石の魔王。

ロイナ > 首に腕が巻きつくより先、杖でガードされた。
不満げに唇を尖らせる。

「……んー。仕方ないなぁ。じゃ、街に帰ってからのお預けってことで」

先送りにされたけど渋々認める。
徐々に日が傾きつつある空を見上げて……

「…それじゃ、そろそろ帰ろうか。道すがら、その先のことについて話しましょ」

アンリ > 「お、お預………っ!?」

あれこれヤバいんじゃないかな、なんて思うけれど。
元々超楽観的魔王である。 まあ、なんとかなるか………なんて思ってしまいつつ、歩き始めることにする。

「まー、とりあえず急いで帰りましょ。
真っ暗になってもつけなかったら、宿どころじゃなくなるし。」

問題は先送り……うん、きっと大丈夫、大丈夫だといいな……!

ロイナ > 「そうね。真っ暗になって、野宿…ってことになるのもまた面白そうだけど」

此方も比較的楽観視する傾向にある。から、今歩き出すのは概ね正しい。

そんなこんなで二人して街へと帰っていった。
その後のことはまた別の話――

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道」からアンリさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道」からロイナさんが去りました。