2021/11/28 のログ
■八蛟 > すり身に豆魚より細いそれをたっぷり混ぜて作った揚げ物の雑魚天や
干しもので流れてくる白太根 たっぷりつゆを吸ったそれを出され、火酒を一杯 とぅんとぅんと注ぐ。
グイッと飲み干すと、背丈に見合った飲み方で、ぐい飲みの中身を空にしてから手に持っていた袋を親父に渡す
「ほれ、親父 あんたにもやるよ。」
土産だといって渡したそれには、粉茶のような色合いの袋
一瞬眉をまげて中身が知れぬ親父が目配せをしてくるなら。
「精力剤。」
そう言ってしまえば、へぇっと親父はバフート土産ならば
玉か石かもわからないものながら、八蛟は信用しているようでいそいそと懐にしまう
鍛えた体を屋台に使えば体力の衰えもあるだろうと
屋台の話に品なんてありはしない 楽しければいいだろうと笑いつつ、削り箸で摘まんだ雑魚天を齧り。
「はふ……んう やっぱり魚が旨いよ、此処は。」
練り物 所謂魚をつかったものが多い中で、出汁つゆにはその味が良く出て混ざり合う
火酒を注ぎ、また一度でグイッと飲み干す姿は旨そうに酒を欲しがらせるだろう
「ほれ、親父も。」
金なら出すといって、器を出させて注いでやれば
強い酒でも其処は元は鍛えた男 グイッと飲み干す姿に八蛟は気を良くして。
ご案内:「港湾都市ダイラス 大通り 」から八蛟さんが去りました。