2021/05/16 のログ
ご案内:「◆港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2 高級品売り場」にイスルスさんが現れました。
イスルス > ハイブラゼール内はカジノ 娼館 食事 などのほかに武具まで充実した商業施設
アケローンから娼館 愛する妻への買い物 から わがままな10代息子へ奴隷を買い与える父親 まで幅広い

自身の主であるボスは、自身の護衛やワインを継ぎ足す役 ネクタイを締める等から一時、イスルスを解き放った
最初、イスルスはその命には一度だけ首を振るう
だが、これから共にする仕事相手がとても、とても用心深い異常者であり、互いに一対一
それで向き合うしかない状況だという

甘い葉巻の匂いを燻らせるボスが一度頭をなで、聞き分けるように告げられれば グルッ と一度だけ喉を鳴らして答えた
主はそれを了承と捉え、事前に匂いや音で周囲には誰もいないこと、それを確認してから距離を置いた
イスルスが耳も鼻も利く者と知れているだけに、今回はお払い箱だ。

なら、とイスルスは忠犬の意識が損なわれることなく、高級品売り場へとやってきた
メイド姿で両手を腹部に揃え、静々と歩く姿は誰かの所有物であると示せる
故に簡単に手を出してくる者はいない。

イスルスが歩いて行ったのは、身なりを整える服飾の一角
互いに主従を示していようとも、小遣いという形でゴルドがイスルスの手元にはある
最初、たかがメイドと案内係は思う者の、身に着けている生地の良さ 黒い光を塗りつぶしたような瞳
教育された物腰に、金の匂いを嗅ぎつけてスカーフコーナーへと案内してもらうまでは簡単だった

横でしゃべられても、頭に隠れる両耳が煩わしく思うだけ
故に一人で選ぶとジェスチャーをすれば、一枚一枚、主の首に巻き付けるスカーフを吟味し始める
手元に備える懐中時計の時刻を キンッ と確認するのならば、まだ随分と余裕がある。

イスルス > 仕える主の衣服やコートに帽子
普段使用されている色合い等を含め、色は黒とした
肌触りは首に巻き付け、スカーフタイとして使うことから絹のような滑りの好いものよりも、やや摩擦のある材質

メイド故に、両手に手袋をはめるという行為は無い
指で直接肌触りや布地などを確認しながら、タイに備わる宝石は逆に無し
照るそれは首元を狙う目印となってしまう
なら、と白抜きにされた模様描くものがいいだろうか

無言 無表情 無の瞳
ジッと眺め決めるまで時間が少しかかるのは、やはり柄を選ぶ際だ
やっと決まった様子で、サンプルとは違うものを箱に詰め、男性用の飾りをつけられた代物を手提げで携える

ゴルドは惜しむこともなく提示料金を支払えば、店を出る際、カサリと袋の中を見てほんの刹那
満足げに鼻をスンッと鳴らした。
このタイを首に巻いてもらうのは果たしていつのことになるだろうか

自己満足な、従者からの貢ぎ物
ドレスコードにはうるさいボスからの躾に適う代物であればいい と
一抹の不安と自己満足で満ちる代物を両手で抱えるようにし、その場を後にする。

次はどうしようかと悩む
たまには外の肉料理でも食むべきだろうか
ゴルドはまだ余裕がある

ご案内:「◆港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2 高級品売り場」からイスルスさんが去りました。