2021/04/22 のログ
ご案内:「◆港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2【イベント開催中】」にセレーネさんが現れました。
■セレーネ > きっかけは家に届いた一枚の招待状だった。
星の数ほどあるハイブラゼールの宿泊施設。その中でも屈指の高級リゾートが大幅なリニューアルをした為、お披露目として盛大なパーティを開きたい。
そういった由が書かれた手紙。本来であれば王族、貴族の集まるこの手のパーティは苦手であり適当に理由をつけて断りたかったがそのリゾートのオーナーが冒険者ギルドへの出資者となるとそうはいかない。
渋々とクローゼットから服を取り出す準備を始めたのが数日程前の出来事だろうか。
――――そして現在、
「あひっっ……ふぐうっ、んっ……んんっっ……!」
豪華な装飾が輝くカジノのルーレット台。その一角で女は艶めかしい声を上げ、快感に悶ていた。
顔はすでに上気し、チップを掴む手はどこか覚束無い。よく見ればそれは彼女だけではなく、同様にテーブルを囲む女性客全員が程度は違えど同様の状態であった。
“ギャンブルの勝敗“を“性的快感”へと変換するカジノ。どうやらこれがリニューアルされた、リゾートの最大のウリのようで。
『フーッ…フーッッ、これ……悪趣味すぎ――んお!!おぉっっ♥』
セレーネの3つ左に座る女が悪態と共に席を離れようと腰を浮かせた瞬間、奇妙な叫びを上げ、再び座り込んだ。よく見れば最後に賭けていたルーレットがハズれたようで。
白目を剥き、気絶したその女はホールスタッフが丁寧にカジノ外へと運ばれていく。
その異様な光景にセレーネは軽い目眩すら覚えそうになって。
ご案内:「◆港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2【イベント開催中】」からセレーネさんが去りました。