2021/02/15 のログ
ご案内:「港湾都市 ダイラス カジノエリア店舗 屋上」にエレン・ローズマリーさんが現れました。
エレン・ローズマリー > 新設された複合施設はここからでも見えるだろうカジノエリアの一角の大屋上
夜の明かり 決して絶えることのない場所 広いだけのエリアは転落防止の金属のラインがある
しかし寄りかかる以外の用途が薄いそれは簡単に飛び越えられるだろう

柵に寄りかかりながら一服をし、賭博の熱を冷ますか
緊張感の連続だった、それに酔い痴れていた体をほぐすか
独り孤独に、勝利の美酒で明かりだらけの地上を眺めるか

負けた人生が終わりを迎え、奴隷になるくらいならと死を選ぶか。
この場所はどんな使い方であれ自由だ。

扉が開くと、逞しい両翼を持つモーツァルトブルーが月明りに照らされた
ここ数日は穏やかな風が吹くようになった夜
寒いばかりの、指先が鈍るような日ではなくなっている。

羽蟲も動き始めるだろう温度を感じながら、この夜更かしの夜を過ごすように屋上の囲まれた柵へ向かって
赤いロングブーツの踵が コツ コツ コツ と規則正しい歩調を鳴らした。

月白色の明かりを浴びながら、熱気ある賭場を抜けてた体

穏やかな風がスカートを小さく揺らす
羽に受ける風の温度はほんのりと温かい。

その小柄な体では、柵に両腕を掛けるには至らない。
なら、と身軽に柵の上で腰を下ろし、外へ向けて足を組む。
剣すら持たず、供回りもいない月光浴
一人浴びるそれは、闘技場 賭博 オークション会場のどれとも違う
何もないのに、それでも楽しく感じる時間。

「今夜もダイラスは、楽しい夜ね。」

月明りが心地よく感じるのは種族性故か
動き回る時間がこの夜のせいか。
エレンにとって夜とは、満足できず起きて居たいという、時間ではないのは確か。

ご案内:「港湾都市 ダイラス カジノエリア店舗 屋上」からエレン・ローズマリーさんが去りました。