2021/01/30 のログ
ご案内:「◆港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2【イベント開催中】」にエレン・ローズマリーさんが現れました。
■エレン・ローズマリー > その日 エレン・ローズマリーを見た物は実に機嫌が良さそうだと言った
半魔という姿であっても、今夜はとても月明りが濃い それは満月の明かりだった。
それがエレン・ローズマリーの、先日の遊戯と今夜の状態で、上機嫌さを維持させている
本当なら、エレンは月明りの下でナイトテラスが過ごしたい場所だった
しかし冷える外の乾いた空気を、誰も良しとはしたがらない。
今夜も屋内で、馬車から降りた先で浴びた、あの濃く白い月明りを思い出しながら、甘いアイスヴァインを嗜む事になる。
―――「ハイブラゼール内 とあるSMクラブ」―――
「今夜も、何処も盛況ね。」
冷える外に比べ、熱気と性があふれる屋内のこういった店は、何処も盛況だ
身体が縮むような、外での荒くれが薄いせいだろう
闘技も、遊び場も皆飢えている
柔らかいソファ 甘い蜜のような氷結葡萄の抽出酒
脚を組みながら、場にそぐわない小柄な体で舞台を眺める
舞台の上では、いいヴィジュアル性を生んでいる二人の女性
黒髪のバラ鞭で攻める若い娘と、白い髪を持つ、獣耳の這えたスレイヴ役
パ ァ ンッ !
鞭の、軽快で張りのある音が白髪の背中に響く
皆が、その光景に酔い、声を上げる。
逆にエレンのようなやや席料の異なる席では、その舞台を緩やかに眺め笑みを浮かべていた。
■エレン・ローズマリー > ハイブラゼール内でも、こういった場所は金が儲かる故に、演出性が大事にされている。
店内は暗い内装ながら、高くされている舞台の上
一人が苛め、一人が悦ぶ
鞭で打たれ、顔を起こされ、打たれるザマで喜ぶ、その瞳を見られてしまう
嫌悪一つなく、あの打たれる相手を、打つ相手を羨むほどの空間に仕上げる
店内で照らされる色付きの照明 店内に流れるbgm
「アケローンの映像技術も馬鹿にできないわね。」
アケローンで凌辱している映像を保存したものが販売されているのは周知の事実
その映像保存技術を用いて、店内のbgmを弾き手や円盤も無く行う手段
時には媚声ですらも、流して見せるだろう
「私も店にも是非取り入れましょう 闘技場の盛り上がりにも使えそうだわ。」
入場シーン ここぞというときの鞭の音を邪魔しないように盛り上がるbgm
踊り子らが腰をくねらせる瞬間
エレンは楽し気に、店を造る想像を咲かせ、酒精を傾けていった
舞台の上では、革の眼帯で封じられながら、白い肌を朱色に染めていく白の獣耳が
黒髪の乙女に攻められる。 臀部に張り付く、革のグローブ越しのスパンキング
臀部が震え、背筋を痺れさせる卑猥な白のスレイヴ
周りが何人、ああして品よく屈服させてみたいと願うのか
裏路地の強姦とは違う 貴族の躾のような、違う雰囲気。
■エレン・ローズマリー > そうして酒精を嗜みながら、舞台の白と黒の絡み合う姿を眺める。
舞台に気を遣うオーナーはSMクラブという、眺めるだけの舞台であろうともそれなりの稼ぎを魅せるだろう
この店を起点として、そこらのそう言った店へと興味を持った誰彼が出向くことだってあるのだ。
興味を持たせて、ハマらせて、時には勉強しに来るような物好きもいるかもしれない
乳房を、臀部を、その手のひらで叩かれ、顔を下げてしまうのなら、その白い髪は黒いグローブに鷲掴みにされ、顔を起こされる。
時には甘いキスのほかに、その口の中へと唾液を吐き落とすようにすらされてしまう。
それを眺めながら口の中へ、ベリーソースの入ったチョコレートを一つ放り込んだ時だった
口の中で、かみ砕かれている甘さと酸味を動かす舌に意識していると 近づいてくるのは顔見知りの相手
互いにグラスを持ち上げて挨拶をするのなら、このクラブを誉めながらもお互いにアケローンのように、映像販売もいいのでは
足を運びづらい者達は、その映像で慰めるだろう そう 生かさず殺さず であれば如何なるジャンルであろうとも。
そんな会話をする。
「映像販売 闘技場主に止められはしないかしら?」
専売特許にしていそうだと思いながら、ある意味で快楽殺人という二つのジャンルは儲ける手段だろうと頷く
シャイな方にはとても、そう、とてもいい稼ぎ口だ。
「私なら男優は断然 クレス・ローベルク ね。 彼、アケローンの常連でしょう?」
それが互いの設けた舞台であれ、秘密裏な小部屋での撮影であれ 生かさず殺さずを実演できる男優役に好いと、エレンは語る
同じく、このダイラスに於いて闘技場に顔をよく出す彼は、使える人材だろうとその者もうなずくだろう
「一度きりでしか出ることのないような、元冒険者の人妻とか好さげじゃない?」
クスクスと互いに、今は実現しない妄想に話を膨らませながら、酒精を傾けた。
互いにいい利益になりそうだと、舞台演出を見つめ。