2021/01/29 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス ハイブラゼール内 ストリップBar」にエレン・ローズマリーさんが現れました。
エレン・ローズマリー > 真夜中のクラブは、何処も熱を渦巻かせている
外はこんなにも寒いのだから、当たり前だろう
酒精 人の肌 空気 あらゆるものを昂らせるそれは本能なのだろうか

例えそれが、まだ幼げにすら見える女童の怪物であっても変わりはない
貴族という位置と、幾つかの店を経営する立場が、ゆったりとソファ席にて酒精の入った傾けている
この欲望の渦巻く場所で、下劣な言葉で賛辞が贈られる舞台という熱で、寛いでいる。

肌の整った、栄養の整っていた身体を、一枚ずつ脱ぎながら悔し涙を流し肌を魅せる没落貴族の娘
種族的な脅威があったのにもかかわらず、銀や白木の拘束と体を弱らせる鬼毒酒でも飲まされたか
抵抗もむなしく、ただ無様な姿を晒すしかない、ドラキュリーナ

この世は王族ですら、浮浪者に侵されることも稀にある世界
この程度の希少な肌など、見世物程度でちょうどよいのだと、ゴシック意匠に身を包むエレンは嗤う。
甘いアイスヴァインの入ったグラスの中身を舐めるように味わいつつ、その官能的な甘さに満足そうに吐息を漏らす

「ほんと、この時期はどこも屋内は稼ぎがいがあること。」

そう言って、満足げにクスクスと笑っていると、耳を傍立ててくる声に耳を傾ける

「へぇ、金網闘技場が地下に?」

ハイブラの中も中々楽しくなってきているじゃない
エレンは、悪い笑みを浮かべてその鬼歯を覗かせた。

エレン・ローズマリー > エレンも以前、他者の金網闘技場で遊んだ経験を持つ
何れ同じような店を一つ構えたいと思っていた中で、地下設置が出ていることは、エレンの心を躍らせた
アケローンのように魔物に侵させるような、それこと漢の加虐精神を満たすようなものかと思えば
拳と拳で、血の上に血を重ねていくような激しい行為らしい
それはそれは……エレンは聞いているだけで、やや尖った耳先を揺らして面白く過ごす笑みを浮かべている

「殴り合う人種にもよるけど、そうね……犯すわけでもないのなら八百長や拮抗する力をぶつけるものだけど……。」

そう言って頬に指先を添え、現在の手持ちからゴルドという名の棒金を一本。
傍立ててきて教えてくれた者へ与え。

「面白いほうに賭けて来て頂戴な。
 私はまだここで、見世物を眺めている気分でもあるし。」

そう言って、賭け事の使いに出させるだろうか。
エレンは、舞台が変わり、場慣れしない女戦士を官能的に脱がす、手慣れた娼婦か踊り子の姿を眺めていく
此処では抵抗は花でしかない
いずれ諦め、その鍛えている下を見せつけるしかないのだ

それを肴に飲む酒精を、周りはどれだけ甘く感じているのやら。
エレンもエレンで、乾いてしまったグラスの中へ、新しく葡萄色のそれが濯がれていくだろうか。

エレン・ローズマリー > 甘い甘い、お気に入りの酒精を傾けながら、結果のみを待ち、哀れな買われ者らを眺める
すると、棒金というずっしりとしたそれをもたせた使いが戻ってきている
それも棒金ではなく名刺を携えて。

傍で、耳打ちをする者はやや息遣いが乱れているのはご愛敬
それだけ急いで伝えに来たという可愛らしい仕事ぶりではないか

「―――……はぁ?」

そこでエレンは初めて、目を開いて聞かれた言葉に少し尖った耳を疑った
肥え太った、地下闘技場 金網舞台を取り仕切るオーナーからの挨拶と、その証拠の名刺だ
どっちに転ぼうが、オッズが変動し、周りの騒ぐザマでも見られれば好し

勝てればそれこそ、楽しめただけの刹那の遊びだったというのに、招かれてしまっているエレン

「あは、あはははっ。」

クスクスと愉快そうに笑みを浮かべては、この見世物の舞台と、闘技場を繋げたわずかな糸
名刺は確かに本物だ
鼻を近づければあの脂ぎった加齢臭でも香りそうだ

しかし実際には、ポマードでべったりとつけた香髪料の下品な匂い

「アバドンを。」

そういうと、エレンの愛用の剣は持ち込まれる
携えて脱ぎ場を楽しむつもりもなかったものの、すぐに供回りを一人連れ、その武舞台へと足を運ぶことにした
なんとも、面白いやりとりになったものだとその場を後にし。

ご案内:「港湾都市ダイラス ハイブラゼール内 ストリップBar」からエレン・ローズマリーさんが去りました。