2020/08/20 のログ
海柘榴 > 「競りなら金持ち優位だもんなぁ。
 何が欲しくなるかなんてわからんね。」

海賊行為 運搬 護衛。
海を渡るだけで仕事はいろいろだ。
干されることはいまだになく信用もある中で、スコッチの中身を傾けながら商人の手堅く売れるものを探す。
その姿勢から視線を外し、下で広がっているギャンブルを眺める。

「海と違って陸は長ったらしいな。」

そう言ったところで悲鳴が上がった。
大負けの悲鳴は女だ。
連れていかれるところを見る辺り大負けしたのかイカサマしたのかは知らないが。
周りには見慣れている者もいれば、良い見世物と酒を美味くしている。

「いいねぇ。と、酒が無くなった。」

グラスの底が乾き、新しく酒を頼もうとする中で知人他人で会話をしていた数人で悪戯な笑み。

「アタシらもギャンブルしようぜ。酒賭けて。」

ニッと笑いながら、片手間遊びを提案。
周りも痛くも痒くもないお遊びだろうとノり、ダイスを5つとシェイカーグラスで見えなくしたものを使う。

「ギャンブルは“ポーカー・ダイス”だ。6面ダイス×5を杯の中で振り、一発で役を作り賭け合う。
 ポーカーと違うのは5~3揃え フルハウス 1,2ペア、ストレート以外はなし。色合わせがないってこったな。」

異論は?ないな? と周りで頷きあうと、賭ける酒は順位で高い酒の配分決めになった。
勝利の美酒と敗北の奢りだ。

酒はお勧めのものがありますよ、と古酒ブレンドの蒸留酒。
OKOKと全員が頷き、ダイスを用意することにしよう。

海柘榴 > ダイスが用意され、手の中で転がしながら、全員手すり際近くにいたものだから、手身近な台を傍へ置いた。
杯の中に入れたダイスは金属杯故か音が少しうるさい。
周りの目が少し触れ、小さな賭け事をやっているのかと数人が近寄ってくる中で3人勝負。

「ドベ同士がぶつかる場合は合計数値が高いほうが勝ちだ。
 んじゃ言い出しっぺからいこうかね。」

葉巻を銜えたまま、煙を美味そうに口の中で溜めると、味わうように転がしてから自然と口から零していく。
カランカランッと杯の中で転がるダイスを台に叩く。
イカサマやスキル無しの運任せ。
ソッと開けた杯の中身は……?
[5d6→1+3+4+5+5=18]
海柘榴 > 「げっ、ワンペア。しかも一個2だったらストレート。」

チッキショーとしながらもケラケラと笑い、5のワンペアが揃っている時点でならまだ傷は浅い。
しかし大勝を逃したのは否定できない。
古酒ってことは寝かせている酒だ。
焼き壺に収めている寝かせものから貯蔵品、沈没船の引き上げビンテージなど酒好きなら聞いていることだろう。

勝利の美酒ってやつを手軽に味わおうとしているのに、欲求不満になりそうだなぁと思いながらも、二人もダイスを奮った。
台の上でそっとお互いで開いた痕を見てみれば……?
[5d6→3+3+3+4+6=19]
海柘榴 > [5d6→2+4+4+4+5=19]
海柘榴 > 「くぅー、負けちまった負けちまった。
 ドべ争いも見てみたかったのにな。」

ケラケラと笑うまま、お互いで出したのはスリーオブアカインド
数のでかいほうは見てわかるため、酒代を払いながらきっちり配分通りをグラスに注ぎ、小瓶の中身を空にした。
こちらは空酒故か、新たにスコッチを頼みながら乾杯を。

「たく、ストレートを逃した時点でアタシは沈むべからずだったみたいだ。
 船に戻る前に海風にお祈りでもしないとな。」

船乗りは縁起は大事にするほうだ。
風や海の縁などの精霊などがそうだろうか。
ぐぃぃぃ、と飲みながら、手軽なダイスゲームに周囲も面白そうだね、と酒を飲みながらワイワイし合う。

下で一手どうだね、と誘う紳士には手を振り。

「今は精霊様が縁起が悪いとさ、また今度な。」

そう言って酒の中身をすぐに空にしながら追加を頼み、煙を漂わせる。

海柘榴 > 「さてと、酒も楽しんだし戻るわ。」

このカジノ上に設置された見下ろせる酒場で酒を楽しんだだけのように空になった杯を置くと、両手をポケットに突っ込みながら戻っていく。
長い尾を腰に巻きながら、外に出ると軽く伸びをして。

「さてと、どっかに耽るとすっかな」

ご案内:「◆港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2 カジノ上階酒場 」から海柘榴さんが去りました。