2020/07/26 のログ
ご案内:「◆港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2【イベント開催中】」にイリーナさんが現れました。
イリーナ > 夜も眠らない街「ハイブラゼール」
いくつものカジノと夜の店が並ぶ街。

そのうちの一つ、大型カジノとつながっている酒場。
……勝ったものも負けたものも酒に酔いながら賑わっている。

賑わいの邪魔にならない程度に控えめな音楽と照明に照らされるステージ。
赤を基調にした衣装をまとい、肌を晒しながら踊る女が一人。

服に付けられたアクセサリーが女が動くたびに揺れ、静かに鳴る。
女の素肌と赤い衣装、金のアクセサリー。
薄暗い照明の中で線を引く様にステージを右へ左へと光が移る。

鼻から下をひらひらとした衣装で隠しながら、うっすらと汗が胸へ、腹へ、腰へ、足へ滑り落ちていこう。

イリーナ > 決して広くはないステージでスローなテンポの曲に合わせてのステップ。

あくまでも見世物の一つとして行われているダンスには視線はそこまで多く向けられない。

それでも、最後のステップを終えれば少なくないコインが舞台へと投げ入れられた。
小さな礼とともに拾い上げ、向かう先はカウンター席。

火照った身体に汗が流れ、小さな湯気をあげながら腰掛けれて。

「とりあえずお水頂戴」

冷えたグラスとともに返ってくる言葉は次の演目時間。

「ねぇ、いくらなんでも間隔短くないかしら?」

もうちょっと休憩時間があってもいいだろうに。と愚痴りながら冷たいお水に唇を付けた。

もう一曲あるのならば、アルコールは避けようと。
そんな女の言葉に「客とればとばすよ」と店主がにやけながら言葉を返した。

カジノの隣にこの酒場があり、さらに隣接するは宿屋という連れ込み宿。

今も扉一枚を隔てた向こうでは何人もの男と女が肌を交わらせているのであった。

イリーナ > 水を飲み切るぐらいの時間は休みをもらい。女は再びステージへと。

熱気と身体の熱で生じた汗が渇く間もなく、再び踊りだすのであった。

ご案内:「◆港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2【イベント開催中】」からイリーナさんが去りました。