2020/04/29 のログ
ご案内:「◆港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2【イベント開催中】」にセレーネさんが現れました。
セレーネ > 大カジノ“クリュソス”にて開かれる公主降嫁を記念したオークションを期にハイブラゼールのカジノでは様々な催しが開かれ、更にその影ではこの期に乗じた犯罪や裏取引が頻発する。

まさに王都全体が混迷の渦に巻き込まれている中、本来問題解決の為に奔走して無ければならないはずの女は、何故かハイブラゼールのカジノ内をバニー姿で歩き回っていた。

「はぁ……こんなことしてていいのかしらねぇ……」

女が出資している冒険者ギルドは既に蛇首幇や血の旅団による被害への対策として討伐依頼や現地への馬車の手配、遠征先での宿泊場や食料の確保といった所属する冒険者へのバックアップを全力で行っている。
本来であれば女も蛇首幇壊滅に向け、ダイラスへ支部を置くギルドに常駐し情報収集や都市内にいる貴族への協力を仰ぐ等の支援活動を行っているはず、であった。

ご案内:「◆港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2【イベント開催中】」にライヨウさんが現れました。
セレーネ > しかし、壊滅への動きも佳境となる中彼女の耳に飛び込んで来たのはカジノにて行われるオークションでの手伝いというまさかの内容だった。

冒険者ギルド支援に於いて普段から懇意になっている貴族からの手前、断る訳にも行かず流されるまま馬車に揺られ会場へ足を踏み入れたもの、
本来仕事をしているホールスタッフや期間限定で雇っていた者達が連日のオークションで限界を迎えてしまい、主催していた貴族の夫人や従者等が急遽ヘルプで入っている現状だという。

連日のお祭り騒ぎに酔いしれている客たちはスタッフの質等多少は気にしないはずだから大丈夫だ、と夫人は笑いながら話していたものの、この年になってこんな格好を人前似晒すのは流石に抵抗があり、結果曖昧に笑みを浮かべながら、なるべく目立たないようにホールを徘徊するに留まっていた。

ライヨウ > 「やれやれ、随分と盛況だな」
王都でフラフラと富裕層相手の整体治療の仕事で稼いでいた所、
ダイラスで行われる催しに一緒に着いてこないかと誘われたライヨウ。

要は旅先での護衛も兼ねて…という事だったのだが、破格の報酬と催しの最中に依頼主の取引相手への顔を繋いでくれると言う事で久しぶりに王都を離れることに…
いざ催しが開催されてしまえば依頼主は次から次へと取引相手との秘密の会談とやらが有るらしく、今夜はカジノで暇をつぶしてくると言いと暇を与えられたのだが…

「どうもこう賑やかなのは苦手なんだよな」
賭け事には興味はあるが、どうも自分と相性が良さそうな遊戯が見つからずホールを歩いていれば一人のバニーガールとぶつかりそうになり、ひらりと身をかわす。
「おっと失礼…ああ丁度いい、何か飲み物を貰えないだろうか?」
注文ついでに何か面白い遊戯の情報でも貰えないだろうかと、声を掛けてみた。

セレーネ > 自分が馬車に揺られて来るまでにギルド似伝えられていた情報を元に現在はどうなっているのだろう等と思案にふけていた為か、あまり前を見ていなかったのだろう、眼前に突如として飛び込んできた人影に思わずたじろぐ。

「っ……⁉申し訳ありません。大丈夫です?」

左手に載せていたお盆を抑えながら深々と頭を下げる。


「えっ、そうね……じゃあ、これをどうぞ」
ぶつかりそうになった男は格好や言葉から見てどうやら貴族や王族ではなさそうだ。

「いい勝負出来てますか?」
ならオークションが目当てというより観光やお客目当ての商売が目的でカジノにいるのだろう。
お盆からカクテルグラスを一つ差し出しながら差し出すと共に何気なく問いかけて。

ライヨウ > 「いや、此方こそすまんな」
差し出されたグラスを受け取ると、軽く一口流し込んで。

「いやいや、どうもこう賑やかななのは不慣れでな、
それに遊戯の方も見慣れぬ物が多くてどうしたものかと思っていた所だ」
実際ルーレットやトランプでの賭け事はルール自体は判るのだが、
どうにも場の流れ等を読むにはまだまだ勉強不足過ぎてずっと見学ばかりであった。

「何か初心者にも判りやすいゲームが有ると良いんだが、何かお勧めは?」

セレーネ > 確かに、スロットやルーレットは一見すると敷居が高く見えるものも多いだろう。
そういった場合本来はホールスタッフに聞けば分かりやすく説明してくれるものだが今は事情が事情だ。
自らも付き合いで賭けを嗜むとはいえ見ず知らずの他人に説明出来るほど詳しい訳ではない。
何かないかとホール全体に目を泳がせていると、とある一角が目についた。

「じゃあ、ダイスなんかはどうかしら?ダイスの目の合計が一定数以上か以下の2択で賭ける。それなら簡単でしょう?」

そう言って指差すのは少し離れた位置のカジノテーブル。何人の客が固唾を飲んでサイコロの目を覗き込んでいるすがたが見えるだろう。

ライヨウ > 「なるほど大小と言う奴だな、それならば確かに判りやすいな」
指さされた先で行われているゲームは良く見知った物で、
自分もやったことが有る物だった。

「あれなら俺でも行けそうだな、どれ少し様子を見させてもらおうか…それにしても今日は随分と繁盛している様だがいつもこうなのか?」
まずは場の流れを掴もうと数度の出目を確認しながら、活気に包まれた会場を見回して彼女に尋ねる。
彼女の様な給仕も多く見かけるが、自分の知っている遊技場で働く層とは少し違って見えたのだ。

セレーネ > 「あぁー……それはねぇ」

いくら貴族達が熱狂的であっても一般的な利用者からは流石にこの雰囲気が異常である事は気付くようだ。軽く苦笑いをしながら耳に顔を近付けて

「ほら、いま大きいカジノでオークションやってるじゃない?その関係で色んなカジノでもイベントをやってるんだけど等々人手が足りなくなったみたいでね…色んな人がヘルプに入っているのよ」

周囲に開け透けにして話す内容ではない為、耳打ちするように女は今のホールの内情や自らも本来はホールスタッフでは無い事を告げて。

ライヨウ > 「ああ、成程…俺の雇い主もそのオークション目当てでここに訪れたらしいからな、その盛り上がりに便乗しているって訳か」
それならばどこもかしこも盛況なのは納得も行くし、給仕も含めて
やたらと慌しいのも仕方のない事だろう。

「もしかして君もヘルプに駆り出された口かな?」
こうしてカジノの内情を話してくれるのも正式に雇われた者では無いからかもしれない、ホールを歩いている時も自分から客に声を掛けている様子でも無かったので、もしかしてと尋ねてみる。

ご案内:「◆港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2【イベント開催中】」からセレーネさんが去りました。
ご案内:「◆港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2【イベント開催中】」からライヨウさんが去りました。