2020/04/23 のログ
■リス > 「ナイン様の本分は、もっと大きなところでしょうし、買うも買わせるも、商人のような物とは画してますので。
ごめんあそばせ。」
つーん、と視線を逸らして少女は、ぷく、と頬を膨らませながら、謝罪の一言。
謝罪する気はありませんが言葉だけでもしておきますわ、と言わんばかりの反省してない様子。
半目気味の返答には、べーと舌を出すのだった。
エッチな衣装を着せるために買ったりとかの意趣返し。
―――とまれ、悪気があるわけでは無いので、程々で赦すことにするのであった。
「そのお手伝いならば、幾らでもして差し上げますわ、悪い竜の娘として―――かけがえのない、ナイン様の友人として。
気晴らしにだって、一杯お付き合いいたしますし
仲のいい所見せ付ける―――全然かまいませんわ?」
くい、と顎を上げられる。持ち上げられる顎、桜色の紅に彩られた唇。少女は彼女を見上げるのだ。
格好つけるために、少し浮くのも仕方があるまい、強引にされますか。と少女は挑発するように目を細める。
かまいませんよ、と、甘く唇は囁くように動いて。
少女には、戦争など、戦などは関係のない事、正直に言えば軍などに知己が居ようともかかわりは無いようにしている。
それは、竜だから、というのもあるだろう、人の戦にでしゃばる事は無い方が良い。
故に、商人としても戦にはできる限り関わり合いにならない様に立ち回るのだ。戦争が始まれば。民に物資が行かなくなる、その際に少女のような商会は必要となるだろうし。
国民を助けるために、王国を切り捨てる―――貴族からすれば、少女も又悪と呼ばれるのだろう。
それはそれで良いと思う少女が居るのだ、それが少女の悪のカタチ。
「ラファルは平気で竜に変化しますわ、必要を感じるならば。
一応精神の年齢的には、外見と同じ程度の成長のはずなのですわ。
でも―――そうですわね、経験が圧倒的に足りないのでしょう。」
彼女の言うとおりに、娘はきっと経験が足りないのだ、様々な経験をしなければ、落ち着きはしないだろう。
妹は良い師に教えを乞うている、だから、幼くとも安定しているのだと。
教育ママした方が良いかしら、と悩む母親その1
そんな悩みながらも、少女は、黒いズボンと、同じ色合いのベストにネクタイ、白いワイシャツを次々に。
執事のような、給仕のような、そんな仮装を買い込んでいくのである。
ディーラースーツというのが一番しっくりくるか、革の指の穴あき手袋も。
「余りかっこいいと、攫ってハーレムに……。」
浮気とかそれ以前に、少女はハーレム願望のある娘なのだ。
えへ、と笑いながら攫う宣言するのであった。
■ナイン > 違う――んだろうな。矢張り。お互い苦労する、という所ばかりは。変わらないのだろうけど。
…………む……ぅ。
(互いの仕事に関しては、同意してみせるのだが。暫し臍を曲げたかのような彼女の態度に関しては。思う様首を傾げるばかり。
…格好良い色気と言うか。そういう物が有ると思うのだが、と。実際己もそういう風情で、シェンヤンのドレスを着る機会が多いので。
よもやがっつり性的な色眼鏡で見ているのだと、思われているとは知る由も無く……幸い。我欲と色欲とは別物なのだと、伝わったのかはともあれ。
無事、品を突っ返して来いだのと言われずに済んだ様なので。一安心。)
あぁ勿論、存分に付き合って貰うとも。…取り敢えず、へべれけになる事は。間違い無く、覚悟しておいて貰わないと。
…ぁ、は。本当の、本当に――一席どころか明日の朝迄。酒席どころか褥に迄。連れ去りたくなるじゃぁないか。
(そんな風に言われたら、と。
…これが。例えば、世間知らずな余所の貴族令嬢だったりしたのなら。文字通りの悪さを発揮して、散々辱める事も…有るのだが。
彼女は同士、同胞、そして親友。だからそんな無体を働く事は無いだろう。
只、だからと言って何もせずに解放する程、素直でもなく。先程は同じ頬同士で触れ合った、彼女のその頬へ。掠める程度の淡い口付けを、一つだけ。
まぁ、これだけでも。浮つく台詞と重ね合わせたのなら、周囲の耳目を多少は惹いてしまうのかもしれない。
頓に今二人が居る売り場は。男装の装束然り、「そういう」趣味嗜好の者達が多そうだから。
何処迄が戯れで、何処迄が本気なのか。それは時と場合によるのだろうが…何れにせよ、救われている事は間違い無い。
彼女とは逆に。己は、王国の為に――何一つ、切り捨てる事が出来無いのだ。
民という人の集積が、国土を構築する。頭も躰も、なるたけ欠けさせる事が無く、此の国を生かし続けねばならないのだから。
そんな、自縄自縛の重責を。一時でも忘れる事の出来る時間は。思う以上に、心を救ってくれるのだから。)
屡々見掛ける…急便等を行っているドラゴンと、似た様な感じになるのかな。
…あれだけでも随分な大きさだ。何とも頼もしそうじゃないか。
――だと、思うよ。どれだけ下地が確りしていても。その上に積み重ねる物迄が、等しい早さで集まる訳ではないんだろうから。
けれど、そうだな…身近にも、色々と。教師役は多そうじゃぁないか。それこそ奥方など、冒険者として現役の先達だろう?
(経験値は稼ぐ物。勝手に溜まる物ではないのだ。だから、そればかりは仕方がないのだろうと。
而して実地の経験を…仮に、娘が目指すという冒険者としてならば。格好の教師役が居るではないかと、そう思う。
母親その2は間違い無く。良い先生なのではと――未だ直接出会った事が無いのだが、聞き及んでいる範疇の情報から。)
ふふふ。残念だけど今日の所は。もう、私が貴女を攫う側だと。決まっているから――な。
それこそ朝迄付き合って貰うんだ、覚悟しておいてくれよ……?
(やがて彼女の選び出すのは。先程も目に付いた、カジノ風味のディーラースーツ。
本職ディーラーめいた器用さなど持ち合わせず、実は割とイキオイ任せ、力尽く、になりがちな少女だが。
座興として演じる分には、出来得る限り努力してみよう。そんな決意。
そうして二人、互いに装わせる為の衣装と。後は細々付随する物迄、上手い事買い揃える事が出来たなら。
件の約束通り、酒を求めて移動する事となる。
無論その際選ぶ店は、しっかりと安全を、二人きりの平穏を、保証してくれるような。確たる客の立場が約束される店であり。
…何者の邪魔も入らないその場所で。二人の少女は引き続き、いかなる企みを巡らせたのだろうか――。)
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