2019/09/04 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2」にオリヴィエさんが現れました。
オリヴィエ > 「──たく、やってらんないよねえ」

夜も更けたというのに、賑わいに陰りが見られぬ歓楽街。
少年は心持ち肩をいからせ、路地を軽く蹴ってから歩き出す。
ギルドに収める上納金が、少し値上がりしたのだ。

オリヴィエ > 「中抜きしてるんじゃないだろうなアイツ…」

値上がりしたと偽って、差額を懐に収めている可能性もある…
そういう事例は良くあるからだ。
オリヴィエ > しかし、自分よりランクが上のギルドメンバーに対し、
正面切って疑念を露わにするというのは、今後の稼業に支障を来たす。

少年は路地裏に踏み入り、迷路のようなそこを歩く。

どんなに信頼出来ない上役であっても、権限を持つ者は怒らせないに限る。
反抗的な性分であっても、それを表に出さない程度の狡さはあった。
少年は上納金を納めたその脚で、ふらふらと練り歩いているが、
目的地が決まってはいなかった。
ぱーっとやりたい気分だが、出費がかさんだ後だと、どうも二の足を踏む。

オリヴィエ > 「はあーあ」

早く出世したいなあ、という想いを込めて嘆息一つ。
オリヴィエ > こういう時は、ぱーっとやるのに限る…という説もあれば、
ねぐらに戻って布団に潜り込み、寝てしまうに限るという説もあった。
少年がどちらの説を採用したのかは、不明である……

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2」からオリヴィエさんが去りました。