2019/05/17 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”・酒場」にイリーナさんが現れました。
イリーナ > 夜の終わらない街・ハイブラゼール。

とある大型カジノに併設された酒場では、主に祝杯をあげる者たちが集うだろう。
入れ替わり立ち代わり、ある者は浮いた分をポケットへ。
ある者はもう一勝負と、扉の向こうへと。

扉一枚隔てた先には、ギャンブルの熱、熱、熱。
そこが開くたびに吹き込んでくる熱は、まさに鉄火場という表現がふさわしいのだろう。


さて、この銀髪の女は……。

「ちょい負けよ」

カウンター越しに問われた店主からの声にそう答え。

「そういう日もあるからねー……」

いつもの。と付け足しながら頬杖をつきながら小さく吐かれた息は重い。

負けは負け。 それを受け入れる時間も必要なのだ。

イリーナ > トレードマークの赤いコートを脱ぎ、膝の上で丸めながらエールを待つ。

背中から伝わる喧騒と熱気にもう一勝負と引きずられないように首を振る。

「こういう時はずるずる負けちゃうのよね」

熱くならないように、引きずられないように。
ふぅ、と小さく吐かれる自分の息を紅い眼が追いかける。

やがて、ジョッキに注がれたエールが差し出されれば。
火照った体を誤魔化すように、口をつけ流し込むか。

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”・酒場」にマリサ・ブラックバーンさんが現れました。
マリサ・ブラックバーン > 銀髪の女が飲む近くの席に腰掛けるマリサ。
ほくほく顔を一目見れば戦果のほどが伺えるだろう。

「親父、何でもいいからスパークリングワインを一つ。
それとこっちの女性にエールをもう一杯出してやってくれ。」

座るや否や酒を注文する。
この席に座ったのは決して適当に選んだと言うわけではない。
勝負をしている途中何度か目に入っており、印象に残っていたからで。

上機嫌なマリサは紫色の瞳で彼女を一瞥する。
はたして、喜んでくれるだろうか。