2019/03/18 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2」にレアさんが現れました。
■レア > 不夜城、暗さを知らない街。そう持て囃されるハイブラゼールにも王都と同様、多くの人が知らない闇が存在する。
ダイラスのメインストリートに面したとある大手ホテル。街屈指の大規模なカジノが売りのそこに存在する闇、知る者からは『裏カジノ』と称されるそこは一定金額以上の資産を有するものや表のカジノで大勝ちした者等一部の人間のみが通され、チップの価格も10倍以上に跳ね上がる。ありとあらゆる要素が違法でしかないその闇の中に今宵女商人は身を寄せていた。
「――――レイズ。さぁ、どうします?」
女が陣取っているのはカードゲームのテーブル。表のカジノとは異なりここにはルーレットやスロットマシン等は少なく、ディーラーの仲介の元、客同士がチップをやり取りするゲームが多い。
故に人の間を飛び交う金の量も桁違いであり、時折破滅する者も出現するがここではそれすら見世物の一部である。
「………あら?降りてしまったのね、残念。」
対戦相手である初老の男性が勝負を諦めたと同時に女はつまらなそうに自らの手札を公開する。
テーブル向かいに座っていた男はそれを飛び上がる様に椅子から立ち上がり、強く握った拳を震わせていたものの、しばらくすると吐き捨てるようにチップをテーブルに置いてテーブルから離れていき
「あら…つまならないわね。でもまぁ……ごちそうさま」
■レア > テーブル上に置かれたチップが手元へと集められれば女の口端は自ずと緩む。
商人を生業としていれど泡銭に執着するほど守銭奴である気はない。
しかし破滅と隣り合わせのこの環境で勝利を得るというのは何事にも変えがたい悦楽であり、快感だ。
「さぁて、次のお相手はどうなるのかしら………ね、ディーラーさん?」
わざとらしく爪先を大きく掲げてから椅子の上で足を組んでみせ余裕を見せながら次の大局を待つ。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2」にルヴィエラさんが現れました。
■ルヴィエラ > (闇カジノ―――
其処に通されているだけで、在る程度の資産と地位を証明されて居る様な場所
其の中で大きく勝つと言う事は、当然ながら注目を集める事にもなる。
初老の男が席を去った後、次は誰が行くのか、まるで牽制し合う様に周囲が様子を伺う中
ふと、黒いローブ姿が、ひょい、と片掌を掲げて。)
「―――では、次は私が同席しても?」
(響かせる声は、誰よりも先んじて。
周囲の異議や、ディーラーの許可次第では在るだろう、が
もし許されれば、会釈と共に、今は勝者たる女へと、相対する席へ向かうだろう
深くフードを被った姿に、周囲は僅かにざわめくやも知れぬ
「あれは誰だ」と)。
■レア > 集まったギャラリーの中から徐ろに伸びた細い腕に注目が集まり、同時にどよめきが周囲へ溢れる。
存在自体が非合法の場故、自らの仮面のようにここで素性を隠して賭けに興じる者は少なくないが着飾った衣装すら見せないローブに全身を包んだ者というのは中々ない。
その異様な出で立ちに女も仮面の下に驚きを隠せない様子ではあったが、すぐに表情に笑みを貼り付けた。
「えぇ、歓迎するわ。お互い良い勝負になるといいわね」
女のが迎え入れる決定を行うとディーラーは小さく頷き、前の勝負の余韻が残る卓上を手際良く整理していく。
「それで……レートや1戦毎の取り決めに希望はあるかしら?」
その間際、女はローブ男へ対面に座るようにゼスチャーを取りながら、そう切り出した。