2019/01/06 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”/賭場兼酒場」にジナイアさんが現れました。
■ジナイア > 巨大歓楽街ハイブラゼール、その中心から少し外れた所に、きらびやかな御殿風の建物が建っていた。
時は夜半、建物の前の大きな扉は開かれており、様々な人種・性別のものが絶え間なく出入りをしている。俯瞰してみればまるでその建物が人を飲み込んでいる様に見えたかもしれない。
建物の中は半分以上が賭場で、間を埋めるようにして円形カウンターやテーブルが設えており、酒と食事を提供できるようになっている。
その円形カウンターのひとつ、スツールに腰掛けたすらりとした白い服の女が一人。きっちりと襟を詰めたコートを纏った姿は少しその場に似つかわしくなく、その視線も他の客のように辺りを見回すようなものではなく、じっとカウンターの机の上に注がれている。
■ジナイア > 片手で頬杖をつき、もう片方の手でたまに傍の皿からナッツをつまむ。そうして翠の視線が注がれるのは、この都市の地図のようだ。
赤銅色の肌に長い黒髪の女はこの地方にまだ来たばかりらしく、たまにふうんと息を漏らし、長い指で地図上をなぞっては、少し首を傾げている。