2018/10/13 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2」にティリアさんが現れました。
■ティリア > (こういう格好をしていたら。
夜の女…と迄はいかずとも。それなりに、街の少女に見えてくれるかもしれない。
此処暫くの、国内外に及ぶ種々の不穏当な流通に関し、港湾都市の関係者達から情報を拾う為。
街の中に、歓楽街に紛れ込むには。だから、これで良いのだろう。
……尤も。)
――――ごめん。お酒は…ちょっと。
(酒場に入っておいて、アルコールが駄目だ、と拒むのだから。
声を掛けて来る男達がいても、正直、会話が続かない。
最初にこの店で待ち合わせた、港を仕切る顔役の一人を見送った後は…まるで仕事が進まなかった。
噂を小耳に挟む事も、裏の有りそうな輩を見付ける事も無く。
…今夜は引き上げた方が良いのかもしれないと。
そろそろ、そんな事を考えだしつつ。カウンターに上体を投げ出した。)
■ティリア > (知りたい事は色々だ。
――魔導に関わる品の動き。それを利用し制御し得る者達の所在。
正規の物ではない、違法な人材の――もしくは奴隷の販路。
国の中だけで終わるとは限らない。表に出てくるとも限らない。
だからこそ、こうやって、足で稼いで調べるしかない訳で。
とはいえ。公的にも、私的にも、それ等を探りたい理由は幾つも有る。
私事と役務の両立している現状の忙しなさは。幸か不幸か、余計な事に気を取られる暇を無くしてくれて有難い。
…まぁ、その代償だと思えば。躰と、気との疲れ位は。まだマシなのかもしれないが。)
かといって。きりも、無いし…ね。
……?ぇ、あ …どうも。
(一口も、グラスに口を付けられていない癖。
酔いどれめいて突っ伏す姿に。カウンター越しの店主が苦笑して。
新しいグラスに、水を一杯注いでくれた。
力の無い所作で手を伸ばし、グラスを掴み。結露の浮かんだ冷たいそれを、先ずは額に押し当てる。
…疲れもさる事ながら。人酔いというか。場酔いというか。
王都とは亦異なる熱気に当てられている気がする。
昼夜を問わぬ喧噪の、商取引の、良からぬ事の――様々な、人々の醸し出す熱に。)
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2」にダグラスさんが現れました。
■ダグラス > 商船や軍船に交じって整備や商品の荷下ろしのたびに頻繁に寄港するハイブラゼール。
今日も補給と荷下ろしもかねて寄港し、馴染みの店で酒でも一杯ひっかけようとしたところに不穏な噂を耳にする。
どうも最近裏社会を嗅ぎまわっているという話だ。
すでに闇市場の間では噂になっている相手の話を聞き、その相手が訪れているという酒場に顔を出し。
「…………ラム酒を、ショットで」
見せに入った瞬間店内を見渡し、聞き及んだ格好の女を見つければ慣れた様子でカウンターに近づき。
自身と負けず劣らず容姿の悪い店主に酒を頼んだ後カウンターに肘を乗せて上体を突っ伏する女に向け。
「姉ちゃん……ずいぶんとこのあたりを嗅ぎまわってるみたいだな」
ドスの聞いた低い声で相手に声をかける。
こちらとしては王国相手にはすで手配も回っている身である。
もしかすれば相手は手配書の顔くらいは見たことあるかもしれない。
だが王国軍ごときに負ける気はなく堂々と声をかけて。
■ティリア > ………?
(ぼんやりとしかけた意識が、掛けられた声音で浮上し始める。
声の主へと目を向けてみれば。見てくれは難だが、きちんと仕事をこなしてくれる店主と似たり寄ったりの。強面極まる男の姿が其処に在る。
片方の瞳を、瞬き。眼窩の向こう、幾重もの描画、手配書の類が早回し。その中に屹度、この男の顔と為人も在るのだろう。
飲まずとも、仄かに熱を宿した頭を振って。きしり、スツールを半回転させ男の方へ向き直ろうか。)
や。 …そうだね。仕事半分、それ以外、半分。
けれど、安心して良いよ――今探してるのは。大半が、国外の人間だ――街道やらで魔導機械を暴走させてる、ね。
(眉を顰める。内心で舌打ちを噛み殺すのは――得物に手を掛ける暇が在るか否かを考えて。明らかに後者だろうと思わされるから。
それでも。グラスから片方の手を離し。するすると造作無く、胸元から臍、下腹から太腿辺りへと這い下ろしつつ。
足を組み換え、その膝上に手を着いて。蓮っ葉な姿勢を崩さないのは…未だ、一応。最至近の彼以外には、素性を隠したいからか。)
…君のような人達にも。外から、この国を食い荒らしてくる相手は。商売仇、って事にならないかい?
ちょっとは故郷を想ってくれるなら。手伝えとはいわないけど、今日の所は不干渉――駄目、かな。
元、王国騎士団の百人隊長さん?
■ダグラス > 「なるほど魔動機械か……ククク」
店主が持ってきたショットグラスをきゅっと飲み干して喉を潤し。
おかわりを注文しながら相手の言葉を聞けば押し殺したような笑い声が漏れ。
「確かに、変な荒らされ方をするのは俺たちにも迷惑ってものだ」
こちらを警戒するそぶりを見せる相手対し。
まるで無防備に横っ腹をさらし、出された酒を楽しむ姿は余裕の表れか。
いずれにせよ店内の荒くれ達の視線がこちらに集まっているのは確かだろう。
「だが俺たちが王国を思う気持ちなんてのは期待しないほうがいいぜ。
俺たちが信用してるのは金と女の身体で得る快楽だけだ」