2018/08/18 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス とあるカジノ」にタマモさんが現れました。
タマモ > あの日から、もう結構な日数が経っている気がする。
今だに濃くなったままの、瞳の赤味は戻らない。
己のせいとは言わずとも、人を喰らった事実は変わらない。
それが、まだ心のどこかで嫌な感覚を残し燻ぶっているのだ。
まぁ、少女の行動を見る限り、そんな様子は見られ難いのだろうが…

「ふむ…」

がちょん、とスロットのレバーを引く。
くるくると図柄が回り…それを止めるボタンを、ぽん、ぽん、ぽん、と少女は押してゆく。
何気なしに押しているように見えるのに、図柄は見事に揃いコインを排出する。
少女の足元には、コインが貯まった箱が数個置かれていた。

「やはり、こうして地道に稼ぐのが一番楽じゃのぅ」

ゆらり、と機嫌良さそうに尻尾を揺らしながら、うんうんと己の言葉に頷く少女ではあるが…
どこが地道なのか、問われそうな呟きかもしれない。
いや、間違いなく地道ではないだろう。
人間と比べれば、その直感や感覚は異常に鋭い。
まともにやろうと、イカサマを使おうと、一切通じない。
以前通ったカジノでもそうだったが、何をやっても負け知らずなのだ。

タマモ > 「ふふんっ、稼げと言われた目標額はとうに超えておるのじゃ。
余った分は………まぁ、適当に使っても良いじゃろう」

ずりずりと足で足元の箱を選り分け、その稼ぐべき分は別にしても、箱単位で残る。
それなりの額だろうか…これをまた元手に、自分の好きに賭博を楽しむのも手だろう。
純粋に更に稼ぐも良し、相手を見て、少々面白味のある条件を出して楽しむも良しだ。

とりあえず、スロットは飽きたと。
よいせ、と席を立つ。
準備された台車に箱を積み上げ、また別の遊戯を探り出す。

タマモ > 「やはり、あんな楽な遊戯よりも、多少なりと緊張感もあった方が良かろう。
えーっと…あのかーどげーむは、あっちじゃったか?」

台車を引きながら、側に居た店員の一人に問う。
少女の言葉に一瞬首を捻るが、意味を察したかトランプゲームの席を案内した。
礼代わりにひらりと手を振り、少女はそちらへと向かう。

トランプゲームと言っても、その中に更に数種類とある。
ルールを教えて貰い知っている、有名どころの三種類。
そのどれかをやろうと、案内された席をぐるりと眺めた。
まぁ、それ以外でも、何か面白そうなものが見えれば…だが、そうそう都合よくはいかないだろう。

タマモ > 「さて、もう一稼ぎかのぅ…?」

にやり、と意地悪な笑みを浮かべる少女。
そのまま、トランプゲームの席へと向かう。

その結果を知るのは、少女と、相手をさせられたディーラー、観客だろうか?
まぁ、予想をするまでもないとは思われるのだが。

ご案内:「港湾都市ダイラス とあるカジノ」からタマモさんが去りました。