2018/06/11 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2」にディーネさんが現れました。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2」からディーネさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2」にディーネさんが現れました。
ディーネ > スロットやルーレットがたちならび、天井からフロア、壁、ありとあらゆる所にうつる煌びやかな装飾。
ハイブラゼールのカジノは今日もまた日が落ちたのを気にかかる様子もなく不夜城の名に相応しい輝きを放っている。

綺麗に着飾った男女が方々で言葉を交わしながらディーラーの一挙手一投足を固唾を飲んで見守り、時に歓声を投げ時に深々と息を吐く。

そんな日常とかかけ離れた空間の一角、違和感を発するテーブルが存在した。

ディーラーテーブルの前に静かに立っているのは燕尾服に身を包んだ男装の女性。

多くのテーブルに勝負を楽しむ客が座っている中、女のいるそのテーブルだけは人が座る気配がない、それなのにホールスタッフやフロアマネージャーすらそれを気に止める様子すらない。

ただ1人、女ディーラーはテーブルの向かいに座る人を待ち続ける。

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2」にヨランダさんが現れました。
ヨランダ > 在りし日の栄光を彷彿とさせるからだろうか、きらきらと輝く場所に吸い寄せられる性質がある事を、
本人すら自覚をしてはいなかった。
今宵、気紛れに足を運んだ先は、港湾都市のカジノである。
どこか浮世離れした身なりと雰囲気は、華美好みの集まる中で身なりこそ目立たなかったものの、
周囲に忙しなく視線を投げる姿は黒い服の警備が目を付けるには十分。
近付いて来た屈強な彼を聞いて、女は何処からともなく取り出した黄金を見せてやると、
警備の男の態度は露骨に軟化し、爽やかな夜の挨拶を残して去っていく。
女としても反省する点はあり、ゲームに興じず見るばかりなのはいけなかろう、と、
辺りを見回しながら歩を進める。特に深い理由もなく、吸い寄せられる先は男装のディーラーが
主をつとめる卓。女にしてみれば、空いていて具合がよさそう、という意識を持つのみで、
カジノ慣れもしていなければ、覚えてもおかしくない違和感を覚える事もなく。

「ええと、お邪魔させて貰うわね……」

と、男装のディーラーの正面に腰を落ち着ける。
なんのゲームを行うか、卓ごとに違う事は知っていたが、ここが何を提供するのかは分からない。
取りあえず、座れば説明して貰えるだろう、という行き当たりばったりの考えだった。

ディーネ > 「ええ、宜しくお願いしますね」

誰1人人が寄らない、そもそも認知されているかも知らない卓に吸い寄せられる1人の女性が近付いてくるのを見てディーラーは口角を吊り上げて笑みを作った。
足取りや視線からしてカジノ慣れした人物ではないようだがそれでもこの卓を見出し、席に着いたということはなんらかの“縁”があったということ。ならば存分に楽しんでもらうのが務めというものだろう。

「さぁどんな賭けをお望みかしら、レディ」

恭しい立ち振る舞いながらどこかフランクさが残る口調で対面するテーブルに座った女性へと問いかけると、すいとテーブルの上を擦ればそこにトランプやダイスが音も無く現れる。

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2」からヨランダさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2」からディーネさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2」にヨランダさんが現れました。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2」からヨランダさんが去りました。