2018/04/16 のログ
ご案内:「高級娼館 「ファタール」」にルヴィエラさんが現れました。
ルヴィエラ > (夜の街――其処を住処としながら、其の実、己が街に留まっている事は存外に少ない。
それは、己の気質が放蕩で、縛られぬから、と言うのも在るだろう
けれど、其れとはまた別に、様々な所へと出向き、様々に事を為すが故、と言うのも在る。
人魔問わず、経営する側、と言うのは得てしてそう言う物だ。

だから――こうして、特に理由も無く店に留まっている、と言うのは
実はそれなりに珍しい事だと、特に近しい娘達からは認識されていそうな。)

―――……さて、ではこれを頼もう。 人伝で無いと安心出来ないと言うからね。
出なければ、態々手紙などで伝える必要も無いのだが。

(――娼館の最上階、部屋の中。
近くに待機していた娘の一人に、書き終えた手紙を渡しては、後を頼む。
きっと糸で括られ、判を押され、人の手を伝って目的地へ届けられるだろう。
――相手が其れを望まなければ、一瞬で其の枕元にでも届けてやれると言うのに。
其の辺り、こわがり、と言うのは難儀な物だと笑みながら)。

ルヴィエラ > 今夜の状況は? ……まぁ、何も無いか、とは言わないがね。
普段通りで在るならば、特に問題ないと考えて良い。

(――今宵も、下の階は盛況だ。
欲を食を楽を、あらゆる物を求めて人は集う。
そうしたなかで、多少の騒ぎが起きるのは付き物だ、が、其れは些細な事。
特段、何か伝達すべき事が無いと言うのなら、それで良い。
部屋を後にする娘の後姿を見送り、其れから、テーブルに置かれたワインの瓶を
そっと手に持ち、蓋を開いて。)

……貰い物だが、悪くは無い。 あの商人、相変わらず嗅覚だけは確りしているな。

(夕刻、店に酒を卸している商人から、御機嫌伺いとばかりに貰い受けたワイン。
決して性格の良い男とは言えないが、商売人としての嗅覚だけは確かで。
其の瓶の儘、こくりと咽頭に流し込み、煽っては――ゆっくりと、椅子から立ち上がり、窓へ)。