2018/01/24 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2」にサーリットさんが現れました。
サーリット > 「ううう…寒ッ…。」

やってきましたハイブラゼール。
冒険者らしい出で立ちの女は酒場の並ぶ通りを歩いていく。
姿勢はと言えば若干猫背というか…寒さが堪えている様子。
宿に戻る前に一杯ひっかけて温まろう…という魂胆である。

しかし、周辺の酒場はやっぱりそれなりにするわけで。
ちょっとした仕事で日銭を稼いでいる身としては高級店は入りづらい…。
なので店を選んでいる所だった。

勿論娼館などにお邪魔できればもっといいのだろうけれど、とちらり考えるものの…。
今のところ、その勇気は無い様子。
寒いなー、と呟きながらゆっくりとした足取りで酒場を探すだけだ。
世間知らずでもなし、奴隷でもなし、カジノなどで一山当てようとしているわけでもなく、ちょっと風変わりな様子にも見えるかもしれない。

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2」にエリシスさんが現れました。
エリシス > 「……ほぇー……」

とことこ、きょろきょろ、とおのぼりさんじみて周りを見回すのは、金色の髪の少女。
警戒心だとかそういうものもなさそうで、周りを右往左往。
何かを探しているようにも見えるが、ただの観光のようにも見える。

ちら、と見える娼館には顔を赤らめるあたり、まだ性には疎い様子で。
そんな中風変わりな女性を見つけ、首を傾げてからちょこちょこと寄って。

「こんばんはっ?」

声をかけた。

サーリット > 「ん…。」

自分の風体などはハイブラゼールでは結構変わっている自覚があった。
しかし少し顔を上げれば、もっと変わった様子の少女が歩いてきている。
鎧姿に大剣を背負って…闘技場の奴隷さん?と考えてみたものの武装しているのはおかしい。
とすれば観光だろうかー…?と考えていれば、
こちらに近寄ってきて挨拶一つくれました。

「こんばんは。…寒いねー。」

その様子は若いというより幼いような印象。
でもあの剣使うんだよなぁ…と考えながらもにこっと笑ってみせて。

「観光かな?」

と聞いてみる。

エリシス > 「?」

こてん、と首を傾げて観光、と問われてからふるふる、と首を振り。
その瞬間、ぐぅ、と少女のお腹から虫が鳴いて。
顔を赤くしてから俯いて。誤魔化すように笑い。

「…………えへへ、ご飯食べる所探してたのです」

実に向かない場所に迷い込んでいたこの小娘。
誤魔化すように笑った後に。

「お姉さんは観光ですか? それとも地元の人ですか?
 美味しい所とか知ってたら是非是非教えて欲しいです。」

サーリット > 話してみれば返事をくれたのはお腹の虫。
顔を赤くする可愛らしい様子にははと小さく笑みを浮かべる。

「そっかー。私も寒いからさぁ。
お酒ちょっとひっかけようかなーって探してたんだ。」

そんな事もあるだろう、と考えつつ、
少女に問われればそうだねー、と一言言って。

「ちょっと配達の仕事だったりでさ。
地元民じゃないから詳しくはないんだけど…
よかったら一緒に探す? 酒場とかでよければ。」

と少女を誘ってみる。どうにも旅慣れた感じはしないし、と。

エリシス > 「お酒ですか? 私大好きです」

ふわふわした笑顔を浮かべながらこくこく、と頷いて。
寒いと言われれば首を傾げてから。

「確かにちょっと寒いかもしれないです。
 お仕事の途中ではなかったのです? 良いのならご一緒させてほしいです」

こくこく、と頷いて返して。
旅慣れた様子も……実際その外套を見れば薄汚れてもいないし、擦り切れてもいない。
垢抜けない態度といい、なんと言うかとてもチョロそうな娘。

サーリット > 「え、飲むんだ。…えぇっと…。」

まさかの答えにちょっと絶句。
…まぁでも冒険者だったらそういう事もあるのかなーと考えつつ歩き始める。
先導するように酒場街を歩いていくだろう。

「仕事はおしまい。配達だしね。
そっか寒くないのか…偉いなぁ。」

若さだろうか、と短く考えるがそんな事はなさそうだと考えなおす。
小さく振り返り確認しつつ、ひとまずはとリーズナブルな酒場でも探していくだろう。
騙したり何だりはしなさそうな様子で、やがて一軒のちょっと古びた酒場に入っていくだろうか。
店内はあまりガラは良くなさそうだが、堅実そうな印象である。

エリシス > 「特に喉をかっ、て焼くようなの、大好きで……」

味を想像したのか、両頬を手で抑え、えへへ、と笑い。
この外観でだいぶ強いのを好んでいるようで。
よく見れば頭からは竜の角のようなものが伸びている。

「あ、おしまいだったのですか? なら安心です。
 ん、んー? 私は……人じゃないから感じる感覚も違うかもです?」

偉い、と言われれば首を傾げてから、きょとん、として。
古びた酒場にたどり着けばきょろきょろと周りを見回して。

「なんと言うか、こう、隠れた名店! って感じの雰囲気です……!!」

多分そんな意図はないのに妙に勘違いをしている様子。

サーリット > ちょっとだらしなく笑う様子に、おお、と感心。
角が伸びているのに気づけば、装飾ではなかったようだ。
つまり、純粋な人間種ではない…竜人とかだろうか、と考える。
自分もヒトではないけれど、竜種なら確かにお酒には強いんだろうなあと。

「表のメニュー見て決めただけだよ。懐に優しそうだったし。」

ちょっと苦笑しつつ。
給仕を呼べば、自分にはホットバタードラムをと注文し、
目の前の子には…

「何にする? お任せ?」

多分こんな感じの!って言えばそれなりのモノは出してくれると思うが。
懐具合とかどうなの?とちょっと聞きつつ。

エリシス > 「ん、ん……それじゃー……んー……マティーニで?」

えへー、と味を想像したのか、にへら、とだらしない笑みを浮かべてから。
それからスモークサーモンで! と給仕さんに頼みつつ。

「あ、ちゃんとそれはあるですよ。討伐のお仕事とかちゃんとしてきたので」

飲み過ぎなければ大丈夫ですー、とうきうきしながら注文が出て来るのを待っている様子で。
その様は好物を待つ子供のようで。ただし頼んだものは割と渋かった。

サーリット > 立派な酒とツマミを頼む様子に若干の苦笑をしつつ、じゃあそれで、と給仕に。
かしこまりましたー、と笑顔を見せてカウンターに戻っていく様子を目で追いつつ、また視線を戻す。
にやにやしているのはお酒が楽しみだからだろうか。

「討伐…そっか。確かに無駄遣いはよくないよね。
この街誘惑多いし、気を付けなよぅ?」

と一応忠告はしておく。世間知らずっぽいし。
まぁ、ウキウキ気分に水を差すのもよくない。
やがて給仕が注文の品を持ってくれば、じゃあ飲もうか、と笑いかける。

エリシス > 「はいー。ちょっとふらふらしてたらこんな時間でしたです……。
 もっと気をつけないとだめですねー」

こくこく、と忠告に素直に頷きながら。実際世間知らず。
ちょちょい、と路地裏に手招きされたらほいほいついていきそうなのは間違いない。

「あ、はいです。お姉さんと会えた事にかんぱーい」

杯を掲げてふわふわ、と笑いながら器を合わせようと。

サーリット > 「はーい。出会いにかんぱーい。」

湯気を薄くゆらゆら上るカップを手に、チン、と少女のカクテルグラスに合わせて。
シナモン香るホットラムを一口啜れば、ほう、と心地よさげなため息をついた。

「そいえば名前なんていうの? 私サーリット。
サーリィって呼んでもいいよ。」

にこにこ笑いながら少女の名前を聞こうと。
多分黙ってても教えてくれそうな予感はあったけれどそこはそれ。
少女の飲みっぷりを観察しつつの問いかけである。

エリシス > 「……~~~♪♪」

その後、口をつけて、美味しそうに頬を緩ませて。
ほんとに酒飲みなのだなぁ、と言うぐらいの笑顔。
くぴくぴ、とちょっとずつ口をつけながら、名乗られてから。

「あ、エリシスって言います。エリィとかエリスとかって呼ばれる事が多いですよ」

スモークサーモンを突っつきつつ自己紹介をしてから。
食べてもいいですよ? とスモークサーモン差し出して首を傾げ。

サーリット > 竜種には酒好きが多そうだ、と思っている。
なのでその反応を見ていれば、おいしそうに飲むなぁと笑顔を浮かべる。
にこにこと少女を見ていれば、サーモンを差し出されて。

「…えっと、じゃあ一切れだけ。」

フォークで一つさして口に運ぶ。
塩味と燻製の香りが程よい。これはお酒も進みそうだ、と感想。
ラムを口に運んでから、名前に頷き。

「おっけー。エリスちゃんね。宿は決まってるの?」

と呼びやすそうな方を選択した。
ついでにもし宿が決まってないならと思って聞いてみる。
この流れ、ありうる…!という予感である。

エリシス > 「~♪♪」

美味しそうにお酒をくぴくぴ、サーモンをはみはみ。
とても幸せそうな様子で、これ以上の幸福はないと言うぐらい締まりのない笑顔。

「お酒がすすむ組み合わせだと母様も絶賛してたです。
 私もそう思います」

ふにゃ、と笑いながら、告げる言葉は、母が教えてくれたのだと言うもので。
その母にしてこの娘あり、と言うわけで。

「? 宿はまだ決まってないです。
 良い宿とかあったりするですか?」

こてん、と首を傾げてから問いに返して。
ご想像の通り、宿など決まっていません。この小娘。

サーリット > 子供がにこにこ幸せそうにする笑顔は良いものだ。
それは種族が違っていてもである。
ラムを啜って身体を温めながら、そうだねぇ、と同意していく。

「燻製は酒泥棒だよね。止まんなくなっちゃう。」

なるほど、母親の。
そんなに飲ませてたのか、それとも目の前で飲んでいたのかとちょっと思いつつ。
あまり人間的な教育じゃあないな、と考えた。
カップを傾けながらの若干の苦笑である。

「うん。まぁ私が泊まる宿でよければ。
部屋無かったら私と相部屋でもいいよ。

…ま、でも新しい街についたら先に宿をとっておく事がおすすめかな?」

と慣れた雰囲気。
夜になると埋まっちゃったり閉めちゃったりもするからねー、と教えてあげる事に。

エリシス > 「はいです。塩気のきいたナッツとかも好きですけど……。
 あっと言う間になくなっちゃうので……」

母様は遠慮なくひょいぽりひょいぽりしちゃうんです、とふにゃー、と笑いながら語り。
何やら母と仁義なきつまみの争いでもしてたかのような物言い。
少なくとも人間的にはどうかと思う光景であった。

「え、ほんとですか? じゃあお言葉に甘えさせて欲しいです!
 サーリィ姉様となら安心ですし……♪」

はい、ご心配ありがとうございますー、と心底ありがたそうに感謝をして。
お金どのぐらいいるですか? と首を傾げて問いかけて。

サーリット > 「いいね。バターと塩で炒ったヤツとかね。」

確かにあれも酒が進む。
きっと母親とぎゃーぎゃー言いながら争ってたんだろうなぁと予想する。
この子だけ見ている分にはふにゃーっとしていつの間にか食べられてそうだけど。
こくりとまたラムを一口。それほど強いわけではないので、ちょっと顔が熱をもってきた。

「姉様。姉様かぁ…ま、いいか。」

妹ができたみたいだし、と呟くように。
食べ終わったら行こっか、と告げて。
その前にお腹は満たしておきなよ?とメニューを差し出す。
育ち盛り食べ盛りっぽいのだけど、どうか。