2018/01/17 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2」にクウさんが現れました。
クウ > 少し遠出の仕事を終えれば日も暮れてしまいあたりは暗く。
今日は王都に戻るのは諦め折角なので湾岸都市の観光をすることに。

初めて来た街ではあるが港があるせいか王都よりも賑やかに感じる繁華街。
色々な商店や酒場があり、王都では見れない商品があったりとする。
そして閉じている店も殆どなく開いている事にも驚き。

「こっちも凄い……」

完全にお上りという様子で周囲を見回して人にぶつからないように気を付けて観光を続ける。

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2」にマイさんが現れました。
マイ > ハイブラゼールの煌びやかな繁華街であっても薄暗い裏路地は存在し、そこには表を歩くことのできない者たちが潜んでいたりする。
そんな裏路地から上機嫌に出てくるのは、たったいま「一仕事」を終えて着替えたばかりの若い冒険者。
その仕事で得たもので、今日はこの場所で一晩過ごそうなんて考えながら歩いていると、この場所を歩き慣れていない様子の一人の女性。

「あれ、ギルドで会わなかった?
確か…クウだったっけ」

その女性にすぐに声を掛けて、その顔を思い出そうとする。
たしか立ち寄った冒険者ギルドで、数回ほど会話をしたことのある女性の冒険者ではないだろうかと。
年の近そうな同業者ということで、印象深く残っていた。

クウ > 流石に言葉は読め、どの店がどういうものなのかは見れば解りはする。
ただそこが安全か危険かまでは区別がつかずに今日の宿をどうしようかと慣れないままに歩き。
一度ギルドに戻り安全な店を教えて貰おうかと考えて。

「………はい…?……確か……マイ…であってる?」

突然にかけられた声に足を止めてそちらを見ればどこかで見たような少年。
少し顔を眺めて確かギルドで会ったはずと思い出し。
そうすれば名前も思い出すが確認するように声をかけ。

しかし知らない町で知った人にあえたと言う事で安堵の息を吐く。

マイ > 「やっぱりクウか!
そう、マイだよ」

互いの名前を確認すればその通りだよと頷いて、やっぱり知り合いだったかとはにかむ。
それと同時に僅かな違和感。
彼女は物腰が柔らかく、それでいてお堅いという印象だった。
だからこそこのような、ちょっと淫らな店が並ぶ通りを歩いているのが不思議だった。

「それにしても、こんな場所にいるなんて珍しいね。
どこかに行く所だった?」

クウ > 「マイであってた……よかった」

知り合いのはずと確信はあったがそれが正しければ本当によかったと。
全く分からない場所で知り合いに会えるほど心強いものはなくこれで安全な場所が判ると考えて。
そう思えば小走りに少年の傍に近寄っていき、どこから出てきたのか、何をしていたのかなど気にする余裕がなく。

「仕事でこっちに来たんだけど日が暮れて帰れなくなったから。
宿を探してたんだけどどこがいいか判らなくて…ギルドに行こうと思ってた」

何処にと言われると知り合いと言う事もあり素直に行先を告げて。

マイ > 「なんだか迷子だったみたいな感じだね」

彼女の安堵した表情を見ると、心細かったんだろうなと誰でも気づくだろう。
それにこっちが出てきた場所とか、何をしていたのかとか聞いてこないあたり、本当に余裕が無かったのか。
少なくともバレるとは思わないし、いくらでも誤魔化せるからと気にはしない。

「なるほど…それだったら一緒に泊まる?
いくら宿に入ってもこの土地が一人泊まりは安心できないでしょ」

やはりお堅い彼女らしく、ここには望まず留まっていたようだ。
とはいえ宿に行ったとしても、一人では心細いだろうし、なんだか心配でもあったので、さも自然な感じで一緒に宿で泊まらないかと誘ってみる。
貯えは十分あるし、にょろすけも今日はお休みだ。心配事は少ない。

クウ > 「……迷子じゃなくて観光」

迷子と言われるとびくりと一瞬してから首を振り。
観光と自分で思い込んでいたが迷っていたのも事実なので目が泳いでしまい。
何をしていたかなど聞く余裕などなくて。

「……え、一緒に……?
安心できないけど……でも……」

本当なら王都のいつもの宿に戻れれば良かったのだが遠出の仕事を受けてしまった運の尽き。
一人では心細いが異性と伊那路部屋に泊まるというのも抵抗がある。

「……何も…しない?」

これでもお堅い性格に加え硬い育ち。
何もしない?と視線を向けて問いかけて。

マイ > 「本人の前で言われるとグサリとくるね」

安心できないとはっきり言われてしまうと苦笑い。
まぁ知り合いとはいえ一緒に一晩過ごすとなれば警戒するのも仕方ない。
こちらとて相手次第では一睡もできないかもしれないが、クウであれば心配いらない、むしろこちらのほうが彼女を信用していた。

「何もしないよ」

彼女の視線を受ければ、苦笑いしたまま何もしないと言う。
その言葉を信用するかどうかはわからないが、そう聞くのであれば答えは決まっているのだろう。
何もしないが、何かしらの「不可抗力」はあるかもしれないが。
すっと彼女に向けて手の平を差し出し、共に行こうと促す。

クウ > 「それでも確認は大事」

安心できないという訳ではないが確認は大事だからと。
苦笑いをする少年を信用していない訳ではないが警戒はどうしてもしてしまう。
もしかすると眠れないかもしれないがそれでも息を抜ける所に行けるだけでも随分と気は楽になるので。

「それならお世話になる」

その言葉を信用して小さく答えて。
知らない街で一人で過ごすではなく異性とはいえ信用できる誰かがいるだけで随分と気が楽になって。
差し出された手に手を添えて一緒に行くと示して。

マイ > 「はい、こっちこそよろしく」

変なことをしたら一瞬で切り捨てられてしまうかもしれない。
あるいはガミガミ怒られるだけで済むかもしれない。
なんて考えつつ、彼女の手を取れば、この歓楽街から少し離れた冒険者向けの中級宿に向かって歩いていく。
確かに彼女の言うとおり、男一人であってもあまり安心できない場所ではあるので、こちらとしても安心ではあった。
そうして、二人は宿の中へと入っていく。

クウ > 「よろしく。本当に会えてよかった」

少年のいう事を完全に信じて手を握り。
何処に向かうかは地理も判らないのでついていくだけになり。
一人では不安しかないが二人なら大丈夫と。
そうして少年と共に宿へと入っていく事に。

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2」からマイさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2」からクウさんが去りました。