2017/11/06 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2」にミューズさんが現れました。
■ミューズ > 巨大な複合施設であるハイブラゼール、その一角の娼館前に移動式の動物園やサーカスで使われるような車輪付きの檻が停められていた。
中には種も年齢も様々な奴隷たちが入れられ、所有者である奴隷商が大声で商品を売り込む声を上げている。
いつものように露出の高いシルクを着せられた娘もまた、その中の一人。
奴隷になることを未だに受け入れきれない彼女は、檻の隅で座り込んで膝を抱えていた。
■ミューズ > 檻の隙間から手を伸ばす者、檻を掴んで檻越しに声を上げる者、逆に彼女と同じように座り込んだまま諦めたようにぼんやりと虚空を見つめる者。
様々な奴隷がいるが、着飾らされているのは一人だけであれば隅で大人しくしていても目立つだろうか。
しかし、看板がその体たらくで居ることを主人が許すはずもなかった。
檻が開けられ、手首を掴んで外へと引きずり出される。
鎖の付いた首輪を付けられ、目隠しをさせられ、腕を後ろで組んで座れと命じられる。
逆らう選択肢などあるはずもなく、ゆっくりと頭の後ろで腕を組み足を開くようにしながら、膝立ちになっていく。
■ミューズ > 背徳的な姿に客が集まり始め、値段を聞く者も現れ始めた。
それを良いことに、鎖を握った男は一番高い値段を出した者に売るといい出して。
その場で突発のオークションが始まれば、どんな相手に買われたのかもわからないまま売り渡されていくことになるのだろう。
今日もまた、長い夜が始まる。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2」からミューズさんが去りました。