2017/10/09 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” カジノ」にタマモさんが現れました。
■タマモ > 少女は別に賭博の才能がある訳ではない。
ダイスの目を狙って出せないし、イカサマシャッフルが出来る訳でもない、機械の操作なんてどちらかといえば苦手だ。
だが、変なところで働く強運、高過ぎる感覚の鋭さ、そういったものが、その才能を凌駕するのだ。
…まぁ、ある意味、それが才能とも言えるかもしれないし、稀にだが負ける事もある。
箱に貯まったチップに、気分良さそうに耳を、尻尾を揺らして歩く少女。
次なるギャンブルに勤しむか、休憩でもしようか、他に何かあるだろうか?
そんな事を考えながら、一旦足を止め、のんびりと辺りを見回していた。
■タマモ > 最初は、確かスロットをやった。
いくら機械の操作が苦手と言っても、レバーを引いて、ボタンを押す程度は出来る。
ぐるぐると回るリールを止めて、図柄を揃える、それだけなのだから。
正直、少女にとっては一番簡単な稼ぎどころだった。
どれだけリールの回転が速かろうと、ボタン押下での止まるタイミングさえ分かれば、見切るのは簡単なのだ。
…ただ、簡単過ぎて、これはすぐに少女は飽きてしまう。
次は…確か、トランプを使ったものだ…ポーカーだったっけか?
一応ルールは知っているからやってみるも、相手のイカサマを瞬時に見抜き、それを逆に利用して叩きのめした。
テクも無くどうしたかって?相手の目を誤魔化す事なんて、こちらからすればお手の物。
すり替えにはすり替えで返し、相手の役を落としてやった。
勝った気満々でカードを提示した時の、あの様子がとても楽しかった、うん。
その後にやったルーレットは、純粋に勘だけでやった。
もっとも、赤か黒かの二択しかやってなかったが。
こうした単に運だけを頼るのも、なかなかに楽しいものである。
まぁ…流れだけを説明すれば、こんな感じだ。
■タマモ > ふと、テーブルだけの並ぶスペースを見付け、首を傾げる。
席にディーラーが立ち、客を相手しているのが定番なのだが、そこにはそれらしき者は居ない。
と、その内のテーブルの一つを見れば、ディーラーではなく、客と客で賭けをしているのが見えた。
他のテーブルを見れば、勝敗を決した直後か、勝った客が負けた客を引き連れ、どこかへと消えていった。
また別のテーブルでは、置かれたチップの箱を手に去っていく者の姿も。
そうしたものを見れば、なにやら納得したか、ぽんっと手を叩いた。
ここはあれだ、客同士で賭ける物を決め、勝負しているのだろう。
品物であれ、チップであれ、多分、己の身であれ。
なかなかに楽しそうなものを見付けた、とは思うが…まぁ、空席か、すでに勝負をしている席ばかりだった。
うん、残念だ。
■タマモ > 「………どうせ暇ならば、一つ、席を作ってみるのも良いやもしれんか…?」
ふむ、と軽く考えながら呟いた。
手にしたチップはかなりの量だ、これを賭けても良いし、別に己の身を賭けるのも面白いだろう。
どうやら、客同士で取り決めも好きに出来るようだし、相手が来るようならば、その辺り色々と考えるのも楽しいかもしれない。
その相手次第では、まぁ…うん、色々とあるが、深く考えたら負けだ。
という訳で、空席の一つへと、腰を下ろす。
側に置いた台の上に、カードやらダイスやらコインやら、色々と賭け事に使えそうな道具も揃っていた。
まぁ、どれを使うとか考えてはないが…暇潰しにカードを手にし、適当に柄とかを眺めだす。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” カジノ」にレアさんが現れました。
■レア > 眩い装飾と騒がしい喧騒に満ち溢れたその空間の中を女は当てもなく歩き回っていた。
見知った顔を見れば挨拶と雑談を交わし、時折卓へ腰掛けてフラリとメダルをテーブルへ滑らせる。
そうして数時間経った頃だろうか、本日の戦果を肴にカウンターに腰掛けてグラスを傾けていた女の目に1つのテーブルが目についた。
「あれは…」
その視線の先にあるのは1つのテーブル。客同士のギャンブルに用いられる空間に1人腰掛ける少女の姿。
カードを玩び対戦相手を待つその少女から感じる異質さはその頭上と背部に見える獣の片鱗だけであろうか。
「…お嬢さん、席空いているかしら?」
気付けば引き寄せられるように少女が座る卓の前へと足を運び、女は声を掛けていて。
■タマモ > カードを弄ってはいるも、その手付きに目立つものはない。
それは見る者が見れば、カードを使う事に関しては素人みたいなものだと分かるかもしれないか。
眺めていたカードを、今度は暇潰しにピラミッドを作ろうと、積み始めた…その時、ふと、席による気配を感じた。
「………うん?…うむ、ご覧の通りじゃな。空いておるぞ?
もしや、お主が相手をしてくれるのかのぅ?」
その手を止め、ちらりと気配の主を見上げる。
見覚えは…無いか、まぁ、自分を見てどんな相手と見たかは知らないが、相手を買って出てくれるのは助かるもので。
言葉を返しながら、とんとんとテーブルを指先で叩いた。
■レア > 「えぇ、お嬢さん暇そうだったし、それに私の暇つぶしにもなるでしょう?」
外見とは些かギャップのある少女の言い回しに内心衝撃を受ける驚きを表情に出さず、柔らかい笑顔を作ったまま対面の椅子へと腰を下ろす。
貴族王族は愚か魔族や魔王までが訪れる街だ目の前の存在がどんなものであろうとやる事には変わりはない。
「ありがとう、じゃあお相手させてもらうわね。私はレア、しがない魔導具商よ。楽しい勝負になるといいわね」
土台部が作られ始めていたトランプタワーを見ながら小さく頭を下げ、テーブルにメダルを置く。女の保有していたそれは少女程ではないとはいえ一般的には大勝ちと判断出来る量のもので。
■タマモ > 「ふむ………確かに、お主が妾の相手をしてくれるならば、良い暇潰しになる事じゃろうな?」
ぴくり、緩やかに揺れていた尻尾が僅かに止まった。
それはすぐに、再び動きは始めるも…席に座った女を前に、くすりと笑みを返す。
少女の感覚は鋭い、その感覚が何かを感じ取ったのだが、こちらもこれといった変化は相手へと見せない。
「妾はタマモじゃ、まぁ…あれじゃ、自由人?みたいなものじゃろうか、気紛れに色々とやっておる。
まどうぐしょう?とやらはよく分からんが、楽しめると良いな?
して、どんな勝負をし、何を賭けてみようかのぅ…レア?」
ピラミッドの土台が出来たところで手を止め、問う。
己の手元にも、相手の手元にも、チップの詰まった箱が置かれているにも関わらず。
それは、勝負内容は好きに任せるのと、賭ける物はチップで満足か?と言っているかのように感じるかもしれない。
■レア > 「あら?カードじゃなくていいのかしら?てっきりそれが目当てなのかと思ったわ」
組み上げていたトランプタワーを見てカードギャンブル目当てだと思っていただけに少女の提案は意外であった、しかし少女がその後に続けた言葉を聞くうちに女の表情が変わる。
「……そうね…お互いチップは山程持ってるをそれにお嬢さん、そのチップを気にしないくらいお金持ってるでしょう?」
一際深く背もたれに寄りかかり、値踏みをするように少女を見つめ
「そうね…カードでもダイスでもシンプルな賭けが良いわね。賭けるものについてだけど……肉体と尊厳、どっちを穢された方が応えるかしら?」
どことなく不遜な少女の問に対して口端をた吊り上げて挑戦的な笑みと共に問を返した。
■タマモ > 「あぁ…ほれ、他では弄り甲斐がないじゃろう?」
ちらりと、横の台へと視線を向ける。
そちらへと同じように視線を向ければ、そこに乗せてある他の賭け事の道具があるのが見えるだろう。
「さて…そもそも、妾に金銭のこだわりなんぞあんまりないからのぅ?
ならば、なぜこんな場所に居るのかと問われれば、暇潰しと答えるじゃろう」
笑みを浮かべたまま、視線をカードから女へと向ける。
続く言葉に、笑みを深めてみせて。
「ふふ…そうかそうか、それは楽しそうじゃ。
逆に問えば、お主ならばどちらが良いんじゃろうか?」
ある意味、すべてを女に丸投げするかのような言葉。
それをどう受け取るのかは、女次第だろう。
■レア > 「私?私も暇つぶしよ。商談したり魔導具の情報を聞いたりするのにダイラス(ここ)は都合が良いのよ。」
そうつぶやくと徐に指輪や小さなアクセサリを手のひらの上へと取り出しその上で転がす。グレードはまちまちであるがそれらも全てカジノでの滞在で仕入れた物であって。
「そうね…私はどちらでもいいけど…その不遜な言い回しを圧し折るには肉体から辱めた方が効果的、と踏んでいるところよ」
■タマモ > 「なんぞ小難しい事をしておるんじゃのぅ…妾は小難しい事は苦手じゃ。
まぁ、普段からそんな事ばかりしておるならば、確かに暇潰しもしたくなるものじゃろうか…?」
ただ遊びに来ている自分に対し、女は商売、しかも情報収集なんて面倒な事をしに来ていると言う。
本当にそういうのが好かないのか、こう、何とも言えぬ表情を浮かべた。
「おやおや、それはお互い様じゃろう?
それに、今更こんなもの、治せるようなものではないしのぅ?
そうじゃな…では、賭け物は互いに決まったようじゃ。
どんな勝負をしてみるか、それもついでに決めてみるか?ん?」
土台だけのカードのピラミッドに手を添え、ぱたぱたと倒す。
それを切り直し、纏めて台の上へと戻し、次の問いを。
■レア > 「ふふ、この場でお仕事の話は無粋だったかしら、ごめんなさいね」
少女のパっとしない顔を見て謝罪の言葉を述べると手にしていたアクセサリ類を握り胸元へと向ける。次の瞬間微かな魔力の光と共に女の手のひらからはアクセサリの数々は消えて。
「勝負方法ね…ポーカーBJからルーレット、ダイス、なんでもいいのよね…」
元々暇つぶしのギャンブル故特定の遊びに傾倒するという経験は無く、それ故にルールは知っているものが多いは遊び方へのこだわりは少ない。その事実が女を今悩ませていて。
■タマモ > 「むむむ…仕事でも、面白おかしい話ならば聞いても良いがのぅ…?
まぁ、次はそういう話を頼むのじゃ」
はふん、溜息を一つ。
女の手元から消える装飾品だが、それに対しての反応は薄い。
この世界には魔法があり、色々と出来るのを見ている、今のもその内の一つだと理解しているからだ。
言い換えれば、そういった力を持った者達との面識が多い、とも取れるかもしれないか。
「ふむ…ならば、純粋な運試しにダイスでも振ってみるか?
面倒もなく、簡単じゃしのぅ?」
ひらひらと手を振りながら、さらりと言う。
この勝負に賭けた物を、まるで気にしていないかのように。
まぁ、実際に少女からすれば、勝とうが負けようが楽しめるからなのだが…
■レア > 「いいわね…こういうのはシンプルなのがものに限るわ」
小さく一度息を呑んでから平静を装って女は応える。
賭けたものがものである以上これならの一瞬の勝負が後々どれだけの影響を及ぼすかは想像に難くない。
それ故に高まりは抑えが聞くことはなく
「それで…早速はじめるのかしら?」
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” カジノ」からレアさんが去りました。
■タマモ > 【今宵はここまで、どこで続くかは…】
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” カジノ」からタマモさんが去りました。